忘れられない入社式の思い出

毎年4月1日に新卒の方が入社してくることで、職場の雰囲気はフレッシュになります。

同期と一緒に緊張しながら、入社式に参加した新社会人も、数か月すると立派に働いていますよね。

私も、はるか昔の出来事ですが、インパクトのある思い出が蘇る季節です。

 

 

新卒の入社式でありえない話！

20世紀の終わりに近いタイミングで、新社会人になった私。

 

就職氷河期を乗り越えただけに、意気揚々とした気持ちで、入社式を迎えていました。

 

今でも、4/1のニュースでは、経営トップのスピーチが取り上げられています。

 

まさか！そんなことが！誰も突っ込めない雰囲気

50名ほどの同期が集い、本社の大きな会議室だったと思うのですが、入社式が開かれました。

 

同期とは、内定式以降もつながっていたので、仲良くなった仲間であり、今後はライバルになる関係ですが、この日、一緒のスタートラインに立った同士です。

 

人事部長が、当日の流れや注意事項を伝えて、粛々と式典が進んでいきまいた。

 

式典後半になり、同期たちがざわついた感じがしました。

 

それは、前の席に座っていた社長（だいぶ高齢なオーナー社長）が、机の上に突っ伏して寝ていたのです。

 

決して、具合が悪いのではなく、寝ていました。

 

 

ええ！！！！！まさか、入社式に社長が寝るなんてありえない！！

 

新卒が居眠りすることはあったとしても、会社のトップが晴れの場で居眠りなんて、しかも、堂々とした姿で寝ているなんて、信じられない光景でした。

 

もしかしたら、ものすごく居心地の良い会社に来たのか、将来性に不安を感じなければいけないのか、もやもやさせられたのを覚えています。

 

懇親会で、ご挨拶はしたものの、タブーな話題

入社式が終わり、オリエンも終えて、新卒入社のメンバーと役員・社員を交えた懇親会が行われました。

 

もしかしたら、社長は具合が悪かったのかもしれない。

 

そんなことを考えていた私は、この場には社長はいないだろうと予想していました。

 

「安斎君、期待しているよ！」

 

え？まさか！

 

懇親会の席には、元気はつらつな社長が現れたのです。

 

挨拶を交わしたものの、先ほどの入社式の件については、私も、他の誰もが突っ込めず。

 

完全なるタブーでした。（もはや四半世紀になるので、解禁です）

 

その後、同期ともしばらくの間、話題になっていました。

 

社長がノー天気なのか、この会社は大丈夫なのか、という盛り上がり方。

 

気を抜いちゃいけないはず、だから忘れられない思い出

人生の中で、絶対に気を抜いちゃいけない場面というのがあります。

 

その１つが入学式、入社式などの胸躍るスタートラインの式典です。

 

人生で何度も経験できないシーンだからこそ、大切なもの。

 

まさか、自分が、こんな忘れられない思い出を持つ人間になるとは思いもしませんでした。

 

入社式という言葉を聞くたびに、懐かしく思い出します。

 

 

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