【映画】「ラーゲリより愛を込めて」(2022年公開)を見て、シベリアの地で亡くなった日本人のことを思う

二宮和也は、アイドルから着実に俳優として価値を高めてきました。

彼の主演した映画「ラーゲリより愛を込めて」は見るものを惹きつける作品でした。

過酷な状況で帰国を夢見て過ごすという気持ちは、今の日本人には理解できないものかもしれません。

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シベリアの強制収容所にいた日本人の帰国への思い

死に逝く者が続出する地獄の強制収容所(ラーゲリ)に、山本幡男(二宮和也)が生きていた。

「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。」

絶望する捕虜たちに彼は訴え続けた姿に胸を打たれます。

希望を失わないことは大切ですが、とても希望を持てる状況にはなかったのは、映画のシーンの中で何度も目にします。

戦争に負けたのだから、捕虜になって労働力として働くのは当たり前だったという時代の流れを訴えかけると仕方ないと言えるのかもしれませんが、当事者たちに取っては、耐え難い日々だったことが伝わります。

山本がどうして、あんなに信念を抱いて、最後まで過ごせたのか、じっくりと味わう価値のある映画です。

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戦争を始めた当事者でもなければ、捕虜になりたかったわけでもない

シベリアの強制収容所に残された日本人は、本来の戦闘・戦争行為ではない状況に身を置き、過酷な毎日を送らされています。

当時、この状況を知って、誰かがソビエトに交渉したのでしょうか?

そもそも、当時の日本政府や関係者は、この事実を知っていたのかすら疑問です。

マイナス30度にもなる気候の中、衛生環境や食料事情も悪く、飢えや病気によって約6万人が命を落としたという事実があります。(抑留された日本人の総数を57万5000人と厚生労働省が発表しています)

彼らは戦争後の敗戦国の軍人という立場のため、抑留されて労働力にされたものの、人間として生活を保障されず、苦しかったことでしょう。

映画では描ける限界があるのはわかっていますが、命を落とさざるえない人々のことを思うと、胸が痛みます。

戦争という行為の責任を末端が取るのは納得できない

戦争という国と国の戦いは、双方の国の国民を兵力として戦い、傷つくのは末端の個人です。

自分の命を賭けて、国を、家族を守る使命を持って、必死に戦ったことは尊さ以外の何者でもありません。

ただ、戦後になっても、末端の元軍人たちが負わされる責任として、捕虜扱いを受けて労働力に仕向けられた事実に、贖うべきだったと思います。

少なくとも、彼らは当時に軍事国家の日本の指示で動いたわけであり、自らの強い意志で戦おうとも、相手を殺そうとも思ってはいなかった(口にはできなくても)のではないでしょうか。

映画「ラーゲリより愛を込めて」を見ながら、切なかったのは、ただ、家族に再び会いたいという思いを叶えられないという山本の人生に触れているからです。

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今まで取り上げられなかったシベリア抑留の話をメインに描いた作品として評価

歴史上のさまざまな事件、人物を映画として取り上げる中で、ここまでシベリア抑留の関係者の話をメインに描いたものは知りません。

当時、日本の復興に汗をかき、苦しかった日本人のことも立派だと認めます。

一方で、本人の意思ではなく、捕虜となって強制労働をせざるえなかった多くの日本人の存在も忘れてはならないと改めて理解しました。

生き残って帰国した人も、帰れなかった人も、同じ日本人なのですから。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。