医療ミステリー本は、患者と医療関係者の両方の目線を持つ!
『チーム・バチスタの栄光』の大ブレイクを生んだ、このミステリーがすごい!大賞ですが、毎回、受賞作はレベルが高い。
2017年 第15回の「このミステリーがすごい!大賞の『がん消滅の罠 完全寛解の謎 』をワクワクしながら読みました。
医療関連の小説は、登場人物の患者と医者という関係性をベースにしながら、専門用語、複雑な人間関係が展開されていくものが多い。
この作品は、がんという究極の病を治してしまう、消してしまう謎に立ち向かうことが前提になりつつ、過去の家族や人間関係が繋がっていく姿により、深さが出ていました。
「医師にはできず、医師でなければできず、そしてどんな医師にも成し遂げられなかったこと」
何度も繰り返された、このフレーズは胸に響きました。「医師」を他の職業に変えて、各個人の職業に切り替えて読んでみると、深さが伝わります。
医師という仕事は、人の命を扱うだけに尊い職業でありながら、多額のマネーがうごめく世界。また、ちょっとしたミスが命を奪うという意味では神業の世界。
「救済」と「救命」は違うものだと感じる一冊でした。
正直言えば、登場人物のキャラクターが見えにくい部分はあったものの、ラストに向かう展開は意外性も含めて、驚かされます。
医療は進歩しているからこそ、新しい切り口の小説は増え続けていくでしょう。
医者になれる人、医療従事者というい職業で働く人は限られていますが、患者側の立場には、いつ立たされてもおかしくないのが宿命。想像の世界の中に、命を前提にしたリアルティが存在しています。
日頃、ビジネス書や自己啓発書を中心として読むことが多い私ですが、元々はミステリー大好きな少年でした。右脳でイメージを広げながら、左脳がぐるぐると音を立てて思考のスピードを上げて回転している感覚は、アドレナリンが出ているようで、興奮してきます。
皆さんも、色々な本を読みましょう。難しいことを考える必要はありませんので。
<「このミス」本を読み洩れありませんか?>
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。