コンプライアンス重視で規律崩壊?罰と指導のバランスを考える

なんでもハラスメントの時代になり、コンプライアンス(法令遵守)重視になったことで、言いたことをはっきりと言葉にしたり、厳しい接し方に対して、批判されるようになりました。

ただ、問題に対して厳しく接したり、未然に防ぐための指導などがNGとなると、結果として規律・ルールが守れなくなります。

ゆるいことが悪いとは断言できないものの、罰を受ける要素が少ないのも正直言って問題なのではないでしょか?

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守るべき規律は自由な世の中でも不可欠ではないか

ルールと言えば、憲法、法律、就業規則、校則などさまざまなものがあります。

もちろん、行き過ぎたルールは不要ですし、時代によって変化は必要なのは当然のこと。

最近、この規律ともいうべきルールが、緩やかになりすぎて、結果として、なんでもありな世の中になり、結果として、事件や事故を起こしているのではないかと考えています。

もちろん、暗黙のルールという厄介なものは、身内や常識感覚の中で成立してきた不文律なものですが、

各自の価値観や自由な判断では混乱を招くだけ

価値観の多様性を求める時代になり、それぞれの違いを認められるようになりました。

結果として、規範や規律は厳しくするのは、法制度での縛りだけになり、そこに抵触しなければ、自由に扱われるケースも増えました。

結果として、この自由な判断・行動は混乱を招いていないでしょうか。

一方的に、確かかどうかわからない情報で、他者を叩くSNS上での誹謗中傷などは、よほどでない限り、罰せられていません。(いいね!やシェアをした人の罰って、そこまで問われた例はないので)

特殊詐欺の犯罪も騙される側に隙があるように指摘もされることがありますが、人を騙す行為そのものが、不道徳であるという価値基準はどこかに行ってしまったのではないでしょうか。

罰せられなければ(捕まらなければ)、ある程度、許される的な判断のたるみ、倫理観の崩壊は日本だけでなく、世界中に広がっていると感じます。

中学校の教師の指導に体罰や厳しさはつきものだった

私が中学生の頃(平成初頭)は、まだ、教師の指導に体罰や厳しさはつきものでした。

悪いことをした生徒に、竹刀などで叩く、ゲンコツやビンタなど、日常茶飯事でした。

反発した生徒は不良となり、さらなる逆らう行為を続けるものの、教師側にも憎しみよりは愛情を持って、向き合うことで、厳しさは必要悪とされていました。

現在の感覚だと、このような行為は、間違いなく、教育委員会に指摘が入り、行為者である教師側が罰せられます。

つまり、抑止力が生徒ではなく、教師側にはたらいているため、暴走教師は少ないですし、むしろ、改善できずに、心を病んでしまい退職するという話も耳にします。

生徒の悪いことは絶対に許さないという前提での体罰や厳しさは不要だったのでしょうか。

私は、ノスタルジーと批判されるのを覚悟の上で、あの厳しさがなければ、しっかりした大人に成長できなかった生徒がいたことは確信しています。

罰せずに規律は保たれるのか

罰を受けたくないという気持ちが抑止力になるのかは、正直言ってわからない。

罰を受けないように、不都合な真実や事情を隠してしまう人もいるはずです。

本来ならば、罰せずに規律が保たれればベストなのですが、実際には、自由な個人の行動と判断で、ルールや規律を乱してしまい、放置できないこともあります。

ただ、この罰が、どのように与えられるのが良いのか、というのが本題です。

暴力や相手の人格まで否定することなく、罰として与えることができるかどうか、冷静な判断と厳格さが保たれなければなりません。

一方で、厳しい規律を課すことが目的化してしまうのも、過剰な抑止力になるという点での課題です。

このバランスをいかにして取ることができるのか、誰もが考えてみるべきテーマだと思います。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。