元文春記者の赤石晋一郎が語るスキャンダルの裏側を伝える週刊誌の話

週刊誌を読む人は年々減っているのではないでしょうか。

昔は、電車に乗っていれば、新聞や週刊誌を手にしている人はいましたが、今は、スマホのみ。

もちろん、紙媒体ではない電子版として週刊誌も生き残りをかけているのはわかりますが、実際は、二次情報として、SNSや各種メディアに切り取られて転用ネタとなっている感じがします。

元・週刊文春の記者だった、赤石晋一郎さんの『なぜ週刊誌だけがスクープを連発できるのか』という新書を手にしてみたくなったのは、YouTubeチャンネル「元文春記者チャンネル (スクープ考察系YouTube)」での告知の影響ですが、最近、社会を賑わせた大ニュースを軸に書かれていたので、考えさせられました。

お知らせ

毎週火曜日発行のサードプレイス・メルマガ(まぐまぐ)月額800円(税抜)

【週刊】サードプレイス・メルマガ登録は こちら >>

オフライン・オンラインで色々な人に会って、一緒に学べる場です。
定期参加も、スポット参加も歓迎します。

毎月開催【サードプレイス・ラボ】の詳細は こちら>>

週刊誌は正義の味方と思ってはいけない!

ゴシップも含めて週刊誌の記事は清濁合わせ飲むものが多い。

眉唾モノで現実とは違う物語が書かれている可能性もある。

一方で、大手メディアでは辿り着けない領域まで深く取材をして、ファクトと思われる内容を並べ合わせて、記事に仕上げる力は、さすがだと言わざる得ない。

だからと言って、週刊誌は正義の味方だと断言するのは言い過ぎなのだと赤石さん自身もおっしゃっていました。

弱者のためのメディアだから世間は週刊誌に注目する

なぜ週刊誌だけがスクープを連発できるのか』の中では、ジャニーズ崩壊、松本人志スキャンダル、フジテレビ崩壊という、この数年、社会にインパクトを与えた事象が、週刊文春を軸とした、週刊誌メディアの力によって暴かれてきたことの背景を客観的に整理してくれています。

もちろん、我々の日常生活に、そこまで影響がある話ではないと感じる人が多いのも事実。

ジャニーズが大好き、松本人志のお笑い番組が大好き、テレビというメディアの影響力はすごいと信じる人。

それぞれ自由だと思いますが、どれも被害者がいて、彼らの目線で戦おうとしているのが週刊誌(週刊文春)のスタンスだというのは、下記の文章から伺えます。

週刊誌は「大衆メディア」であると同時に、「弱者のためのメディア」である。ジャニーズ問題から松本人志問題、フジテレビ問題まで、週刊誌は被害者男性、被害者女性など常に弱い立場にあった人たちのサイドにたち、報道を続けてきた。私も先輩ジャーナリストから「困った時は弱い者の味方になれ」と言われてきたし、今現在の週刊誌記者の多くも同じような取材スタンスでいると思う。つまり「弱者のためのメディア」であるという部分が、たまたま国連が進める「人権尊重」という考えと一致した、ということが現在起こっている事象なのである。

弱者を守るべき存在が少なく、虐げられているならば、自分たちがメディアとして戦っていこうという姿勢は、たとえ、名誉毀損で訴えられても、取材を重ねた彼らが文章としてまとめ上げることには価値があります。

特定の弱者を守れる存在が他にないのだから、人権という観点で問題ならば、彼らはビジネスとして雑誌の売り上げ部数という狙いがあったとしても、注目されるのは間違いありません。

弱者のメディア発の情報がSNSで賛否も含めて拡散していく

もし、週刊誌だけで止まるならば、読者以外は知らない話として終わっているのでしょうが、今は、SNSでの賛否も含めて拡散していく時代です。

雑誌の記事を100%信用する人から、完全に捏造だと捉えて反対する人まで、話題が盛り上がることで世間の注目度は高まります。

結果として、大手タレント事務所の影響力は下がり、フリーランス的に活動する芸能人も増え、テレビ界の王様だったタレントが、表舞台から引退に近い状態に追い込まれる展開にもなります。

また、コンプライアンスを重視しなかった企業の責任が問われ、経営陣が後退したり、大幅な赤字を抱えるというリスクも目の当たりにしてきました。

どれもこれも、週刊誌が起点と言いながら、その前後や背景、拡散まで含めて、結局、人々を巻き込んでいる結果なのだと認めざるを得ません。

拡散の熱はどこかで、新しいネタで鎮火することはあっても、人の記憶の中には残ります。

本当に弱者を守れていると言えるのだろうか?

