東野圭吾の作品は、映像化しやすいのかドラマ、映画が続いています。
2018年公開の「人魚の眠る家」は、切ないまでに母親の子どもへの愛情と技術の壁を感じる作品でした。
当時、映画館で見れなかったので、Prime Video
親の立場で見ていたら、胸が締め付けられるストーリーを篠原涼子さんの熱演が訴えかけてくる素晴らしい作品でした。
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子どもが脳死状態になったら
ストーリーとしては、離婚・別居状態の夫婦の女の子、瑞穂ちゃんが、プールの排水溝の網に指を突っ込んで抜けずに溺れてしまうことで、脳死状態に。
脳死とは、脳幹を含む、脳全体の機能が失われた状態です。 回復する可能性はなく元に戻ることはありません。 薬剤や人工呼吸器等によってしばらくは心臓を動かし続けることはできますが、やがて(多くは数日以内)心臓も停止します(心停止までに、長時間を要する例も報告されています)。<日本臓器移植ネットワークより>
冒頭の明るい雰囲気のシーンから一転して、厳しい雰囲気が漂っていきます。
何らかの事故で、脳が活動できなくなる「脳死」状態は誰にでも起こりえるのでしょうが、小さな子供の場合、親は、何としてでも、目を覚まして回復してもらいたいと願うもの。
期待をこめて必死になるのは当然です。
この時点で、臓器移植という選択に迫られるのは不可避な展開でした。
まさか、瑞穂ちゃんの手がかすかに動くなんてことがなければ。
本人の意思と関係なく身体を動かす
我が子の手が動いたと見えた時点で、母親は決断を覆して、臓器提供を拒みます。
心臓は動いても眠り続ける瑞穂ちゃんを家族で協力して介護し続けます。
ここで、父親が勤めるIT機器メーカーという偶然が重なります。
人工呼吸器を外し人工知能呼吸コントロールシステムを装着する手術を行い、筋肉に電気信号を流して、手足を動かすことで、筋肉量を増やすというマジックのような展開に。
脳死の子どもが成長していく姿は、家族の思いと裏腹に、周囲には奇異な後継として映ります。
大事なのは意思で動かしているのではなく、電気信号、技術で身体が反応しているという点に尽きます。
ただ、母親としては、子どもが生きている感覚を得て必死になるばかり。
ある意味、生きているのか、生かされているのか、わからない状態が、見ている側の心を揺さぶります。
篠原涼子さんの愛情と異常な狂気の狭間の演技力
この「人魚の眠る家」は、東野圭吾さんの原作本は読んでいたので、作品のメッセージの重たさと切なさは理解していました。
この作品を映像化するには、母親の播磨薫子役を誰が演じれるかが重要なポイントです。
もし、私が映像化するとしたら、誰がベストな配役なのか想像してみました。
堤幸彦監督が、篠原涼子さんを選んだことは間違いありませんでした。
彼女の母親としての愛情と、狂気じみた姿のバランス感覚は、見る人を惹きつけます。
強さだけでなく、母親の愛情の深さと優しさが伝わってきて涙を誘います。
篠原涼子さんが、第42回日本アカデミー賞で、優秀主演女優賞を受賞されたのも納得できます。
エンディングまで見て思うこと(ネタバレなし)
必死に娘の回復を願って行動しているうちに、周りから理解されない母親。
横隔膜ペースメーカーにより、見た目は、寝ているだけで健康的に見える娘。
そして、その姿に思い悩む家族と、周囲の目と声。
最後に、突きつけられたのは、人の死は何なのか、という極限の問いでした。
臓器移植の意思表示は、誰が、どんな判断で行えるものなのか。
移植によって生きながられる命と、終わってしまう命の存在。
映画「人魚の眠る家」は、東野圭吾原作らしく、答えがシンプルではなく、私たちに考えさせるエンディングでした。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。