怒涛の出版ラッシュを続ける森永卓郎という経済アナリストは不死身なのではないかと疑いたくなります。
まさか、『』という寓話まで世に出すなんて、冗談かと思っていましたが、口にしたことはやり抜くという凄まじさを感じます。
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寓話ってなんだ?!
童話ではなく、寓話と言われて、ふと意味がわからないと思いませんか?
AIに聞いて確認してみました。
寓話(ぐうわ)とは、教訓や風刺を織り込んだ物語で、比喩を使って人間の生活に馴染みのある出来事を表現し、諭すことを目的としています。寓話の代表的な作品には、イソップ物語やラ・フォンテーヌ寓話などがあります。
そうか、比喩の中に伝えたいメッセージがあるということなんですね!
森永卓郎さんだからこそ、寓話に込めたものに意味がある
経済アナリストの森永卓郎さんといえば、常に世の中にファイティングポーズを取りながら、笑顔で人と話す人物だと思います。
時には、タブーに触れて、メディアに干されても、彼は自分の伝えたいことを言葉にして発しているし、怒りの思いをストレートに伝えつつも、冷静に持論を展開するという特徴を持たれています。
『』に込められたのは、世の中を風刺的に語るだけでなく、人々の心に止まってほしい話を見事にショートに織り込んだ一冊でした。
がんにより余命宣告されてから、執筆スピードとパワーが増した、寝ない勢いでアウトプットした書籍の中でも、この1冊は独特な世界観です。
イソップ物語に負けない!勝つんだ!
と、まともな大人なら考えない、言わないことを口にできる時点で、すごい人なんだと認めざるえません。
ストレートに世の中を変えるために訴えるだけではわかってもらえない
経済アナリストとしての森永卓郎氏の発言は、時代を捉えることもあれば、カウンターとして訴えかけているだけの時もあります。
捻くれ者のように感じるのと、みんなと同じ方向を向いていることが良いことではないと感じさせるのは見事でした。
だからこそ、周りも愛くるしい人物として、考えや主張が違っても、コミュニケーションが取れたのだと思います。
『』の動物を主体にした話を読んで、一瞬、何が言いたいのか、よくわからないものもあります。
おそらく、何度か読み返すと、教訓や風刺が織り込まれているということに気がつくのだと思います。
自分のがんとの戦いも1話に盛り込んでいた
全28話の寓話の中で、自身のがんとの戦いも1話盛り込んでいました。
彼自身のがんとの戦いは、常識とは違う展開があったものの、自分の命を燃やしていく姿。
明らかに痩せ細って、弱っている姿であっても、自分の伝えたい主張はブレないあたりは、森永卓郎らしさが満点でした。
だからこそ、無理なスケジュールで倉田真由美(くらたま)さんも、慣れない挿画ということに全力を注いでくれたのだと思います。
とにかく、バットを振り抜く男の生き様、メッセージを世に残す
ラジオ番組の中でも、「バットを振り抜く」男として、森永卓郎さんは伝えられていました。
発言や考え方、主張が全ての人に納得させるだけの力はなかったのかもしれません。
それでも、自ら考えたことを伝えながら、世の中の悪と思えるものに挑んで、躊躇しない点は素晴らしいとしか言いようがありません。
なぜならば、誰もが言わないならば、自分が命をかけてでも言葉にして伝えるという強い意志を感じました。
『』の中に滲み出てる部分は、きっと、あなたにとっても響くものがあるはずです。
ご一読をオススメします。
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投稿者プロフィール

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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。