<発見>私の提唱する「サードプレイス」は2種類の幸福感でできている

2種類のサードプレイスがあるのでは?(勝手な持論)

家庭でも、職場でもない、第3の居心地の良い場所がサードプレイスという定義には、誰もを引き寄せる魔法の要素を感じます。この部分までで反対する人は、まず、見当たりません。

くれぐれも、家庭も、職場も、ほどほどに、という意味ではありません。家庭での役割、生活は大切にしながら、職場という環境でも活躍することが大前提です。

この話をすると、専業主婦の方から、意見をいただくことになります。

「母親、妻が中心だと、どちらも家の中。それ以外となると、女性として楽しむ時間ってことですか?時間的にも、精神的にも余裕がないですよ!!私にはサードプレイスなんて無理です。」

ごもっともなご意見です。お気持ち察します。時間に追われて、家事育児その他に追われて、一日があっという間に終わっていくのですよね。

一方で、働くママさんたちは、こんな意見を仰ります。

「家庭も、仕事も全力です。頑張ってますけど、楽しくないというか、ストレスばかりが溜まっていて、ここまでやってるのに、他のことなんか楽しもうなんて考えられないです!」

確かに、時間をコントロールしながら、疲れても頑張っていらっしゃる。頭が下がります。もう少し、パパ(夫・旦那・亭主などのパートナー)がサポートする必要があります。

では、働くサラリーマンはどうなのか?

「残業は避けられないし、仕事はいくらやっても終わらない。給料が上がるわけでもないから余裕がない。休みの日は疲れた体で家族サービス。ここまでで精一杯。たまに、友人とお酒を飲みにいくぐらいしか楽しみないですよ。」

痛いほどわかります。その通りです。

それでも、私は、サードプレイスを提唱し続けています。なぜでしょうか?
一説には、マゾなんじゃないか?自分を追い込むのが好きなんだろう?!などと言われてますが、そんなことはありません。

たった1度の自分の人生を、誰のために生きるのか?何をしたいのか?を冷静に見直してみようという発想が原点なのです。

ここで、私はサードプレイスの2つの種類(幸福感)を提案してみます。

A.居心地の良いプライベート空間・時間を味わえる幸福感

B.他者との接点の中で、新しい考え方や楽しみを一緒に見つけられる幸福感

これが、私が考えるサードプレイスと、世間で言われるサードプレイスの共通点と相違点に繋がっていることに気づきました。

スターバックスがサードプレイスという意味合いで取り上げられたときは、A.居心地の良いプライベート空間・時間を味わえる幸福感 を軸にしていたのです。一方で、オルデンバーグの語るサードプレイスは、パブなどのワイワイ賑やかな環境の中で、B.他者との接点の中で、新しい考え方や楽しみを一緒に見つけられる幸福感 を語っていました。

2つのサードプレイスに優劣はありません。

もの静かに、自分自身に集中できるもの(家庭や仕事以外)があれば、楽しむことができます。読書であったり、趣味の世界にはまっているときの人は、A.の要素が強いのでしょう。インナー的なサードプレイスとも言えるかもしれません。

異業種交流会やセミナー・勉強会など、人が集う場所に出向いて、新たな気づきや出会いを得るのも、サードプレイスだと考えます。偶然出会うことから始める、新たな変化が人の人生の彩りを変えていきます。これは、B.の要素が中心になっています。対比の意味で、アウター的なサードプレイスという表現に変えてもわかってもらえるでしょうか。

私が考えているサードプレイスは、おそらく、A.+B.なのです。双方が融合していくなかで、自分の中の深みや幅が広がっていき、結果として、家庭と職場にもプラスに影響するようになり、3点のバランスが整っている姿が理想なのです。個人としての時間・空間を楽しむサードプレイスと仲間と過ごすサードプレイス。どちらかだけに偏るのは好みません。

もし、A.に偏れば、個人主義的要素ばかりで、狭い世界の中で終わる楽しみにすぎません。アウトプットが感じられないのが理由なのでしょう。
では、B.に偏れば、仲間と楽しむことに意識が集中し過ぎて、エネルギーもお金も発散していくだけ、最終的に自分の中に何も残らずに空っぽな状態に陥るリスクがあるのです。

ビジネスだけに燃える生き方も否定はしません。家族が一番大事という考え方は私も持っています。何か1つだけ選べと迫られたら、絶対に家族を優先します。

ただし、可能な限り、サードプレイスに関わる時間を確保するために、仕事は効率化し、家族と一緒に過ごす時間の長さよりも密度を求めるようになってきました。このスキマにあるようなサードプレイスを確立しようとすることが、波及する効果を生むのです。

この部分をクリアにして伝えていかないと、どうしても言葉と意味の受取り手との認識のズレが埋まらないと発見したのです。

小さなこと、大したことないと周りは言うでしょうが、ここを整理しないと、本質が伝わらないと私は考えています。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。