大学入試センター試験は1990年にスタート
1月中旬の週末といえば、大学入試センター試験の話題がのぼります。
受験戦争の象徵だった、国公立大学の入学希望者向けの「共通一次試験」から1990年に「大学入試センター試験」に切り替わりました。
私も初期の大学入試センター試験を高校3年生で受けましたが、惨敗した人間です。
一発勝負の試験、しかも、科目数が多いため、勉強して準備するのは本当に大変でした。
今となっては、私立大学も導入しているので、利用する受験生は増え続けています。
2006年には、英語のリスニング試験も導入され、時代の流れに合わせて科目編成も変わってきました。
センター試験といえばマークシート。
もし答えがわからないとしても、どれか一つの答えをマーキングすると正解になるかもしれないという確率がある点も見過ごせません。
2021年1月より大学入学共通テストに移行
2020年度(2021年度入学者選抜)から大学共通テストに移行されて、センター試験は廃止されます。
文部科学省は、今回の大学入学者選抜者改革の目的について下記のようにまとめています。
大学入学希望者を対象に、高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定し、大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的とする。このため、各教科・科目の特質に応じ、知識・技能を十分有しているかの評価も行いつつ、思考力・判断力・表現力を中心に評価を行うものとする。
・国語と数学で記述式を出題
・英語は民間の資格・検定試験を活用して4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価
当面は共通テストで英語も実施する(マークシート方式)
効率化を考えれば、記述式の答案は丸付けをする側の作業が大変なので、マークシートを用いてきたのもわかります。
しかし、思考の細かい点まで把握するには記述による回答は不可欠。
また、受験英語からグローバルな環境で使えることも必要なのはわかります。
教育指導要領を考えると、プログラミングも受験科目になる日がくる?
2020年には小学校でプログラミングの授業がスタートします。
教育現場の中身が変わるのですから、受験選抜方法も変化するのは当然です。
一過性の一発勝負テストではなく、継続的な学習効果と将来性を見据えて、選考するためには、どんな形の受験が良いのでしょうか。
海外のように入学よりも卒業に比重を高めるのも一つの選択肢。
今、日本の大学教育のスタイルが、時代との齟齬が語らえています。
オンラインサロンや、インターネット上で受講できる大規模公開オンライン講義MOCC(Massive Open Online Course)などが広がることで、世代も場所も関係なく学べる環境が整っていく中で、何を得るために、学ぶために大学へ足を運ぶのか。
もはや、就職予備校の役割を求めることはないでしょう。
サークル活動のためだけに、大学に通うのもなくならないでしょうが、多様性が生まれない環境の中で楽しむのも限界を感じてくるはずです。
多様な学問や知識、知恵を自由に個人が学び、成長して、社会に貢献できるような人材が増えるのであれば、選抜科目に「プログラミング」が入るのも問題ありません。
ただ、「プログラミング」塾が街中に増える姿は、イノベーションに繋がらないので、あまり好ましくないような気がします。
難しいのはわかっているのですが、個人の能力やポテンシャルを見出す仕組み・制度を作り出して欲しいものです。
結果として、既存の大学・専門教育とは違う形になっても構わないですから。
あなたは、大学入試・教育についてどのように考えていますか?
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。