4月の新卒入社を迎えて早々に退職する君へ

4月の新卒入社を迎えて早々に退職する君へ

4月1日に晴れて新卒社員として会社に入社されて半月が経過しました。まだ、緊張感が続く毎日でしょう。

一方で、早々に退職の道を選択した方も多いと耳にします。

・条件が違う(休日や労働時間)
・希望部署に配属されなかった
・勤務地が縁もゆかりもない場所で嫌だ!
・研修内容が難しいし、つまらない
・先輩社員の言葉に傷ついた
・イメージと違いブラック企業だった
・本当はやりたいことが別にある
・身体が働くことを受け付けない etc.

色々な理由があるようです。

もちろん、個人を尊重しない時代ではないので、人事や会社側は引き止めを無理にしないはずです。

初任給をもらう前に辞める決断をするって、ものすごい早いですよね

もしかしたら、学生時代も、入学直後に中退や休学をしたのでしょうか。(検討はしたことぐらいはありますよね?)

君たちは、大学生活の一定期間を削り、就職活動を行い、自分の求める会社、仕事を探して、アピールをしながら、企業に選ばれたわけです。

入社前にリップサービスと現実の違いに戸惑うことはあるでしょう。でも、それって、事前にリサーチできる時代なんじゃないですか?

社員の口コミサイトとか、色々調べたら、わかることもあるだろうし、OB・OG訪問をして本音を聞き出すのも、君たちにはできたのではないでしょうか。

早い決断をしたことは決して悪いことではありません

ただ、その決断の根拠が、今後の自分のキャリアや人生に少なからず影響を与えることもあります。

どうせなら、3/31までに入社辞退を伝えるべきだった人もいるのではないでしょうか。

世の中は、多様な価値観は認めるようになり、自由な要素も増えていますが、全てが自分の思い通りになるほど、簡単なものではありません。

「正しいことをしたければ偉くなれ」

これは、組織で生きるビジネスパーソンなら不可欠です。

もちろん、正しいことをしながら偉くならない道もあります。

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私の新卒同期は4月末に退職が第1号がいた

私が新入社員として、社会人デビューをしたのは、1998年です。

3月後半から研修が1ヶ月ほどあり、ビジネスマナーから法律など、事細かな内容を教えてもらいました。

研修も終わりGW明けに、一人の新卒(女性)が研修に参加しなくなりました。

「A子さんは、4月末を持って退職となりました。個人的な事情です。」

人事担当者からの発表に、同期たちと一緒に動揺しました。

研修に前向きに参加して、発言もしていた元気な彼女がどうして、早々に退職したのか。

後で、入手した情報は、彼女は妊娠をしていることが発覚して、仕事を続ける状況ではないと判断したそうです。

事実かどうかはわかりませんが、周囲の仲の良かった人から聞きました。

入社直後に妊娠して、産休・育休が許される雰囲気の時代ではなかったので、あの決断は間違いではないと思いますし、その子は、もう30歳目前でしょうから、どこかで働いているのでしょう、きっと。

彼女の第1号の退職を筆頭に1年間で数名の同期が辞めました。

理由は様々で、家庭の事情もあれば、会社や職場・仕事とのアンマッチなど色々な理由がありますので、致し方ないと思います。

長年一つの会社に滅私奉公で務める、終身雇用の時代ではないので、自分のキャリアや状況によって、転職していくのが当たり前の時代です。

だから、早期の決断が悪いとは絶対には言えません。

君に感じて欲しいのは、採用は0円ではないという現実

会社説明会、選考時の面接官、採用可否判断、内定式、など、会社側も一人を採用するために、全力で時間とコストをかけてきたのです。

嘘のない範囲で自社をアピールして、君に仲間になってもらいたいというメッセージを伝えてきたはずです。

今まで、採用にかかったコストを個人が負担するという話はありませんから、君には何の請求もされないでしょう。

会社側も慣れているので、通常の事務処理のようにこなしていくに違いありません。

ただ、どこかで、君の判断に傷ついている人がいるかもしれないという想像力はありますか

親だったり、周囲の大人たち、同期の仲間たち・・・。

少なくとも、採用担当者だったら、泣きたい気持ちを抱えているのは当然の話です。

くれぐれも言いますが、君の判断、決断を否定しません。

ただ、それは社会人として責任ある行為なので、適切な謝罪を関係者にするべきで、会社や関係者の責任、他責思考ならば、もう一度、自分を振り返ることをオススメします。

入社3年目までに多くの新卒社員は辞めていく時代です。

それが悪いわけではありません、その早い、遅いに文句を言いたいわけではありません。

自分のかけた迷惑行為は、いつか自分にしっぺ返しとして戻ってくるかもしれないという、お節介な話にすぎません。

誰にも迷惑をかけない人生なんてありませんから。

ただ、君が逆の立場になった時、どう感じるのか、想像はしてみて欲しい。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。