【サードプレイス・フェス2020主催レポート】幸福度ランキング常連!幸せの国デンマークの「リアル」(2020/11/29 15時〜)

サードプレイスは日本固有の存在ではない。

アメリカの社会学者 レイ・オルデンバーグが「サードプレイス」提唱し、事例も欧米のカフェやパブ、居酒屋などが事例になっています。

であれば、今回のサードプレイス・フェスにも国際色を加えたいというのが私の思いでした。

ただ、外国現地とダイレクトにつなげられるコネクションもなく、語学力も足りない以上、海外の話を誰かに語って欲しいと思い、悩んでいました。

仕事や視察として、数年前に訪れた森上博司さんと山中華純さんがデンマークに行った話を思い出し、今回の企画案を練りました。サポートに渕脇毅さんが入っていただける時点で安心感を持って、当日を迎えることができました。

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北欧デンマークって知っているようで知らない国

日本は、先進国なのに幸福度が低いのに、北欧諸国は、幸福度が高いという話を数字やデータだけでなく、実際に、現地に足を運んで見て、触れてきたからこそ、語れる話を披露してもらいたい。

森上さんと山中さん、二人とのお付き合いがあった渕脇さんが、ニコニコしながら、今回の企画の骨子を作ってくれました。

このトリオに任せて、私は、参加者の一人として楽しむ気持ちで当日を待ちました。

幸福度の高いデンマークってどんな国?

国連が発表した、2020年の世界幸福度報告で第2位のデンマーク。(日本は62位)

まず、政治への信頼度が投票率の高さなどの各種数字に出ている特徴です。

消費税が25%の高さを誇る、社会保障制度の高いというのは有名な話。

収入の7割近くが税金として納めているのに、デンマークは満足度が高いというデータが出ています。

医療は無料、介護は自宅で無償、年金は全ての国民が月額20万円。

大学院まで教育は無料で、学生全員に月10万円の給付金が支給されています。

共生、自由、高福祉国家、風力発電など多方面のキーワードがあります。

明らかに日本の制度、環境と大きく異なることが明らかです。

ここまでの基本説明を渕脇さんに、まとめていただけました。

デンマークに訪れた、学生の目線とビジネスパーソンの目線

■山中華純さん

高校生の頃から、日本の貧困問題、格差社会に意識があった山中華純さん

明治大学商学部に進学してからも、インターンシップやボランティアなどを通して、自分の問題意識を掘り下げながら、実際の現場で人と触れたそうです。

山中さんは、大学生の時に、デンマークに興味を持ち

「日本人が幸せになるために何が必要なのか?」

こんな大きな問いを立てて、デンマーク教育視察ツアーに学生30名で1週間滞在されたそうです。

フォルケホイスコーレと「森のようちえん」など現地の教育施設を見て、違いを感じることが多かったそうです。

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■森上博司さん

森上さんは、事業としては幸福度経営®︎を目指して活動されながら、北欧型社会システムの実装に向けて、複数のコミュニティを立ち上げて活躍されています。

デンマークの対話の文化と信頼関係を築いている国だと実感してきたそうです。

訪問時の写真を見せていただきながら、観光気分も味わいながら、解説をしてもらい、参加者も集中しているのがわかりました。

企業コンサルティングをされていて、日本の既成の社会システムでは限界だと考えて、北欧デンマークに行けば、気づきがあるだろうという期待をもって足を運ぶことを決めています。

人生選択の自由、寛容さ、社会の非腐敗度、の3点が日本とデンマークの間で大きく乖離があると説明を聞いて、納得できました。(プレゼンのプロというトーク感が伝わってきました)

自由と安心感のコンビネーションがある

デンマークの女性との会話から聞き出したフレーズです。

セーフティネットがあり、失敗があっても大丈夫で、平等さを感じるので、全体として幸福度が高いという結果になるのは当然だと。

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教育制度・考え方が日本と大きく違う

フォルケホイスコーレ(国民高等学校)が100校あり、誰でも入れる、人生の寄り道とも言える学校の存在がポイントです。

デンマークは14歳までテスト禁止となっています。日本人には信じられない話です。

「森のようちえん」のシンプルすぎる約束事しかない自由な環境。

先生ではなくてガイドという役割と決めているスタンスも驚かされました。

小さい頃から、対話と意見の違いを受け入れることを前提に育てられています。

完全に日本の教育制度と違い、人間中心主義が根本にある点は、社会制度全般に思想として根付いています。

盛り上がる議論と熱を感じる時間

サードプレイス・フェスの中でも、イベントの中のプレゼンと思いの熱さが伝わりつつ、参加者も積極的に話を聞いてみようという姿勢のものでした。

森上さんの熱さと若いのに芯がしっかりしている山中さん、その二人を丁寧にサポートして、進行役としてのバランサーを渕脇さんが取っているので、質が高いものになっていたのです。

本来ならば、会場で盛り上がって、さまざまな意見や質問が出やすい空気感は、対話のコミュニケーションができる北欧・デンマークをテーマに掲げたこととシンクロしたようで、主催者の立場として、嬉しかったです。

チャットとコメントがクロスしながら、参加者全員が求めるコンテンツとして成立できていたので、今回の企画は大成功だったと胸を張って言えます。

サードプレイスの場は、対話・コミュニケーションが大事だと改めて実感させられました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。