たんぱく質と鉄分を取ろう!『うつ消しご飯』精神科医・藤川徳美

うつ病などの精神疾患にかかると、心療内科などに長期通院を続けて、投薬治療をされて改善まで時間がかかる(なかなか治らない)という実態があります。

安定した日常生活を送るために、実は、食事による栄養こそがポイントなのだと語る、精神科医の藤川徳美さんの『うつ消しごはん タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心と体はみるみる軽くなる!』を読んでみました。

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『うつ消しごはん』は、健康になるための食習慣

この1つの食材やメニューを食べれば健康になるという、わかりやすい健康本とは異なり、日々の食事からどんな栄養素を摂取して、何を減らせばいいのかがわかりやすく、シンプルで書かれていました。

特別なことをするというよりも、他の健康本にも書かれている内容の総復習と確認が並んでおり、今まで知識として仕入れてきたことが間違いではないと確信が持てました。

「高タンパク×低糖質食×鉄+分子栄養学(三石理論)+オーソモレキュラー」がベストの治療法

精神科医の藤川徳美さんの著書『うつ消しごはん タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心と体はみるみる軽くなる!』の中で、タンパク質と鉄分をしっかり摂取する食事によって、心と体が健康になっていくことを、現場で患者と向き合いながら達成してきたそうです。

精神科医として、各種薬剤を使いつつも、使用を減らしていきつつ、食事の栄養に関して徹底させていくやり方は、管理栄養士のようでありながらも、医師の経験・知恵が伴っている診断・診察、治療になっているようです。

三石理論とは、日本の物理学者、故・三石巌氏が考えだした、分子栄養学の理論です。

この分子栄養学とは、「細胞の中にある遺伝子を最大限に活動させるために必要な栄養素と、その量を科学する栄養医学」と言われています。

素人には理解ができないレベルかもしれませんが、栄養学と医学を組み合わせた考え方と捉えて問題ないでしょう。

また、オーソモレキュラー栄養療法があり、食事とサプリメント、生活習慣をよくしていくことが健康につながるというのは、昨今の健康本のオーソドックスな部分とシンクロするような内容です。

著書の中で、何度も、藤川先生が「高タンパク×低糖質食×鉄+分子栄養学(三石理論)+オーソモレキュラーの胆であり、信念なのだと理解できました。

日本人は不要なものは食べて腹が膨れていても、栄養失調なのかもしれない

第二次世界大戦(太平洋戦争)に負けた日本は、極度の栄養不足な状況で、アメリカから輸入される小麦粉によるパンを主食に加えるなどの食文化を変えてくるなかで、空腹から脱してきました。

現代は、日本の外食産業、スーパーなどでも世界各国の料理が自由に食べられる環境であり、食品メーカー各社も刺激的な新商品を市場に送り続けています。

この展開の中で、人間の身体にとって、必要不可欠な栄養素が減り始めたのは事実。

土壌のミネラル分が減ることで、野菜や果物は、より甘く食べやすいものに品種改良されたものの、栄養素の含有量は減り続け、化学肥料などを間接的に摂取していくことが、当たり前になってきました。

当然ながら、お腹いっぱい食べられるものの、その中身は、人間に必要な栄養素で満たされているわけではなく、安価で味覚に刺激を与えるものを食べ続けた結果、私たちは不健康に邁進しているともいえるのです。

実際に、小麦を減らし、タンパク質を増やして鉄分を増やしたら

徳川先生の理論を信じて、わが家でもパン食、麺類などの小麦を減らして、肉と魚、大豆などのたんぱく質の摂取量(おかず)を増やしました。

加えて、ビタミンと鉄分のサプリも買って、飲み始めています。

うつ症状とは言わないものの、気分障害的な場面を過程で減らすためにも、この栄養を主軸においた方法は、健康体に近づけるのではないかという実験です。

食事に気を使うので、買い物や料理の時間は長くなります。(簡単に自由に食べていない)

ただ、なぜ、この食材・メニューを食べるのかを理解しているので、しっかりと味わいながら、自分の身体にプラスに働くイメージを持って、過ごしています。

もちろん、頭痛薬のように即効性はないですが、自分の身体の中身を作り替えていくのであれば、何を食べるのかを栄養素と身体の影響を考慮することが大事なのだと家族で話し合って、継続しています。

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難しい理論はわからなくても、とにかく食事のバランスを重視

理論や専門的なことをすべて理解しようと思うと無理があります。

そうではなく、身体にとって不健康にならないものを摂取することが快適な日々につながると信じて、丁寧に食事をしていくことで、人生は変わる可能性が大きいのです。

特段、アレルギーがひどいとか、健康不安が著しいということではなくても、その予備軍になりうるような、本来の人間の栄養とは言えないものを過剰に摂取しているのであれば、バランスを見直していくことは、誰にとっても必要な食習慣なのは間違いありません。

少なくとも、薬だけに頼るというのは、人間にとってベストな選択ではないはずなので、日々、体に取り入れるモノをしっかりとしていくことは欠かしてはいけません。

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安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。