ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会 2019は、1ヶ月半のスケジュールを終えて、2019年11月2日(土)で閉幕となりました。
決勝戦のイングランド代表 VS 南アフリカ代表の試合も盛り上がりました。
南アフリカ代表、優勝おめでとう!素晴らしいチーム、戦いでした。
今回は、大会運営や盛り上がった理由を総括してみます。
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ラグビー文化は、今の日本に求められているもの
今大会、各試合会場で、外国人が多く集まっていました。
以前であれば、言葉やコミュニケーションの問題があって、困惑していたことでしょう。
今回は、大会スタッフだけでなく、日本人全員が、ワールドクラスのスポーツ大会をホスト国として楽しむことができました。
その理由は、日本で外国人観光客、飲食サービス業などで働く外国人が増えたことで、言葉を超えたコミュニケーションが日常的になりました。
若い世代を中心に外国人との楽しい交流に心理的な負担が少なくなっています。
日本社会の「多様化」を受け入れるのに、難しことではなく、楽しさの中で触れ合うことが大事だと理解できた1ヶ月半、それ以前から含むと長期のプロジェクトでした。
ラグビーというスポーツ自身が「多様性」の象徴です。
今の日本に求められている「多様性」こそが、これからの未来を向かえなければいけないのです。
記憶に残る大会に!開催国として最高だった
閉幕したラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会について、国際統括団体ワールドラグビー(WR)が11月3日、大会を総括する記者会見を東京都内で開きました。
WRのビル・ボーモント会長は、素晴らしいコメントを残しました。
「最も偉大なW杯として記憶に残る。日本は開催国として最高だった」
最高だった要素は、色々ありますが、大会の用意したチケット185万枚のうち、184万枚が販売されて、販売率99.3%という過去最高の実績を上げたのですから、ビル・ボーモント会長のコメントは理解できます。
当初、なかなかチケットが売れ残っていると夏前までは言われていました。
一番安いチケットは、2,000円(地方会場)で、決勝の一番高いチケットは、100,000円。
1チケットあたり1万円以上することを考えると、家族数名で出向くと、痛い出費と言われかねない。
まして、ルールもよく分からない人が多いラグビーですから。
そこを補ったのは、外国人の観戦者の多さだったことが会場の雰囲気を良いものに変えたことは間違いありません。
試合中に、楽器や歌を伴う応援が多い、野球やサッカーなどのスポーツと違うので、ゲーム中は、全員が試合にだけ集中しています。
そして、スタジアムの中で、チームのエリアを分けないという点も印象に残ったのではないでしょうか。
安全で安心な大会運営と良い試合が続きました。
ただ、試合だけが盛り上げた要素ではなかったのです。
全国キャンプ地の地域と各国代表チームの交流
市原市、浦安市、横浜市、磐田市、神戸市、浜松市、長崎市、熊谷市、海老名市、淡路市、山形市・天童市、名古屋市、一宮市、福岡市、別府市、大分市、柏市、、鹿児島市、豊田市、堺市、宮古市、盛岡市、町田市、東福岡市、福島市、札幌市、江別市、網走市、大津市、北九州市、釜石市、北上市、など。
試合に向けて、試合会場周辺の市町村で、各国代表チームはキャンプ地として準備をするだけでなく、地域の子供たちと交流を行なっていたのです。
この地域での交流こそが、外国の言葉が通じない体の大きなラガーマンとのふれあいになっていたのです。
日本のファンの裾野を広げたことで注目の熱量が上がってきたのです。
日本代表が決勝トーナメントに進める、強いチームになったことも大きいですが、知らない国同士のゲームも観戦に行く日本人が増えたことには他にも要因があります。
大会ボランティアとファンゾーンの存在、東京オリンピックへ
大会運営を支えるのは、選手と関係者だけでは成り立ちません。
スタジアムに行った人が喜んだのは、ボランティアや日本人のおもてなしだったと言われています。
ラグビーW杯 各地での日本流おもてなしを外国人ファン&選手が絶賛!(FNN PRIME)
アジア初のラグビーワールドカップ開催を盛り上げるために、約1万人のボランティア募集をしたところ、3万8000人も応募者が殺到していたのです。
もう一つ盛り上げたのは、全国16か所に設置され「パブリックビューイング」などが楽しめる「ファンゾーン」の存在も見逃せません。
ファンゾーンでは、大型ビジョンを使用した試合のライブ中継やラグビー体験コーナーなどのラグビーワールドカップ2019ならではのコンテンツとそれぞれの地域の特色を活かした演出を用意していました。
<ラグビーワールドカップ2019では、全国の開催都市に、どなたでも無料で入場できる「ファンゾーン」が設けられます。>
アンテナショップや道の駅などで地域の特色をアピールするトレーニングの土壌ができていました。
スポーツイベント × 地域
スタジアム以外でも「一生に一度」となる体験を肌で感じ、大会を楽しむ当事者が増えたことが、盛り上がりの理由であり、国内外から訪れるファンと交流ができる機会にもなります。
パッケージ化された観光とは違う、イベント型の体験は貴重な価値がありました。
お互いの文化の違いを知って、それぞれが楽しみ、記憶に残すこと。
これが、ラグビーワールドカップ(W杯)が、私たちに残してくれた財産です。
2020年の東京オリンピックに向けて、バタバタしている現状に対して、何が必要なことなのか、改めて考えるヒントにあふれています。
最後に、日本国内のラグビーの試合も見に行きましょうね。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。