キャラクターが定着することは、俳優・役者にとってポジティブなことなのかどうか。
一つの役をリピートしないというスタンスも理解できるし、安心感を与えてくれるのもわかります。もちろん、キャラクターと本人のギャップという問題は残りますが。
福山雅治といえば、湯川学か、坂本龍馬のイメージがついているだけに、新しいキャラクターをやると比較されてしまうのも事実。
今回、映画「ブラック・ショーマン」を見ながら、色々と考えました。
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東野圭吾×福山雅治の組み合わせの新しいパターンが必要
東野圭吾(2026年逝去)と福山雅治の組み合わせといえば、テレビシリーズから映画化もされたガリレオシリーズであり、「湯川学」というキャラクターを通して世の中に伝え、人気を得てきました。
その鉄板のコンビが、ガリレオの延長ではなく、別の切り口でコンビを組み、新しいパターン・型を作ろうと挑んだところに、面白さもあり、不安な要素も残ります。
湯川学としか思えない福山雅治をどう見ればいいのか!
福山雅治の役を演じる上での話し方は特徴があって、その癖は、全て、天才(変人)ガリレオの湯川学そのものになっていました。
神尾武史はマジシャンだというのに、どうも、理屈と推理を重ねる姿は、湯川学という大学の教授(准教授)に見えてしまう。
もう少し、キャラクターの個性が違ってくれた方が、別物として認識できるだろうにと考えたのは正直な感想です。
原作を読んでればわかるんだろうけどね。私は映画を見ただけなので。
ストーリー(ネタバレ未満)を少々
ブログ上で作品のネタバレは控えたいのですが、何も情報がないと意味がないと思うので、作品紹介の文言を引用します。
元中学校教師である神尾英一が何者かに殺された。 2か月後に結婚を控えていた神尾真世(有村架純)だったが、 父・英一の突然の訃報を受け、実家のある町に戻る。 その町はコロナウイルスの蔓延以降、 観光客も遠のき、活気を失ってしまっていた。そんな折に起こった殺人事件……。 教師として多くの教え子から慕われていた英一はなぜ殺されなければならなかったのか。 真実を知りたいと願う真世の前に現れたのは叔父の神尾武史(福山雅治)。 かつてラスベガスで名を馳せた元マジシャンだ。 卓越したマジック(+手癖の悪さ)とメンタリスト級の巧みな人間観察&誘導尋問を武器にして、 武史は、姪・真世と共に、大切な家族が殺された殺人事件の謎に挑む――!!
身内の事件に関わっていくという点が、重要であるし、警察関係者との距離感も、捜査協力者の湯川先生とは違うのは当然。
関係者なのだから、混乱・困惑してもいいはずなのに、冷静でいる姿が、変わり者としては理解できても、どこまで行っても、湯川学の弟ぐらいの感覚が残ってしまいました。
「ダークヒーローを演じてみたい」の言葉から東野圭吾が生み出した作品
湯川学を演じてきた福山雅治が「ダークヒーローを演じてみたい」と東野に語ったことが出発点というのだから、新作・シリーズのキャラクターとは意外なところから誕生するものだと驚かされます。
誰だって、雑談や妄想の話の中で、これぐらいの脱線はするものでしょう。
まさか、その福山雅治の一言を、そのまま形にしてしまうという東野圭吾という人物の展開力の凄さを認めるしかありません。
でも、「神尾武史は、ダークヒーローだったのか」という疑問だけは、私の中で引っかかります。
独特な正義感を持つ=ダークヒーローになっていないか
ある時期から、主役が完全無欠の正義のヒーロー、ある意味、ウルトラマンや戦隊モノ、仮面ライダーや水戸黄門のような、古い昭和の存在から、一癖も二癖もある、人間的なキャラクター。
清諾合わせ飲むような、誰にでもある二面性の部分の裏側に力点を置くことで、ダークヒーローというのが日本のコンテンツの中に溢れていることに、違和感があります。
考えてみたら、ウルトラマンは、宇宙からやってきた存在であり、街を壊す破壊者でもあるのです。
もちろん、怪獣などの外敵から守ってくれるヒーローではあるものの、壊したものを復旧するような真の意味でのヒーローとはいえない側面もあるわけです。
ヒーローの持つ存在感、特に、正義感を周囲の人たち、視聴者たちが納得できるかどうかに尽きると思いませんか?
彼らの正義感って立場が違えば、本当にヒーローなのか、ダークヒーローなのか。
最後は、どこまで行っても、誰かの都合、事情が優先されるわけで、絶対的な正義という幻想が間違いだったと思えば、多面性のあるヒーローが増えたことに、誰もが理解を示しているというか、単純な白黒型では物足りなくなったというべきなのではないでしょうか。
東野圭吾がいなければ、シリーズは続かない、でも、ドラえもんやサザエさんは続く
「ブラック・ショーマン」も新シリーズとして、人気が続けば、映像化も継続されたかもしれない。
でも、東野圭吾氏は亡くなりました。とすると、継続は難しいでしょう。
でも、ドラえもんもさサザエさん、クレヨンしんちゃんも含めた、昭和のアニメキャラたちは、永遠に続く型があり、原作者がいなくても、続いています。
おそらく、エンタメの作り方として、一人称なのか、多人数が関わっているのかの違いだと捉えるのが正しいのですが。
もしかしたら、AI東野圭吾が、シリーズを引き継ぐなんて、著作権に触れそうな新しい問題が勃発するかもしれませんけども。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。



