【ドラマ】「白夜行」(2006年)当時の山田孝之と綾瀬はるかのコンビと東野圭吾の原作のベストマッチ

東野圭吾の名作『白夜行』をTBSがドラマ化したのは、2006年。

当時、話題には上がっていたものの、テレビをほとんど見ていなかったので、スルーしていました。

東野圭吾氏が亡くなったことを受けて、Amazonプライムビデオで視聴してみました。

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子ども時代の衝撃的な出来事が人生を左右する

トラウマであるとか、人生を左右する出来事は、振り返ると子ども時代に起きていることが多い。

ドラマ「白夜行」の主役である、桐原 亮司(山田孝之)と唐沢(西本) 雪穂(綾瀬はるか)というコンビは、2004年のドラマ「世界の中心で、愛をさ毛部」で共演したコンビの投入という点は注目に値します。

当時、二人は若手俳優でありながらも、実力も人気もある存在。

彼らがこの重いストーリーを演じきることに話題が深まったことは間違いありません。

あんてる
私なら、あんなに切なく、人生を左右する初恋なんて嫌だなあ〜

原作と時代をずらしても、時の流れと重ねる罪

原作の『白夜行』は、1973年から1992年の19年間を描き、ドラマ「白夜行」は1991年から14年間を描いている。

つまり、原作は、出版時期と、ドラマ化の時期のズレが時代感覚の差も生んでいる。

もちろん、この作品に流れる、二人と周辺の人たちの関係性を見事に描いている点は共通しているのではないだろうか。

ただ、ドラマ「白夜行」は、再放送をされないと言われており、描かれる事件やテーマの重さから、コンプライアンス重視の世の中では難しいのかもしれない。

個人的には、最初の事件から、二人が再開するまでの7年間の成長と変化は、エピソードも含めて掘り下げてもらいたい気持ちは残る。

児童と呼ばれる時期に、親を失う(実際は、自ら手をかける)ということで、その後の人生にどんな影響が生まれたのかを見事に描いている作品だと思います。

20代前半で、ここまで演じた二人の役者としてのスキルの高さ

ストーリーは原作を読むか、ドラマ、映画などを見てほしい。

私が注目したのは、山田孝之と綾瀬はるかという、当時20代前半の役者の二人の演技力。

今も、新しい、若い世代の役者やタレントは生まれてくるものの、同じ年ぐらいの若手と比べてしまうと、どうも見劣りがする。

20年差の違いといえば、それまでだけれども、もし、同作をリバイバルドラマとした場合に、演じられる若手の名前が出てこない。(私が知らないだけかもしれないですが)

もちろん、当時、いろいろな評価を受けたのは間違いないでしょう。

賞賛だけではなく、非難もあったことは想像できます。

でも、この重たいテーマ・作品を1クールやり切ったことは、彼らにとっても、その後の役者人生を左右するだけのパワーがあったと感じます。

もちろん、役者としてのスキルの高さが当時からずば抜けていたのは言うまでもありません。

武田鉄矢の濃さも、この作品には必要だった!

笹垣 潤三を演じた武田鉄矢といえば、当時まで、イメージは、金八先生でした。

生徒思いの優しくも、厳しさもある教師が彼の鉄板キャラクターだとすると、今回の笹垣は、癖の強い刑事役、どこまでも事件を納得せずに追い続ける彼にも、「白夜」に関する重さがあったことを後半で知ると、深みが高まります。

もちろん、顔も雰囲気も、武田鉄矢ですから、明かに金八先生なのですが、導く人から、暴く人に代わって、厳しい目線と行動に走るキャラも、この時期、彼が演じてきたことを踏まえると、鉄板キャラからの卒業が必要だったのでしょう。

それにしても、インパクトは、原作や映画よりも明かに、笹垣といえば、武田鉄矢と言う印象が強く残る感じがしました。

どう考えてもしつこい人物なので、リアルにあんな人(笹垣)がいたら、絶対に関わり合いたくないですけども。

人間の深みにまで掘り下げる東野圭吾の長編作は、賛否があってもいいものだ

東野圭吾はミステリー作家という単純なカテゴリーに収めてはいけないのだと思います。

人間の裏側、抱えている問題、家族、人生に深く入り込んでいく長編を書かせると、抜群に良かった。

ドラマ「白夜行」も、無理やり二転三転するというよりは、人生の流れの中で、スムーズに進まない事象にどうやって向き合うのかと問われているものが多い気がします。

当たり前の普通の人生、家族、生き方から外れたのは、おそらく偶然の産物や、何かしらの影響であって、個人で抵抗して努力によって変えられるものではないものが多い。

その上で、人生の取捨選択を間違えると、誰もが、暗闇の側面に落ち込んでいってしまう。

そして、蟻地獄のように抜けられない苦しさがある。

救われないストーリーをエンディングに持ってきても、誰もが認めてしまうもの。

ドラマ「白夜行」を見ながら、そんなことを改めて考えてしまいました。

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安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。