『オンラインイベントの教科書』 一般社団法人おうえんフェス (著)で心構えを学べ!

オンラインイベントにチャレンジした人が多い、2020年。

リアルなイベントに制限がかかったのだから、オンラインイベントにシフトは強制的な展開でした。

高田洋平(やすし)さん率いる、一般社団法人おうえんフェスが、電子書籍として出版された『オンラインイベントの教科書』を読んで、私はヒントと勇気をたくさんもらえてました。

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「教科書」とタイトルに着く本は、実は、最低限のことしか書かれていない!

本のタイトルに「教科書」と入っていると売れるらしいですが、それは、誰もが最初に身につけるべきものが、丁寧に書かれていると感じさせる義務教育マジックです。

実は、「教科書」って当たり前のことばかりで、普通の感覚で読むと面白くない。

役に立たないのではなく、超ビギナーのための入門書に近いのだから当たり前の話。

ただ、「教科書」のエッセンスを叩き込まないと先に進まないので、最低限のことを丁寧にインプットして、自分のモノにしようという意気込みは誰にとっても大切です。

ハウツー・ノウハウよりも心構えが大事!オンラインイベントも一緒

オンラインイベントの教科書』というタイトル通り、オンラインイベントを開催するための手順が書かれているのは当然なのですが、ハウツーやノウハウよりも、心構えのことを丁寧に書かれていました。

この辺りが、本の評価を左右するポイントのようです。

実際に、オンラインイベントを数回主催した人が読めば、この程度の内容では意味がない、と批判するのでしょうし、まだ、チャレンジしたことがない人、オンラインイベントをやってみたいと漠然と考えている人には、背中を押してくれる一冊です。

ハウツーやノウハウが必要なのであれば、インターネット上で検索すれば、比較しながら学べるものは、簡単に手に入る時代です。

いくつかある情報の中で、自分にとってわかりやすいものをモデリング(真似)をしてやってみればいいだけの話。

では、電子書籍にしてまでまとめる必要はない、となりますよね。

だからこそ、リアルイベントをやってきた実績や、今までの経験を語り、オンラインイベントに挑む心構えや準備の方が大切なのです。

私もオンラインで開催している、サードプレイス・ラボは、リアル開催との違いを理解して、運営してみたからこそ、この本への共感ポイントがいくつもありました。

コスト0で小規模でスタートできるのがオンラインイベント

リアルなイベントをやろうとすると、何人集まるのか、集められるのかが、会場の規模とコストに直結するので、神経を使います。

もし、100人も参加できるスペースに5人しか参加しなかったらどうなるでしょう。

会場費は参加人数と連動しませんから、100人埋まる箱としての場所代は必須でかかります。

時間限定の利用であっても、それなりのコスト負担です。

逆に、10名程度の参加スペースを用意したイベントに50人も参加希望者がいたら、せっかくの機会をお断りするという苦渋な対応が求められます。

集客なんて、やってみないとどうなるかはわからない(経験値で予測ができるには時間が必要)ので、悩ましいものです。

その点、オンラインだと、もし3人しかいなくても成立しますし、50人集まっても、やり方を工夫すれば対応できます。

たとえ誰も集客できなかったら、中止(延期)にしてしまえば、済む話。

失敗しても0円ってことはチャレンジするリスクが低いことを意味します。

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最初は「壁打ち」で数名と実施してみた

私自身も、8日間連続する、サードプレイス・フェスというイベントを企画するにあたり、まずは、運営を手伝ってくれるメンバーとのアイデア出し、役割決め、作業の洗い出しなどを話し合う、「壁打ち」(テニスとかをイメージしてください)を何度か繰り返しました。

もしくは、数名という小規模な打ち合わせに、zoomなどのオンラインを使いながら、どこに注意すればいいのかを体得していきました。

いきなり本番を迎えるリスクを減らすために、オンラインイベントの予告動画を撮影・アップするということも、練習の1つです。

その中でも、クローズドな環境の「壁打ち」は最高に良かったです。

細かいことを決めずに、こちらの意図を理解してもらいながら、何が課題なのかを率直にフィードバックしてもらえることで、ブラッシュアップができました。

オンラインインベントはリハーサルや段取りが命なのだと実感できるエピソードです。

 サードプレイス・フェス開催前日に、高田洋平(やすし)さんと二人でオンラインで話せたことは勇気をいっぱいもらえました!

テクニックに正解はない!参加者と主催者の距離感が面白い

オンラインイベントの教科書』を読んでいて、ある程度の規模のイベントにチャレンジするにしても、一人でやるのではなく、数名でやってみようというメッセージが胸に響きました。

講座やセミナーなどであれば、正直言って、一人で企画・準備、集客、運営をこなすことができる時代です。

実際に講師やセミナー主催者は、単独で頑張っていらっしゃる方も多く見受けられます。

ただ、『オンラインイベントの教科書』に書かれていたように、5名ぐらいのメンバーで役割を補い合いながら、本番も準備もフォローもできるオンラインイベントの方が楽しくて、成功や満足が高いと感じるものです。

また、オンラインイベントだからこそ、主催者と参加者の距離感が物理的に離れていても、一定の近さに慣れるのも見逃せません。

リアルなイベントの大会場だったら、隅っこにいる人と主催者なんて接点は、ほとんどあり得ませんから。

オンラインイベントだけが正解ではないし、リアルなイベントも必要なのはわかります。

オンラインイベントの流儀を語る人がいますが、実際の参加者や状況により、いく通りものパターンや技があってしかるべきですし、技術的な進歩・進化で変わっていくことでしょう。

大事なのは、主催者も参加者も楽しむことと、受け身だけになったり、押し付ける立場にならないバランスを持った距離感なのではないかと私は考えています。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。