ある日、Youtubeで大ブレイクした印象が強い、ピコ太郎。
彼は、そのブレイクの為に何を考えて、仕掛けていたのか。
興味深い話が掘り下げながら知れる一冊です。
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『ピコ太郎のつくりかた』に、あなたの人生のヒントが
古坂大魔王が、遂に、ピコ太郎のつくりかたを公開!
驕ることなく、メガヒットを生み出した秘訣を語る一冊です。
ピコ太郎の誕生秘話は、10万円の予算で作った動画
PPAP で日本を超えて、世界でも人気者になった「ピコ太郎」
2016年9月28日 YouTubeのピコ太郎の動画「PPAP」がスーパースターのジャスティン・ビーバーが「My favorite on the internet」(僕の好きなネット動画)として、ツイートしたことで、ものすごい大ブレイクを果たした話は有名です。
PPAP(Pen-Pineapple-Apple-Pen Official)
ペンパイナッポーアッポーペン/PIKOTARO(ピコ太郎)
昔、「ボキャブラ天国」で底ぬけAIR-LINE(の一人として、古坂和仁さん(今の古坂大魔王)が出演していた記憶が薄くしか残っていない。
あの頃のレギュラーメンバーは、その後、お笑い番組で活躍を続けている、「爆笑問題」や「くりーむしちゅー」などと比べると、彼らの存在感はユニット名以外は残らなかった。
芸歴が25年になる古坂大魔王が、底ぬけAIR-LINE を解散後、どんな芸能生活を続けていたのか、全く知りませんでした。
地方局のテレビ番組、ラジオ、そして音楽活動などを細々と続けていたものの、世間で認知されるようなメジャーラインにはいませんでした。
お笑いと音楽を融合していきたいと考えて、試行錯誤しながら、生み出したキャラクター「ピコ太郎」
彼は、知人に拡散をお願いしつつ、PPAPは広がっていく。
その後の活動は、誰もが知るところとな利、子供から大人、日本以外の海外まで、PPAP、ピコ太郎は広がっていきました。
6時間、20曲、10万円の予算で作り出した動画が、日本人で唯一のYouTube週刊チャート世界第1位を達成するエンターテイナーとして大ブレイクにつながった。
古坂大魔王『ピコ太郎のつくりかた (NewsPicks Book)』
『ピコ太郎のつくりかた』の中で響いたものは、3つ
古坂大魔王がピコ太郎のプロデューサーとして、ピコ太郎を語る一冊の中で、私個人として響いたものは3つあります。
人生の主人公になれ
「どうせ」と他人をひがんでいるということは、その他人の人生を生きているということだ。
「なんで」と興味を持つということは自分の人生を生きているということ。
評論家になるな。全ての情報を自分の成長の糧にしよう。
自分自身への反省として、評論家になりがちなスタンスを変えたいと願って数年になります。
他人と比較して、自分の立ち位置を考えるなんてバカバカしいこと。他人は他人の人生を生きているし、自分は自分のたった一度の人生を歩んでいるのだから。
その代わり、他人も自分も含めて世の中の様々なことに対して、子供のように「なんで」という視点で考えてみると、当事者になることを感じられます。
「なんで」をもっと大切にしないと人生がつまらないと改めて納得できるポイントでした。
無駄な経験はひとつとしてない
点と点がつながって線になる。今やっていることが、いずれ大きな成功につながっていく。全ては「芸の肥やし」。くさらないで、目の前のことをひとつひとつやっていこう。
人生は浮き沈みは避けられません。ずっと、絶好調をキープできる人もいなければ、どん底だけで終わってしまうということも少ない。
今、無駄なことをしているかもしれないと思っても、遠回りしたとしても、それが積み重なれば、価値を生み出していく。
古坂大魔王がピコ太郎を生み出すまでに、積み重ねた小さな経験たちは、当初何も価値がないように感じられたことも多かったはず。
お笑いと音楽を融合させていくという夢を叶えていくために、続けてきた彼の姿。
どんな経験であっても無意味じゃないととらえて、吸収していく人間だけが成功のチャンスをつかめるという実例が、彼のメガヒットから語られると納得させられます。
多面的、一極集中、スピーディー
ネットでバズるには、多様なコミュニティに、同時期に一気に火をつけることが重要だ。
偶然のヒットは意外とない。
今回、大きなプロモーションをコストをかけてやらずに、ピコ太郎、PPAPは世界に広がったのは、インターネットのバズの力。
古坂大魔王は、身近な人に拡散を依頼しつつ、その延長が国を超えて、奇跡を生み出していく。
その基本には多様なコミュニティへの働きかけ、同じタイミングに、一気に火をつけるというやり方につきます。
ジワジワと人気を生み出していく時間をかけたヒットや、偶然の生み出したヒットを否定はしないものの、ピコ太郎をヒットさせるために、バズを狙い、そのパワーが大爆発に発展していくことで、加速度的になっていく。
ある意味、仕掛けでありながら、地道に積み上げてきたもの、考え続けてきたからこそ、メガヒットは生まれたのです。
古坂大魔王には「愛」とギブがある!
なぜ、このタイミングで、出版されたのだろうか、という疑問が残っていました。
大ブレイク直後の世界を巡る展開の広がりの忙しさのピークを超えて、振り返る時間があったこと、幻冬社の箕輪厚介さんが目をつけて本として完成させたという力も素晴らしいですが、この本の後半にある、彼の「愛」という言葉とギブの精神が全てなのだと感じました。
最終的には「愛」なんだ!と照れることもなく締める。
一瞬、どんな偽善的なゴールなのかと疑いたくなる。
ところが、あとがきで掲載されている、彼のあるブログ記事を読むと、彼の愛の意味、奇跡のストーリーが本来、伝えたかったメッセージなのではないかと思いました。
古坂大魔王のブログん大魔くん 起きた奇跡と起きなかった奇跡と。(2018年9月30日)
愛をギブしていくことで、大きなムーブメントが起きる。
もう一度、世界の歴史を振り返って、この意味を検証してみたくなりました。
もし、くすぶっていたり、袋小路で悩んでいたり、という状況にあなたがいるならば、この『ピコ太郎のつくりかた (NewsPicks Book)』は勇気と応援をしてくれる一冊なので、是非、一読してみてください。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。