お金に困らない人の特徴を知る男、松尾昭仁さん
起業コンサルタント、出版プロデューサーでネクストサービス株式会社・代表取締役の松尾昭仁さんは、『誰にでもできる「セミナー講師」になって稼ぐ法 (DO BOOKS)』で2006年に出版デビューをされた方です。
私は、松尾さんとは、奇遇な偶然なご縁でお会いすることになりました。
講演・セミナー、研修を行いつつ、出版プロデューサーとして、多くのビジネス書作家をデビューさせる仕組みを作っているというだけで、興味を持っていたからです。
先日、大杉潤さんの『銀行員転職マニュアル 大失業時代を生き残る銀行員の「3つの武器」を磨け』出版記念セミナー&パーティーで久々に、松尾さんにお会いし、ご自身著書をプレゼントしていただきました。
今まで、多くの起業家志望の方、出版をされたいという夢を持っている方に会ってきた松尾さんだからこそ、お金に困る、または、困らないという目線で書き上げた一冊。
よくある、対比本(一流と二流などの区分け)のカテゴリーではありますが、面白くてスイスイ読めてしまいました。
お金に困る・困らない人の差は、どこにあるのか
この本の中で、お金に困る、困らないというのは、短期的な人生、ビジネスの成功ではなく、10年後に食える、食えないという視点で切り分けられています。
さらに5つの章立てになっており「考え方」「働き方」「コミュニケーション」「ブランディング」「魅せ方」で構成されています。
考え方としては、マインドが強く前向きなことは当然として、事実を受け止めつつ、背伸びをしている姿勢の違いを語っていました。
10年後食えない人は、コツコツと努力を重ねる。
10年後食える人は、「今までの努力の延長上に劇的な変化はない」と心得ている
真面目な日本人、普通の人にとって、衝撃的な言葉かもしれません。
とにかく、コツコツと積み上げなければ人生は成功できないという思い、信念に支えられて日々を生きることは悪いことではありません。
ただ、理想の生活、夢が大きいのであれば、大きな決意を持って、変化にチャレンジしなければ何も変わらないと松尾さんは語っています。
この部分、誰もが耳が痛いと感じるかもしれません。人間は、現状維持によって生きる安心感を求めがち。常に変化と成長を、と考えても、行動まで伴う人は少ないものです。
次に働き方については、日本人のこれからを見据えて、対比するメッセージを言葉にしています。
10年後食えない人は、残業代をあてにする
10年後食える人は、さっさと帰宅し副業で稼ぐ
数年前までならば、この言葉に対して、世間の目は厳しいものがありました。
本業を疎かにして、副業で稼ごうなんて発想は不真面目なサラリーマンか、現実逃避の人というイメージが残っていたからでしょう。
政府が「働き方改革」を訴えて、仕事の生産性を高めて、無駄を省こうと企業のマネージメントが意識すると、当然、労働時間を減らして、残業も圧縮されます。
結果として、収入を得るためには、本業だけで稼げるという考え方を諦めて、なんらかの副業を求めて、試行錯誤される方が増えています。
自分の得意分野、スキル、好きなことを磨くことに意識を向けて、活動を始めたり、具体的な複業・副業にチャレンジしたいという気持ちを持つ日本人が増えてきました。
滅私奉公のように、会社・仕事に拘束される時代は、若者以外からも嫌われ、どうやって自分の人生の時間を有効に使うのか、もしくは、価値を生み出していくのかを求める人は減ることはないと思います。
残業時間規制を、企業内、法律的に押し進めるトレンドの中で、サービス残業として奉仕するのではなく、自分を軸に時間とやるべきことを見極める人が、稼げるようになる一歩を踏み出す人にシフトしていくのです。
さらに、「コミュニケーション」についても仲の良い固定の関係性に依存せずに、コネを使ってでも、最適な人とのつながりを広げることに取り組んでいける人が、10年後も食える人になるという話も出てきます。
慣れ親しんだ、ぬるま湯の人間関係にいては、人は永遠に変われません。むしろ、茹でガエルのたとえ話のように、ある日、本当に困った事実を突きつけられるかもしれません。
「ブランディング」、「魅せ方」も、腹をすえて、どうやって相手に好印象を与えていけるのか。(決して、短期的なインパクトとして、目立てるかどうか、という話ではありません)
自分自身の現状を踏まえて、これからどうやって生活していくために、稼ぐのかを考えるチェックができる一冊でした。
より詳しく、松尾昭仁さんの考え方、起業支援や商業出版を本気で考えるのであれば、ネクストサービス株式会社のホームページより、セミナーに参加することをお勧めします。
まとめ:お金に困る人=稼げない人 と断定されるとつらいかも
お金に困る人は、借金を抱えて苦しい生活を送ります。
当然ながら稼げないために苦しいという前提になるので、高収入を得ているビジネスパーソンや複業・副業で収入口を増やしている人、なんらかの資産を持って資産活用で生活できる人、以外は、誰もが、もっと良い暮らしをするために、お金が欲しいというのは本音です。
だからと言って、心身ともに無茶を強いられたり、悪事に手を染めることはしたくない。
自分のスキル・能力でどこまで稼げるのか、わからないという不安。
先日、メルマガでインタビューをした今井久美子さんが
「働く個人が経営者の立場を理解するために、誰もが事業主(独立する云々ではなく感覚の話)になるべき」
とおっしゃっていたことが強く印象に残っています。
組織に属して、役割を果たすことで一定の収入を得るという安定した普通の生き方を否定できません。(これから未来永劫続く保証はありませんが)
ただ、雇われるという受け身の立場から、事業を本気で考えていく人にならない限り、大きなシフトチェンジはできないのも事実。
独立起業せよ!なんて、普通のサラリーマンな立場の私が言えません。
ただ、いつでも、セルフワークになりうる武器を磨いておくことは誰もが必要であり、
好きなことをやるという時代の風潮を心地よく聞きつつ、その先に生活をする、稼げる要素に多少なりとも目配せをできる人間になっていきませんか。
お金に困る人=稼げない人 というロジックでは正直つらいものがあります。
ただ、その現実を受け止める覚悟がなければ、人は自分を変えることができません。
<お金に困らない人 関連本>
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
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