自伝ではないし、時系列でもなく、どこまでも自由に書いている。
文章がうまいとも言えるし、もっとクセのある人物というイメージよりはソフトな印象。
伊勢谷友介さんが書かれた『自刻像』を読み終えた感想として、こんなものです。
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伊勢谷友介って、存在感は抜群にある
伊勢谷友介という人物は、存在感のある俳優であるのは間違いない。
それだけに、彼個人が自分軸で語る一冊には興味を持って、どんな言葉を紡いでくれるのだろうと期待を持って読みました。
彼の存在感、考えの軸、家族、人との付き合い方などが読み取れます。
芸術肌の俳優だから個性が光っていたとわかる
『自刻像』を読む前から、彼が、一般的な俳優と違う、デザインや芸術肌の方に違いないという印象があ離ました。
彼には異母兄として、30歳以上年上のファションデザイナーの故・山本寛斎氏がいたことで納得できました。
また、彼の母親が絵を教えていたことで、彼の進学先は、東京藝術大学美術学部デザイン学科で学び、同大学院の美術研究科修士課程を修了しています。
デザイナーの道に進むのかと思いきや、モデルの仕事を経て、映画作りを目指しつつ、俳優にというキャリアを積み重ねていきます。
そういう意味で、経歴のスタートがチヤホヤされがちな若手芸能人の道を歩んでいない、バックボーンが芸術肌というところが、異質な存在として、彼の個性になり、映画だけでなく、テレビでも個性的な役を演じる存在でした。
この時点で、彼が、いわゆる世間一般の考える、俳優・役者、芸能人とは異なる存在だと理解できるのではないでしょうか。
その後、2008年より、「リバース・プロジェクト(Rebirth Project)」の活動を開始。
東日本大震災後には、自ら「元気玉プロジェクト」と題する復興支援を積極的に行い、その一環として、福島県相馬郡飯館村の子供たちの卒園式・卒業式の開始を企画・実施するという活動も行なっています。
俳優・役者でありながらも、社会活動も行うというスタンスで生きてきたことを、本の中でも彼の言葉で語られており、理解が進みます。
なぜ、大麻に手を出したのか
伊勢谷さんは2020年9月8日、都内の自宅で大麻を所持して逮捕。12月22日に懲役1年、執行猶予3年の判決を受けています。
芸能人では薬物使用者に対して、一定期間経過すると、活動に復帰してくることが多く、彼も、同様に映画などに復帰しています。
メンタルが弱いから、プレッシャーに追われるから、誘われる相手との関係性が生まれやすいから、など様々な理由が挙げられがちです。
社会を変えたいと言い続けていた彼が、薬物使用だけに、日本でも大麻を合法にしたいのか、という非難・批判の声も彼に向けられたのを覚えています。
どんな理由や背景があったとしても、社会のルールを無視した行為・行動は許されるべきではないし、そのような人物を社会が100%許してくれるわけではありません。
再度、大麻などの薬物に手を染めないのか、という一点だけが私は気になります。
社会活動、貢献をやっていこうとしていた人物だけに、このギャップは受け手側は納得しにくいのだと思います。
▼ReHacQで伊勢谷友介さん本人が語っている内容をご覧ください。
わかりやすい存在ではないからこそ、無理解と誤解は生まれる
大麻に手を出した伊勢谷さんを擁護するつもりは一切ありません。
一方で、彼自身の背景と活動を含めて、わかりやすいタレント・芸能人とは違う存在だからこそ、世間からの無理解と誤解は生まれていたのではないかと想像します。
彼の役者・俳優としての演技力、存在感は良しとしても、演技論・芸術やデザイン論に話が及ぶと本質的に理解ができる人は限られているのではないでしょうか。
今まで、わかりやすく説明をしてこなかったから世間が理解できない存在でもあったし、だからこそ、誤解も含めて印象があったのかもしれない。
だからと言って、日本の法律で許されていない大麻に手を出すことは問題が違います。
この不祥事から彼のレッテルは、良いものよりは悪いものが増えたのは間違いないのですから。
認められる能力と、許されない不祥事後にどう生きるのか
白州次郎や高杉晋作という歴史上の偉人を演じたり、漫画の実写化の「あしたのジョー」の力石徹役など、彼だからこそ、インパクトが残せる演技は素晴らしいものがありました。
一方で、大麻取締法違反行為による逮捕、起訴、判決(東京地裁:懲役1年、執行猶予3年)という不祥事も消すことのできない。
もちろん、いかなる罪を犯した人間は社会復帰を許さない、というほど厳格なことを言いたいとも思います。
ただ、消せない彼の経歴・人生の一部になったことは間違いありません。
現在は、彼の出来ることをコツコツと再開していますし、俳優・役者としても求められる役に全力を注ぐのだと思います。
魅力あふれる人物なのだから、過ちを踏みとどまる選択をして欲しかったという気持ちだけは残ります。
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投稿者プロフィール

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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。



