合計50作のシリーズ作品の映画「男はつらいよ」の寅さん(車寅次郎、渥美清)は昭和生まれの人にとってはノスタルジーを感じますよね。
あの自由なテキ屋の生き方で全国を周り、気まぐれに実家に帰ってくる。色々な女性に恋をして振られる。あの鉄板のストーリー。
もし、令和の時代に「寅さん」がいたらどうなるか考えてみよう。
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寅さんは昭和ノスタルジーだけど、令和バージョンでどうなるか想像してみる
「寅さん」の映画シリーズは、1966年〜1995年に48作品、特別編が2作品で合計50作品も松竹によって公開されました。
ものすごい人気のある鉄板の作品で、年2本ペースで公開されていました。
全国各地で寅さんが現れて、マドンナの女性に恋をしても、結局、うまくいかない。
よく考えたら、彼は、住所不定な人物だったと気付かされます。
では、令和の時代に「寅さん」が存在していたら、どんなスタイルで生きているのか、を想像してみます。
令和の「寅さん」は、信用のある人として新しい活躍スタイルのはず
令和の寅さんは、自由業として生きています。
持ち物は、スマホ1台とキャリーバック1つ。
得意なのは、お節介なまでのお手伝いで、お金を稼ぐというよりは、生活を支援してもらえるように食事や短期の宿泊場所のもてなしを受ける。
彼は、全国を回って、SNS上(LINEかな)で友達を増やしていき、お手伝いしたい人を見つけると自分で足りないものは、情報発信をしてしまう。
「今、◆◆県にいます。小学校のプールの更衣室が汚いので、なんとかして欲しいと頼まれています。どうすればいいか、知恵を貸して」
などと発信します。本来は、彼のやるべきことではないのですが、お節介ですから、困っている人や組織を助けたいのです。
彼は各地で色々な友達・ファンやフォロワーがいるので、彼の発信に反応をする人が現れます。
次の場所に出向いて、旅をしたり、短期滞在をしたりしながら、自由に生きている人が、令和時代の寅さんなのです。
お金に困っていれば、クラウドファンディングで資金がすぐに集まるので、定職につくこともありません。
スマホという手段が令和の寅さんの武器!
人から愛されるキャラクター「寅さん」ですが、令和版の場合、スマホを使いこなせることが唯一のスキルです。(スマホ代金を支払えるだけのキャッシュを常に持っているというのが不思議ですが、おそらく誰かが支援しているのでしょう)
スマホ1台を持つことで、彼は、情報発信と人とのつながりをリアルタイムでアップデートできます。
しかも、彼の考えや行動に対して、ファンがいることで、支えられています。
スマホを失くしたりすれば、大混乱するでしょうけど。
映画の寅さんは、自由勝手気ままで、どこにいるのかわからない存在でした。
映画を見ている側は、様子が伺えますが、家族や知り合いには、どこで何をしているのかは、ハガキが一枚届いてわかるレベル。
おそらく、この部分を令和版の「寅さん」は、スマホによって、位置や行動を示せることで、近くにいれば、ご飯を食べたり、困っていたら助けてもらえるということが可能になっています。
もちろん、困っている人を助けたり、お節介なお手伝いをするスタイルを拒否する人とは疎遠になるでしょうが、それ以外の大半の人は、毎日のように彼の日常を知りたい人、不定期にチェックする人、アラートが上がった時点で支援する人、など様々な顔ぶれが揃っているでしょう。
イメージは、ホームレス小谷さん
令和版の寅さんのイメージとしては、ホームレス小谷さんです。
彼は元お笑い芸人ですが、現在は、1日50円での何でも屋として生きています。
もちろん、クラウドファンディングでお金を集めて、結婚式をやろうとしたり、海外に行こうとしたり、なんとも自由な生き方。
しかも、ホームレスとして活動してから太っているという事実。
もちろん、なんの戦略もない活動だとは思いませんが、日々、メディアに出ることなく、大きな稼ぎがあるわけでもないけども、自由自在に生きています。(裏事情は知りませんが)
キングコングの西野亮廣さんが、信用をお金に変えて生きる人の事例として、ホームレス小谷さんを取り上げます。
正直言えば、ホームレス小谷さんは、メディアに頻繁に露出しているわけでもなく、地名度や人気という「認知度」は高くありません。
それでも、毎日、お寿司を食べて生きられるという生活。(羨ましい)
一般の人の常識感覚が通用していない点も「寅さん」っぽさを感じます。
令和の「寅さん」は、誰よりも自由で、誰もが支援してくれて、みんなを笑顔にしてくれる
令和の「寅さん」は、年収や資産のランキングに登場することはないでしょう。
自由業であり、現金をたくさん持っている人間ではありません。
それでも、色々な人と会って、お節介なお手伝いをして、信用を貯めつづけて、彼自身が困れば、助けてくれる人がたくさんいます。
もちろん、そのために彼は、日頃から困っている人には全力で彼のできることに関してはやりきっている人間です。
結果として、彼自身も笑顔になり、彼と関わる人も笑顔になる。
政治でも、企業や行政でもない、自由な個人としての令和の「寅さん」。
どこかにいたら、会ってみたいと思いませんか?
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。