私にコネ入社のチャンスがあった!マスコミに就職していたら

新卒の就活(シュウカツ)に励む学生は、企業や業界研究のため、情報収集に力を入れ、インターンシップにチャレンジしたり、エントリーシートを用意して、面接対策まで行う。

起業にチャレンジする大学生もいますが、まだ少数派。

オープンな採用が前提でありながらも、「コネ入社」なるものは、残っているらしいです。

私にも、四半世紀前の就活生になるとき、マスコミ関連企業(業界)へ「コネ入社」になりそうなチャンスがありました。

「コネ入社」とマスコミ就職を選ばなかった理由を振り返りつつ、まとめてみます。

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「コネ入社なんて嫌だ!」なんて言わないけど、無自覚だった私

大学生の頃、就職活動を始める前の正月(大学2年生だったはず)、私の両親の田舎に墓参りに行った時、ご近所に住む男性に、食事をしようと誘われました。

美味しい料理をご馳走になれるとワクワクして、お宅に訪問してみると、何人も客人がいます。

「出直します」と断ろうとすると、一緒に食事をして、お酒を飲もうと言われたので、アウェーな場所の末席に座ります。

何を話したかは覚えていませんが、そこにいた大人たちに面白がられれて、肩を叩かれたりしていたような記憶があります。

「君、うちに来ないか?」

当時、名刺なんて持ち合わせないし、名刺交換のルールなんて知らない私は、雑に受け取ってしまったようです。

某地方テレビ局の方々でした。(偉い方も何人かいたようです)

就活なんて、まだ少し先の話と思っていた私には、この出会いの意味とか価値は全くわかっていませんでした。

あの機会を利用できていたら、まさに「コネ入社」に近い人生を歩めていたのかもしれません。

※ご招待してくれた方が、両親の実家の近所で良いお付き合いをしていた関係性があっての話です。決して、私の能力や才能などの力ではないのは自覚しています。

マスコミ業界に興味がなかったのは、強がりじゃない!向き不向きの話

私の通っていた大学、学部には、マスコミへの就職率が高い、超人気のゼミがありました。

そのゼミに入るには、倍率も激しくて、学内でも目立つか、もしくは、当時からマスコミを狙っていた面々で、就職への意識高い系だったのは間違いありません。

私は、大学生にしては、真面目系なアウトローだったので、そのゼミに興味もなかったし、マスコミ志望でもありませんでした。

強がりではなく、向き・不向きの問題です。

人前に出て話せるようなアナウンサータイプでもなければ、面白いことを考えて企画制作できるタイプでもないし、ある意味、チャラチャラした業界人気取りが嫌いでした。

当時、とんねるずが業界ネタのコント風のネタをやればやるほど、マスコミ(主に、テレビマン)の横柄な雰囲気が好きではありませんでした。

人生って、自分に向かない世界に身を投じるのも悪くありませんが、気乗りがしない道を選ぶ必要などはありません。

あの時、あの場所で、自己PRをしまくって、地方のテレビ局に就職を目指す道を選ばなかったのは良い選択でした。

マスコミの看板でスポンサーを意識して、仕事をする世界だとわかっていたから

20世紀後半ですから、まだまだ、マスコミの力は圧倒的に強くて、テレビに出る(たまたまインタビューされた映像が流れる)だけで、大騒ぎの時代でした。

一方で、マスコミについて調べるまでもなく、彼らの業界が看板を持ちながらも、スポンサーを意識して仕事をしなければいけないというのも、薄々理解していました。

視聴者などの一般大衆を見ているようで、実は、視聴率などの数字を見せることで、スポンサーから多額の広告料を得ている仕組みで成り立っている、と。

だからこと、NHKを除けば、地上波テレビ局は0円で視聴できるわけですが。

テレビに限らず、ラジオ、新聞、雑誌なども、同様で、結局は、広告収入がメインで、それに加えて、購読者から低価格(新聞・雑誌などは購入してもらうので)で提供できています。

つまり、主張できるメディアのような顔をしていますが、結局は、スポンサーの意向を無視できないのであれば、製作者として楽しいとは思えなかったのです。

まだ、芝居をやるために、小さな劇団に入る友達が立派に見えていたました。

私をマスコミ(地方テレビ局)に誘ってくれた方のことを思い出してみる

とは言いつつも、人生に、「たれ」「れば」は禁句だとわかっていても、あえて、ここで、当時のことを思い出してみたいと思います。

なぜ、あの時、彼らが私を誘ってくれたのだろうか、というエピソードを紐解いてみます。

・田舎の近所のおじさんは、某地方テレビ局の役員だった!

