「パラレルキャリア」について石山 恒貴先生から話を聞いて腹落ちしました

アカデミックな要素も含めて「パラレルキャリア」について考えてみたいという欲求が私の中でふつふつと湧き上がってきました。

単なる副業という意味合いではなく「パラレルキャリア」をドラッカーの言葉の先のリアルとの隙間を感じるために、石山恒貴先生にお会いできたのは運命だと思っています。

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ドラッカー提唱の「パラレルキャリア」が注目されている!

「パラレルキャリア」とは、ドラッカーが最初に提起した言葉です。

“知識労働者は企業の寿命よりも長く働け、社会活動をした方が充実した人生になる。誰であっても複数の活動をしていればパラレルキャリアとなる。”

組織のなやみ研究所(富士ゼロックス総合教育研究所主催)
第7回 個人・組織の学びと成長を促進する働き方の選択肢づくりとは?

こちらに、友人に誘われて参加してきました。

まず、会場が六本木ティーキューブ14Fセミナールーム(富士ゼロックス総合教育研究所)が素敵でした。主催者の皆さんの応対も当然ですが、一等地に最高のスペースを提供しています。しかも、無料というのは、驚きでした。

金曜日の18時半スタートという時間でしたが、参加者もしっかりと集まり、皆さん、意欲的な方が多いと感じました。

法政大学大学院教授 石山 恒貴先生をお迎えし、「パラレルキャリア」について考えるという研究会。

石山先生といえば、時間と場所を選ばない パラレルキャリアを始めよう!―――「2枚目の名刺」があなたの可能性を広げるで有名な方です。今、日本の「パラレルキャリア」論を展開するうえでは、もっとも旬な方の話が聞けるのは、有益な会になるのは間違いないと、申し込みの時点から、確信していました。

「日本では、1950年以降、自営業者が減少して、雇用者が増えている。一方で正社員の人数は変動がなく、変動が生まれたのは非正規雇用と言われる方々。」

この辺りの話は興味深く聞きました。

フリーランスや起業されている方が世の中には増えている印象を感じます。

ところが、昔ながらの小さな町工場的な自営業者が減っており、そこで働いていたようなイメージの方が、もしかしたら、非正規雇用と言われる立場なのではないかという仮説です。

「世界中で“新卒採用”という仕組みを活用しているのは、日本と韓国のみ。入社後20年間ほどは、色々な上司のもとで将来の幹部候補の夢を持ちながら、一生懸命働いているモデル。いわゆる、日本的雇用の姿は、崩壊したというメディア側の情報にさらされているが、実際は、起業も働く側も求めているスタイルというデータが存在する。」

なるほど。確かに、若手社員は、正社員として定年まで働きたいという安定志向が増えているそうです。大局的にベンチャー企業を興すというのは、まれなケースなのでしょう。

私個人的な意見としては、今の若手社員は、ホリエモンなどのITバブルの存在に憧れて、夢破れた世代だけに、反動として、安定志向が高まったのではないかと考えています。

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最近、注目度が高まっている、リンダ・グラットンLIFE SHIFT(ライフ・シフト)で取り上げられた、人生100年時代を迎えたという話をベースにすると、我々は、70歳までは働くような時代に向かっている。

とすれば、雇用されるだけの働き方ではなく、「パラレルキャリア」を考える必要がある。

ゼネラリストから『連続スペシャリスト』の時代にワークシフトを起こしている。専門技能を連続的に習得し、移行と脱皮を繰り返すことが必要になる。専門技能を習得する際は、好きなことであると同時に、価値を生み出すか、希少性があるか、真似されにくいかを考える。

そして、本にも書かれていた二枚目の名刺・サポートプロジェクトを「パラレルキャリア」の例として紹介されました。

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サポートプロジェクトのプロセスという話がとても興味深い

(1)違いに気付かない空中戦
(2)違いがあることに気づく、腹を割って話す
(3)違いの統合、新しいものを紡ぎ出す

「パラレルキャリア」ではなくとも、組織ビルディングの話では、このズレから始まり、お互いに埋めて、そこから新しいものを生み出す過程は、関係者の考え方やあり方を変えていくことになるのでしょう。

「パラレルキャリア」からの学習効果としては、
1.シェアド・リーダシップ
2.多様性と曖昧さに触れる
3.ゼロベースで実験を繰り返し
4.自分の暗黙前提を常に見直す(視野の拡大)

他にも、各地で取り組まれている「パラレルキャリア」的事例を解説して頂けたことで、自分の中の理解が深まっていきました。

パラレルキャリアって、Wワークのことでしょ。副業OKな話!」

必ずしも収入を得ることを目的にしなくても、ボランティア的な活動、地域貢献活動も含めて、「パラレルキャリア」になるという点は、目から鱗な部分がありました。

石山先生のお話の後に、グループワークをしながら、初めて会う皆さんとの意見交換や話を聞くうちに、「パラレルキャリア」を推進する上での課題も見えてきました。

意識高い系、もしくは、生活苦しい系、もしくは、プライベート重視系な方々だけの「パラレルキャリア」という考え方ではなく、就社意識に伴う「シングルキャリア」のリスクを解消し、個人が充実した人生を生きるために、今後、求められてくるスタイルなのだと納得できました。

組織のなやみ研究所:http://www.fxli.co.jp/co_creation/soshikinonayami/

ビジネスパーソンであれば、現在まで、どんなキャリアを築いてきたのでしょうか?

シングルキャリアでバリバリと上を目指すのも悪くないですし、もう一つ以上のキャリア(自分の居場所や世界)を持って、複線的な生き方をしてみても良いかもしれません。

もし、頻繁に、同僚とお酒を飲みながら、職場の愚痴をこぼして、憂さ晴らすのが習慣化しているのであれば、視野を広げる場に足を運び、刺激を受けて、自分を変えていくことをオススメします。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。