徹底的に事件に向き合い解決してきた本物の刑事の「取調室」の様子を垣間見た気がする

実際の刑事事件の捜査回顧録は、遡って話を聞いてみたいものだと思いませんか?

そこで、元・「週刊文春」記者の赤石晋一郎さんの『完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録』が気になって読んでみました。

なんとも、すごい刑事が実在したのだと驚きながら、読了しました。

created by Rinker
¥1,760 (2025/03/09 21:54:07時点 楽天市場調べ-詳細)

お知らせ

毎週火曜日発行のサードプレイス・メルマガ(まぐまぐ)月額800円(税抜)

【週刊】サードプレイス・メルマガ登録は こちら >>

オフライン・オンラインで色々な人に会って、一緒に学べる場です。
定期参加も、スポット参加も歓迎します。

毎月開催【サードプレイス・ラボ】の詳細は こちら>>

伝説の刑事の回顧録は重い

刑事ドラマのような派手さはなくても、事件に向き合い、捜査を地道に続け、容疑者と向き合い、供述をとり続けてきた、伝説の刑事、大峯泰廣氏が関わってきた事件を赤裸々にインタビューしてまとめた一冊。

1件1件の事件、容疑者に向き合って、事実を探り続けたプロセスには頭が下がります。

こういう刑事がいたことで、事件解決につながった(全てが解決できたわけではないが)という事実を読んで、感慨深いものがありました。

created by Rinker
¥1,760 (2025/03/09 21:54:07時点 楽天市場調べ-詳細)

ロス疑惑、地下鉄サリン事件の捜査に関わった刑事の話の重さ

昭和後半、平成にかけて、社会を騒がしてきた事件の数々。

ロス疑惑、宮崎勤による連続幼女誘拐さつじんじけん、オウム真理教による地下鉄サリン事件、などの現場で捜査を続けた大峯さんにインタビューを行い、記事にまとめ上げ、それらを1冊の書籍に整えて世に出す。

事件の背景、容疑者を絞り込み、証拠を集めて、自白を取るという地道な活動。

一歩間違えば、冤罪になりかねないので、慎重に積み上げていく捜査。

一人ではなく、部下も含めて、丹念に取り組んで成果を出した話だけに重みがありました。

以前、兵庫県警の捜査一課長の未解決事件の数々を読んだのと対比すると、大峯さんの凄さを感じました。

あわせて読みたいブログ記事
昭和の終わりに起きた未解決事件の記憶は、中高年以上の方しかお持ちではないでしょう。 「グリコ・森永事件」(1984年/昭和59年)と「朝日...

もちろん、関わったすべての事件を解決したとは言えないだろうが、向き合った事件・容疑者との中で、大事な穴・点を見つけて掘り下げていくやり方は、見事だったのだろうと思います。

裏を取り、推理をして積み上げる活動は大変すぎる

人は嘘をつき、勘違いもし、自己防衛もする存在です。

それだけに、丁寧に裏を取り、推理をして積み上げて、証拠を集めていく活動は、日々、大変だったのは想像できます。

刑事は頭も使うのは当然ですが、体力も使い、1つの事件が解決するまでに投ずるエネルギー・労力というものは、常人では理解が及ばない世界なのでしょう。

現役を引退したものの、当時の捜査記録が手元にあるからこそ、正確に記録として残り、第三者にも伝えられるというのは、真面目な刑事だったことの証明だと感じます。

大峯さんのような優秀な刑事がいたからこそ、解決できた事件があったことに感謝したい気持ちになります。

created by Rinker
¥1,760 (2025/03/09 21:54:07時点 楽天市場調べ-詳細)

被害者として警察署に行ったことを思い出す

高校生だった頃、私は、暴力事件の被害者として、パトカーに乗せられ、地元警察署に出向いたことがあります。

事実確認を丁寧に聴かれつつ、冷静でない状況だったため、逃亡した加害者たちの行為を思い出しながら、語っていたように覚えています。

その結果、可能性がありそうな加害者になりそうな画像リスト(写真データ)を目検させられました。

ものすごい多くの画像の中に、対象者がいたのかどうか、見れば見るほど、どの人物も怪しそうで、決定打に欠けます。

相手の暴力に友人と対峙していた(カツアゲです)ので、必死に抵抗しながらだったので、相手の人相や服装などの詳細を記憶に焼き付ける余裕なんてなかったのです。

小さな事件に過ぎませんが、丁寧に応対してくれたことには感謝しています。

何も解決しないまま、終わったのは残念ですが。

事件は未然に防ぎないなら、発生後の解決するしかない!

大峯さんが解決してきた事件の数々は、社会を騒がせたものが中心に述べられていました。

事件が起きなければ、警察関係者は暇なのでしょうか。

未然に事件を防げれば、大きな事件にならないと考えてしまうのは安易なのかもしれません。

つまり、発生後にならないと、彼らは動けないわけで、いろいろな情報をかき集めて、容疑者を取調室で対峙して話をさせるまで、どれだけ大変な行為なのか。

今は、監視カメラ映像や科学的捜査のノウハウも増えていますが、それでも、未解決事件は消えていません。

犯罪行為は複雑さを増し、猟奇的要素が増えたり、真実に辿り着くのが大変な事件も相変わらず、発生している状況は変わりません。

大峯さんのような刑事が、成果を上げる世の中が幸せなのか、と問われると微妙なのですが、今までの活躍には頭が下がる思いでいっぱいです。

created by Rinker
¥1,760 (2025/03/09 21:54:07時点 楽天市場調べ-詳細)

あわせて読みたいブログ記事
昭和の終わりに起きた未解決事件の記憶は、中高年以上の方しかお持ちではないでしょう。 「グリコ・森永事件」(1984年/昭和59年)と「朝日...
堂場瞬一さんの『沈黙の終わり』(上)(下)を家族に勧められて読みました。 長すぎる展開に、多少焦ったさを感じながらも無事に最後まで辿り着け...
ファンタジーや派手なアクション、一流の俳優陣などで、宣伝広告もバンバン出せる映画は人気が出やすいです。(わかりやすいエンターテイメントな...

毎月開催【サードプレイス・ラボ】

サードプレイス・ラボでは定期的にイベントを開催しております。

★イベント情報★は >>こちら(随時更新)

ご都合が合えば、是非、ご参加いただけると嬉しいです。

関連ブログ記事

[各種SNS]サードプレイス・ラボ

サードプレイス・ラボは各種SNSで情報発信をしております。

是非、フォローやコメント、グループへの参加をお待ちしております。

 ◆ サードプレイス・ラボ(Facebookページ)

サードプレイス・ラボ(Facebookグループ:非公開のため、申請・許可制です)

【サードプレイス・ラボ】居心地の良い第3の居場所を拡げる!(Twitterアカウント)

◆ サードプレイスラボのあんてる(note)

◆ サードプレイスラボちゃんねる(Youtube)

◆ サードプレイス・ラボ(Peatix)

サードプレイスラボ(専用サイト)

[週刊]サードプレイス・メルマガ

仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ

「まぐまぐ」毎週火曜日発行 月額:800円(税別)※初月無料です!

仲間と一緒に執筆している週刊メルマガです。

メルマガの詳細は こちら をご一読ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

【サードプレイス】ブログへのご意見・ご要望・ご相談、ご依頼などは下記まで

 お問い合わせはこちら

投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。