意欲が衰えると老化していく自分に気づくと言われます。
その問題を少しでも防いで、いつまでも楽しく生きたいと考えるならば、和田秀樹さんの『50歳からの「脳のトリセツ」 定年後が楽しくなる!老いない習慣』を読むことをオススメします。
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私たちは実は何も考えていないのかもしれない
『50歳からの「脳のトリセツ」 定年後が楽しくなる!老いない習慣』を読み終えて、最初に抱いた感想は、「私たちは実は何も考えていないのかもしれない」という一言に尽きます。
誰かと一緒、同じでいい、楽チンだからと考えてしまうのは、老化に直結していると言われてしまうと、ドキッとしてしまうものです。
日常の意思決定や判断を、何も考えずに行っていると感じたのだから受け止めざるをえません。
流れに身を任せてしまうのは脳にとって老化への近道になる
常に、何かを行う際に、自分の意思決定を最優先して活動している人なんて少ない。
誰かと同じでいいって思いがちで、大事な時だけ、自ら決断すればいいと暗黙の了解として行っています。
その行為こそが、前頭葉を弱らせて、老化を加速させるのだ、と和田秀樹さんはおっしゃいます。
確かに、刺激を受け続ける毎日は疲れてしまうから、いつもの道を歩き、同じようなものを食べ、ルーティーンをこなすスタイルが安定の象徴と、無意識に考えているということに納得してしまいます。
この手抜きというか、楽を選ぶことは、確かに脳を衰えさせているのかもしれないと危機感を感じる一冊でした。
めんどくさいと感じて適当に過ごすのは意欲を失っているから
日常生活の中で、面倒に感じることが多いのは、都度、取捨選択や判断を続けなければいけない時だと思います。
「とりあえず、ビールで!」
のように、考えすぎず、いつものパターンにハマることは、人を楽にさせているのです。
結果として、前頭葉という部分を使わないのが習慣化したらどうなるのか。
それは、当然、衰えることになり、老化という道をひた走ることになるのは事実。
意欲を失ったから、流れに身を任せるような、いつもの選択をしてしまうのか、無意識なのかは正直わからないものです。
日々、細かい判断を積み重ねている脳にしてみたら、少しは楽をしたいと感じてしまうのも避けられないでしょうから。
「何を食べたい?」という質問に「何でもいいよ!」と答えたら
私の知り合いで、奥様に「何を食べたい?」と質問されて「何でもいいよ」と答えたら、きゅうりを1本だけ渡されて、「何でもいいんでしょ!」と言われたという方がいました。
それ以来、同じ質問をされると、必死に、何か食べたいものを考えて答えるそうです。
無意識に適当になると痛い思いをする経験があれば、何とかして自分の脳を使って考えるという事例です。
毎回、この質問に適当に答えて、きゅうり1本だけを与えられたら嫌だと思ったら、とにかく必死に試行錯誤しますよね。
奥様によって、脳の老化を防いでもらっているなんてことは知らないでしょうが、この1つのやりとりを見ても、脳を使わずに済ませようとするのは、人間の怠惰な行動だと思い知ることになります。
毎日、小さな新しい刺激があれば脳は衰えない!
ここで言えるのは、毎日、小さな発見、気づき、チャレンジを行っていれば、脳への刺激となって、前頭葉を中心に衰える時期が遅くなる可能性が高いわけです。
いつもと違う選択をするだけでもいい。
初めてやって失敗してもいい。
とにかく、1日1つでも新しいことをやってみようと思えれば、意欲は衰えずに、刺激を感じ続けられるのですから、やらないのはもったいないでしょう。
脳を若々しくキープしたいならば、絶対に手抜きはしてはいけません。
過敏になりすぎて、緊張感を持ち続けるだけだと、他の変調をきたすかもしれませんけども。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。