人気ドラマ「半沢直樹」を盛り上げるのは、堺雅人が演じる半沢直樹と、香川照之が演じる大和田常務の演技力に支えられているのは間違いありません。
2013年のシーズン1「半沢直樹」で初共演の二人なのかと思ったら、実は、2012年公開の「鍵泥棒のメソッド」で共演していたことを知り、Prime Videoで視聴しました。
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このコンビが、大人気ドラマを作り出すとは予想できず
一人の人間の能力などというものには限界があり、誰かと一緒に何かを始めるというコンビになった瞬間に、化学変化が起きて、大きなムーブメントが起こります。
今回の堺雅人と香川照之も、この作品を見ただけでは、未来は想像できなかったはず。
キャラクターや時の流れ・運、様々な要因があると思いますが、このコンビの掛け合いは、ある意味の天才がなせる業という雰囲気を漂わせています。
記憶喪失で入れ替わった二人の人生を
凄腕の殺し屋「コンドウ」こと山崎信一郎(香川照之)が、返り血を浴びたので、銭湯で洗い落とそうと訪れる場面から始まっていきます。
その銭湯に、三文役者の桜井武史(堺雅人)は人生に行き詰まり自殺を図るが、失敗し、財布の中にあった銭湯のタダ券を見つけて入湯に向かう。
普通なら、まじ合わない二人が、銭湯で遭遇して、ひょんなことで、交わっていく人生。
「コンドウ」が記憶を失い、桜井が「コンドウ」になりきり、「コンドウ」は桜井のように生きていこうとする。
そして、計画性の鬼みたいな編集長、水嶋香苗(広末涼子)が、この二人に関わっていくというストーリー。
人間が入れ替わり、というのは映画ストーリーの中で鉄板のドタバタ劇になります。
堺雅人と香川照之の絡み合い方が絶妙です
この「鍵泥棒のメソッド」の中で、堺雅人の気弱そうな演技は、半沢直樹とは違い、彼の演じるキャラクターの一役として王道の姿。
そして、Vシネマで「静かなるドン DVD-BOX」で、香川照之が暴力団の組長「近藤」を演じていただけに、オマージュしているのも笑えるポイントです。(細かい点ですが)
堺雅人と香川照之の濃い個性がぶつかり合う演技。
「新撰組」「篤姫」で印象に残る演技を残し、映画、民放のドラマでもクセの強い役もこなしてきた、堺雅人。
「利家とまつ」の秀吉役、「坂の上の雲」では正岡子規役、「龍馬伝」の岩崎弥太郎役など、泥臭さとオーバーすぎるキャラクターを演じさせたら当代随一の役者であり、複雑な親子関係の果てに、歌舞伎界で市川中車としてデビューを果たした、香川照之の存在感はレベルが違います。
バックボーンは、デビュー当時、地味なVシネマや舞台でコツコツと演技を磨き上げた2人の掛け合いの展開は本当に面白いもの。
この2人は、刑事モノのバディ(相棒)ではなく、立ち位置の違う対立的な関係を演じると、光り輝きます。
正直、公開当初から今までノーチェックの映画でしたが、第36回日本アカデミー賞・足優秀脚本賞を受賞しただけに、面白い作品でした。
人生って様々で、誰といつ出会うかわからない
この映画を見ていて、人の人生とは様々なもので、誰といつ出会うかはわからないという、非常にシンプルな理解でした。
昨日までは、街ですれ違っても、赤の他人だったのに、ふとしたきっかけで縁が生まれて、人生が交わり合うもの。
もちろん、良縁だけでなく、悪縁もあるかもしれませんが、人との出会い・交わりの偶然というものを喜んで受け入れて、その変化を楽しむような生き方をした方が、楽しいのは間違いありません。
この映画の主演の堺雅人と香川照之だって、この共演後、人気ドラマで対峙するなんて未来は、想像していたはずはないのですから。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。