『かもめのジョナサン【完成版】』から何を読み解けばいいのか

ずっと気になっていたのに、読めていなかった本はないですか?

私は、『かもめのジョナサン【完成版】』を読んでみたいと思っていたのですが、なかなか機会がなく、また、踏ん切りがつきませんでした。

理由は、あの人が、この本を読んで、新興宗教集団に入信したと聞いたからでしょう。

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最終章をカットしていたのが元の作品だったとは

かもめのジョナサン【完成版】』が新潮社から出版されたのは平成26年6月だったそうです。

翻訳者も変わらずに、五木寛之という名作家。

この完成版を手にして驚いたのは、元々、世に出ていた『かもめのジョナサン』は3章までで終えていて、リチャード・バックがなぜか、カットしていたという点に驚かされました。

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カモメも日常を変えたいと思って生きているのか

カモメという鳥の存在を、深く考えたことがある人は、鳥が好きな人に限られているでしょう。

まして、彼らの中に、飛び方を変えて生きようなんて考える存在がいるなんて想像したことがありません。

ジョナサンは食事もせずに、自分の技術を磨き続けて、ある意味、異次元なカメモになっていきます。

彼を異端者として排除しようという流れも、どこか、人間社会に類似しているため、引き込まれていきます。

そもそも、自然界に生きるカモメが自らの日常を変えたいと考えているのか、という点を考えてしまいました。

必要に迫られて、進化していくのが動物だとして、スピードや高度を上げて、技術を高めることで、カモメにとってどんな価値があるのだろうか、と読み進めながら考えてみました。

擬人化した作品には深いメッセージがある

人間以外を主人公にした創作作品(文学)には、擬人化しているだけでなく、何らかの深いメッセージがあるものだと捉えています。

あえて、ジョナサンのような変わり者の生き方を、リチャード・ハックが描きたかったのは、時代の背景が影響しているのでしょうか。

この本は、発売当初から爆発的に売れたわけではないそうですが、時間の経過とともに多くの方に読まれた一冊です。

自分がジョナサンのような生き方をしたら、異次元な領域まで進んでいけるのか。

それとも、周りから迫害をされるだけの存在で終わってしまうのか。

読者がジョナサンに対して、どのような感情を抱くかで、受け取り方は変わるものの、おそらく、ヒットしたことから類推すると、当時の時代背景的にヒットして、ジョナサンに憧れる側の人間の気持ちが強かったのだと思います。

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オウム真理教の村井氏の愛読書と聞いて手をつけられなかった

私が『かもめのジョナサン【完成版】』を知ったきっかけは、オウム真理教の事件の中で、大衆の前で殺害された村井秀夫氏が、入信へ導いた本と聞いていたから、手をつけて読もうとは思えませんでした。

ネットで調べると、この本の内容が新興宗教への勧誘に適している、などの指摘が散見されます。

確かに、特別な能力を持つ対象への憧れを持って、ついていこうと考えてしまうと捉えれば、危険な書物なのかもしれません。

実際、私が読んで思ったのは、色々な生き方を認めない社会は窮屈すぎるという感想だけでした。

以前よりは、少しはダイバーシティな環境に社会が変わってきたので、誰もが同じような生き方を選ぶ必要はないし、ファッションなども含めて、各自の自由になっているので、気にならなかったです。

当時、私が優秀な学生で、この本を読んだら、もしかすると、心が動いて、彼らのような集団に入る可能性があったのかもしれません。

あくまで、仮定の話なので、なんとも言えませんが。

カモメが飛び方を進化させるように人間も生き方を進化できるのか

かもめのジョナサン【完成版】』のなかで、自らの能力を異次元なレベルまで押し上げた、ジョナサンの姿を想像すると、人間の生き方の進化との対比を考えてしまいます。

人と違う価値観、目標やビジョンを持って生きることは、周りからは理解されず、非難を受ける可能性があります。

そうであっても、自らの信じるゴールに向かって、ひたすら練習を繰り返す姿は、社会の普通の存在として、漫然と生きる生き方を乗り越えようとするタイプの人間には不可欠です。

ジョナサンは、カメモでありながら、カモメを超越したような存在になっていのでしょう。

私たちも、自分の目指すゴールに直走り、達成した場合、誰もが賞賛してくれるわけではないと腹を括らないと、後々、残念な印象になるかもしれません。

人間の生き方の進化は、異端すぎるぐらいじゃないと生まれてこないのでしょうから。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。