ここで一つ大事なポイントは、弱者のためのメディアであるはずが、最後まで弱者を守り切れているのか、下剋上が成立しているのか、という点に注目したい。

弱者である個人も、今となっては、本人を特定されて情報が暴かれてしまう世の中。

結果として、弱者を叩く、強者寄りの個人が束になって、バッシングをすれば、弱者の心を痛めつける結果になる。

もし、メディアではなく、事件として立件され、裁判などの手続きを踏んでいたら、どうなっていたのかと考えると、頭を抱えたくなる気持ちがある。

強者を引き摺り下ろすことはできても、弱者は救えているとは言えない。

結果として、元・強者を叩きのめすことで世間の溜飲を下げることで止まってしまっていないだろうか。

最後の結末まで、週刊誌が責任を取るわけではなく、きっかけから盛り上げ、炎上の手前までの状況をリードしているに過ぎないのかもしれない。

オープンにされにくいネタを見つけて掘り下げる取材力

公的機関、政府などが発表するニュースとは異なり、どちらかと言えばオープンにされにくいネタを見つけて掘り下げるのが週刊誌記者の役目です。

彼らの取材力は、真実相当性を見つけ出すために、さまざまな対象に当たり、虚偽があれば、そこから先には踏み込まないし、公開していません。

つまり、ネタは山ほどあるものの、それらが全てオープンになっているわけではないし、その情報リソース(ネタ元)を公開もしない。

彼らは、丹念に取材を続けて、事実と断定できるものをかき集めて、1つの記事に仕上げていく。

その熱量は、執筆力というよりも、圧倒的な取材力、好奇心が支えているのだと『なぜ週刊誌だけがスクープを連発できるのか』を読んで理解できました。

あわせて読みたいブログ記事

◆ 徹底的に事件に向き合い解決してきた本物の刑事の「取調室」の様子を垣間見た気がする

実際の刑事事件の捜査回顧録は、遡って話を聞いてみたいものだと思いませんか? そこで、元・「週刊文春」記者の赤石晋一郎さんの『完落ち 警...

◆ これからの『劇場化社会』は、舞台に立たないと損な時代になる

敏腕編集者として活躍し、きずな出版社長でありながら、88歳で3つのオンラインサロンを主宰し、自分というブランドを磨き続ける、櫻井秀勲さん。 ...

◆ インタビューを続けていたら、相手の良さ・強みを引き出す能力が身についた

才能やスキルなんて、もともと与えられているか、いないかの差で、個人ではどうしようもないと嘆く人がいます。 半分は正解で、半分は間違いだと思...

毎月開催【サードプレイス・ラボ】

サードプレイス・ラボでは定期的にイベントを開催しております。

★イベント情報★は >>こちら(随時更新)

ご都合が合えば、是非、ご参加いただけると嬉しいです。

関連ブログ記事

[各種SNS]サードプレイス・ラボ

サードプレイス・ラボは各種SNSで情報発信をしております。

是非、フォローやコメント、グループへの参加をお待ちしております。

 ◆ サードプレイス・ラボ(Facebookページ)

サードプレイス・ラボ(Facebookグループ:非公開のため、申請・許可制です)

【サードプレイス・ラボ】居心地の良い第3の居場所を拡げる!(Twitterアカウント)

◆ サードプレイスラボのあんてる(note)

◆ サードプレイスラボちゃんねる(Youtube)

◆ サードプレイス・ラボ(Peatix)

サードプレイスラボ(専用サイト)

[週刊]サードプレイス・メルマガ

仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ

「まぐまぐ」毎週火曜日発行 月額:800円(税別)※初月無料です!

仲間と一緒に執筆している週刊メルマガです。

メルマガの詳細は こちら をご一読ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

【サードプレイス】ブログへのご意見・ご要望・ご相談、ご依頼などは下記まで

 お問い合わせはこちら

投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。