「大地康雄が、川俣軍司役を演じたのを忘れられない!」
と妻が、強烈に興奮して話すので、この人物・川俣軍司について調べて、佐木隆三さんの『深川通り魔殺人事件』という一冊を見つけて、Kindleで読んでみました。
実に強烈な通り魔事件だったのと、昭和の空気を感じました。
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半世紀近く前なのに、どこか今の時代とも共通する
『深川通り魔殺人事件』は半世紀前も前の出来事なのですが、読み進めていくと、どこか今の時代とも共通するものを感じます。
事件を起こす凶悪犯という意味で一緒というよりも、犯人の背景や、その周囲での出来事は、最近の事件とも共通性がありますし、彼みたいな人間は、今も存在していると感じさせるものがあります。
生い立ちから、人生がうまくいかない男の自暴自棄な人生
覚醒剤を濫用していた、元寿司職人の男が、職につけず、生活に行き詰まってしまい、「自分を解雇したり、採用を見送ったりする寿司店経営者たちのせいだ」と逆恨みして、通り魔殺人を起こしたという事件です。(深川通り魔殺人事件)
この犯行に及んだのが、川俣軍司という人物であり、彼の半生を『深川通り魔殺人事件』としてまとめています。
まず、この人物が、コミュ障であり、今であれば、いわゆる精神疾患を疑われる要素が色濃く描かれています。
さらに、覚醒剤に手を染めて、自分をボロボロにしていく姿も、ドラッグの害として、現代でも語られそうな展開が伺えました。
昭和56年に起きた通り魔事件でありながら、最近でも類似のパターンの事件は起きていると感じさせるものがあります。
彼が襲った相手も、当然ながら弱い女性や子どもという点は許せない犯罪である点は強烈に印象に残りました。
決して、恵まれた人生としてスタートしなかったとはいえ、成功できる可能性もあったのに、どこで彼は、足を踏み外して、転落していったのか、考えさせられる人生だと感じたのは言うまでもありません。
人生がうまくいかないのは自分ではなく周りのせい=他責な人々
通り魔事件を起こした、川俣軍司という人物は、自分の人生が思い通りにいかずに、苦しんだ結果、その責任を雇い主など世間にぶつけていきます。
自分はできるのに、なぜ、受け入れらない、認められないのだという不満。
そこにあるのは、自分の技術や能力、および、人間力の未熟さへの怒りではなく、周りの人々への怒りに転化して、明らかに他責になっています。
なんでも自己責任にする必要はありませんが、彼が、仕事も、人生もうまくいかなかったのは、究極的には、自分の至らなさであって、周囲の責任ではありません。
彼とは違っても、家族が悪い、学校が悪い、会社がダメだ、世間が間違ってると、自分以外を真っ向から否定する、他責な人々は世の中に結構いるものです。
思いを抱くのは自由ですが、そのエネルギーを無関係な人に暴力として訴えることが、彼の異常さにつながり、それが薬物の影響と指摘されてしまうものかもしれません。
ただ、許されるべき行動ではないのは事実です。
他責を怒られた少年時代の私を振り返る
では、私自身は、他責傾向がゼロかと言えば、そんなことはありません。
人生を遡ると小学校高学年の頃は、他責モードが激しい子どもでした。
うまくいかないのは、自分よりも教える奴が悪い、とか、あの子が私を好きにならないのは誰かが自分の悪い噂を流している、などと考えていたようです。(だいぶ昔なので、記憶は薄れています点はご勘弁ください)
当時の担任の先生に何度も怒られて
自分の人生を他人のせいにするな!お前の人生だろ!自分の判断、行動で決めるんだ!
教室に残されて、何度も叱られました。
歯向かっていた気持ちもあったのですが、ある日、腹落ちします。
いつまでも、周りのせいにしていたら、自分は変われないじゃないか、と。
今思い出すと、あの先生のご指導がなければ、私は、他責100%の問題人間として、世間に迷惑をかけて、事件を起こす人物に成り下がっていたのだとしたら、恐ろしい分岐点です。
軌道修正するには、悪い道から救ってくれる誰かが必要だった
「深川通り魔殺人事件」を起こした、川俣軍司を擁護できるものは、ほとんどありません。
ただ、彼の半生を見ていて、どこかのタイミングで軌道修正できたら、変わっていたポイントもあるのではないかと考えました。
中学を卒業して、高校にも行けるのに、彼が断ってしまったこと。
最初の修行先で、もっと親身になってくれる人が近くにいたら。
薬に走る前に、彼を理解してくれる友人が誰かいたとしたら。
そうは言っても、それぞれの選択ポイントで間違った方向に進み続けて、彼は事件を起こすまで突き進んでいき、無関係な相手を殺傷したのは紛れもない事実。
ちなみに、この事件をドラマ化した際に、主演を演じた、大地康雄さんは迫真の演技すぎて、3年間仕事がもらえなくなったのは、有名な話だそうです。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。