【映画】「クローズド・ノート」(2007年公開)は地上波で放送はできないメンツだけど、いい作品です

映画「クローズド・ノート」(2007年公開)の作品を映画館で見たのを覚えています。

ミステリー界の俊英・雫井脩介が、初めて恋愛小説に挑んだ話題作を『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化という、当時の話題作。

一冊のノートの存在が、ヒロインの恋愛観、人生を大きく変えていく運命的なラブストーリー。前の住人が忘れていった日記に影響を受け、変わっていくヒロインの人生と、日記に書かれた作者の人生とが、まるでシンクロするように交錯するとき、ある衝撃の真実が導き出される・・・。

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女子大生のヒロインが他人のノートを読んで人生を考える

小学校の教員を目指す女子大生の香恵が引っ越した新居に、以前住んでいた住人の忘れものと思われる一冊のノートがあったことからストーリーが展開されます。

大事なノートを忘れるはずがないのに、なぜ、彼女が残していったのか。

ここに疑問を感じたら、この作品は成り立たないですね。

ダブルヒロインの二人とステキな絵描きの関係が軸

一冊のノートの存在が、ヒロインの恋愛観、人生を大きく変えていく運命的なラブストーリー。前の住人が忘れていった日記に影響を受け、変わっていくヒロインの人生と、日記に書かれた作者の人生とが、まるでシンクロするように交錯するとき、ある衝撃の真実が導き出される・・・。

時間差と関係の差が響くのは、当時の若手実力派の俳優陣だけに最高の映画でした。

薬物関連の問題で表舞台に出てこない2名と、コロナかで自殺してしまった女優という組み合わせになる未来なんて、当然ながら、想像できませんでした。

心が揺さぶられる展開は、ノートを残した女性の小学校教師と、女子大生がシンクロする部分があるのに、実際の接点は何も生まれなかった物語。

その二人に関わる、絵描きの男性の存在が彩として深みを増してくるストーリーでした。

今の時代、あのような先生は地方に入るのだろうか

子どもたちと伊吹先生の姿が、懐かしい雰囲気を醸し出してました。

都会と地方の先生は、大きく違うのでしょうか。

自然あふれる環境の中で、心温まるコミュニケーションを子どもとできる若手の小学校教師の関係性が、牧歌的な印象が強く残りました。

そんな伊吹先生が、どうなってしまったのかという展開に意外性があり、ラストに向けて、胸が締め付けられるシーンに引き込まれました。

今の時代、モンスターペアレントや学級崩壊など、諸問題の話しか耳に入ってこないので、あんな雰囲気のクラスの生徒だったら、幸せで楽しい毎日を送れるのだろうと感じました。

若手(新卒)の小学校教師に教わっていた中学年の私

伊吹先生のような存在に出会ったのは、私もちょうど、小3-4年生でした。

新卒の小学校教師だったので、若々しく、元気に触れ合ってくれたのを覚えています。

ただ、一番強烈な思い出は、その先生をクラス全体で怒らせてしまい、クラス全員がビンタを食らったことです。

「私の手のひらが一番痛い!」

今ならば、体罰として一発退場的な問題行動とされるでしょうが、原因を覚えていないまでも、クラス全員(30名少々)をひっぱたかなくてはならないような問題自身を忘れています。

おそらく、もう教師としては定年になられているでしょうし、どんな人生を過ごされているのか、全くわからないのですが、今でも忘れられない思い出です。

日頃は、伊吹先生のように優しかったのは間違いありません。

素晴らしい作品なのに、地上波などでは放送できないのが残念

映画「クローズド・ノート」は素晴らしい作品なのに、地上波では放送はできないと思います。

メインキャストのリアルな人生に諸問題があると、批判が訪れてしまうのは避けられないので。(BSや深夜枠なら放送できるかもしれませんが)

もちろん、演じているのであって本人自身とは別人格なのは当然なのですが、作品そのものがダメージを浴びてしまうことを考えると、残念な気持ちが残ります。

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安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。