後から知ったのですが、田舎の近所のおじさんは、某地方テレビ局の役員をされていました。

つまり、あの宴会の席にいたのは、テレビ局関係者(部下や一派)であったわけです。

その世界での影響力は強く、採用枠に関する権限もあったかもしれません。

東京の大学に行ってる、知り合いの子ならば、信頼もあるので、気軽にリクルーティングもしたい気持ちも多少はあったのでしょう。(私以外にもアプローチしていた可能性はありますが)

バブル崩壊直後だったこともあり、地方のマスコミへの就職をする都会の学生なんて、貴重な人材に見えていた部分もあったと思います。

それだけ、生意気で目立つ要素があったのかもしれません。(同年代と違い、知らない大人たちと普通にお酒が飲めたので。もちろん、二十歳後の話です。)

あの時、私が、「マスコミ、地方のテレビ局で活躍したいです!」なんて言葉を冗談半分でも口にしていたら、全然、違う人生を歩んでいたという仮定の話は成り立ちます。

・地方のテレビ局に就職した未来を思い描けなかった

地方のテレビ局というのは、キー局(東京、大阪などメインとなるテレビ局)の番組を流す枠と、地方局のオリジナル番組枠に分かれます。

田舎でテレビを見ていて、この地方局のオリジナル番組が、全然面白くなかったし、見たいと思えなかったのです。

地元の人やネタを取り上げること、予算の制限がある中で、精一杯やっていることは賞賛に値しますが、このような番組を作るために、地方のテレビ局に就職するという道は考えていませんでした。

もちろん、都会のキー局で就職できず、必死な思いで、地方のマスコミに就職する人たちには悪かったですが、変化に乏しい感じが、若い私には耐えられるとは思えなかったのです。

・マスコミに就職した友人たちの話

もちろん、同級生や同年代で、マスコミに就職した面々もいます。

ものすごい倍率を突破して、テレビマンや新聞記者、制作マンになった彼らを尊敬しています。

そのまま、キャリアを積み上げて、ポジションを高めている人間もいれば、独立したり、フリーランスの道を選んだ人間もいます。

激務に耐えられず、身体を壊して、全く別の仕事・生活を歩んでいるケースもあります。

最近、その中の一人の友人の言葉が胸に刺さりました。

「メディア側が変化しなくて時代に置いていかれたのか、個人がメディアとして強くなったのか、正直言ってわからない。我々も、事実を突き詰めたり、本当に面白いものを提供できないと、淘汰されるのは仕方ない流れだと危機感はあるんだ。」

井の中の蛙みたいな人間もいるようですが、現場に近い人間は、危機感は強いものです。

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マスコミの力は衰えているけど、信頼を抱いている人も多い

この記事では、コネ入社批判でも、マスコミ批判を書きたいわけではありません。

もちろん、自分の人生の分岐点を失敗したと反省したい気持ちを持っていません。

もし、私がマスコミに就職していたら、どんな人生・仕事を果たしているだろうか、という妄想をして書いてみようとチャレンジしています。

結論としては、その姿を全く描けませんでした。

マスコミの力(パワー)の影響力は衰えていると言われていますが、メイン視聴者の高齢者は信頼を抱いています。(逆に言えば、その年代は、インターネット上の情報を知らない、もしくは疑っているというポジショニングです)

他の年代も、既存メディアに出ると、飛び上がるように嬉しいと喜ぶ人たちも、まだまだいます。

日頃、そのメディアに触れる機会が減っているのに、メディアに露出したことで、多くの人に見てもらえたという満足感は、ワクワクするので、よくわかります。

それって、一時的なもので、情報としては個人だろうが、メディアだろうが、消費されて忘れられていくという現実すら、無意識になっていませんか。

最後に、今回のネタ元の方が、ガンでお亡くなりになったことで思い出せました。ご冥福をお祈り申し上げます。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。