【映画】「JFK」は大作だが、スッキリした印象は残らない

現代史の中で、現役アメリカ合衆国の大統領が暗殺されるというショッキングなエピソードといえば、ジョン・F・ケネディ。彼は、1963年11月22日にテキサス州ダラスで命を奪われます。

この重大な事件を映画化したのが、ケビン・コスナー主演「JFK」 です。

 

 

謎が多すぎるケネディ暗殺事件だけに多くの文献、見解がある！

現代の謎・ミステリーといえば、ケネディ暗殺事件です。

 

アメリカの大統領が暗殺されたのにも変わらず、事件の真相は曖昧なまま。

 

多くの調査、文献、見解に分かれていて、どれが正しいのか正直わかりません。

 

ケビン・コスナーの演技で引っ張る！

地方検事ジム・キャリソン（ケビン・コスナー）がケネディ暗殺事件の真相を明かそうとする、現代史ミステリー作品です。

 

3時間という長さが、かなりヘビーではありますが、果たして、誰が何のために、ケネディを暗殺したのかという点を多角的に掘り下げていくアプローチは秀逸。

 

脇役陣も豪華なだけに、オリバー・ストーン監督の強い思い入れで作られたことが伝わってきます。

 

だからと言って、数ある節の中の１つを掘り下げているに過ぎず、実際のところ、この暗殺事件の真相は、誰も解き明かしていない。

 

なぜ、ケネディは殺さればならなかったのか

アメリカ大統領という存在は強さの象徴です。

 

それだけに、なぜ、ケネディ大統領が暗殺されなければならなかったのかは、さまざまな角度で、複数の説が出るのは当然です。

 

でも、映画を見ても、最終的に腹落ちや納得ができたかといえば微妙。

 

どうして殺されたのか、そして、真実は明らかにされないのはなぜか。

 

このシンプルなはずなのに、解けないミステリーという点は、興味深いのは言うまでもありません。

 

日本の総理大臣も6人が暗殺されている！

国家のトップという意味では、日本の総理大臣が該当しますが、実は、歴史上、6人も暗殺されているのです。

 

伊藤博文、原 敬、高橋是清、浜口雄幸、犬養 毅、齋藤 實

 

明治以降、さまざまな理由で暗殺されていますが、戦後の日本には、誰も暗殺されていません。

 

決して、SP（要人の身辺を守る私服警官）が優秀という理由ではなく、暗殺までしなくても済んでいる安心・安全な世の中だと認めようとは思えません。

 

ただ、いつの時代も、国のトップは英断によって、歴史は動かされ、場合によっては、大きな反発を招き、命を奪われる存在であるという点は、意識の外に置いてはいけないのでしょう。

 

スッキリと解決し切れないのは、現時点では致し方ないのか？！

最後まで、「JFK」 を見ても、スッキリとした解決がないのは、史実を生かしている作品であり、楽しめるエンターテイメントとは異なっているおは当然です。

 

現時点では、この隠された真実を暴けないのは、致し方ないもののでしょうか。

 

映画としては十分立派な作品ですが、それだけに真実を知りたくなる欲求は、中途半端で終わっている印象が残念な気持ちにさせられてしまうのが、なんともいえない消化不良さが後に残りました。

 

 

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