【映画】「沖縄を変えた男」のゴリの鬼監督ぶりが憑依していたかもしれない

タイトルのインパクトがある映画「沖縄を変えた男 」をAmazon Prime Videoで視聴してみました。

予告編を見た時点で、モデルが誰なのかは想像ができたものの、タイトルがオーバーすぎるのではないかと思ったのは、主役がお笑い芸人のゴリ(ガレッジセール)だったことで、後回しにしていた映画でした。

時間ができたタイミングで、一人静かに鑑賞してみました。

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厳しい監督を演じきったゴリ(ガレッジセール)で昔の高校野球を思い出す

沖縄水産高校野球部を2年連続(1990、91年)で甲子園準優勝に導いた故・栽弘義監督をモデルにした映画「沖縄を変えた男 」。

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映画レビューなどを見る限り、前のめりになることはなく、史実をベースに作り上げた昭和の高校野球の世界を思い出す作品でした。

とにかく、甲子園で優勝するために、高校球児に厳しい、栽監督。

ゴリさんが笑う要素を捨て去り、完全に厳しい存在の役割を演じ切っていました。

平成・令和の現代人から、違和感に溢れる

昭和のスポーツの指導者、特に、高校野球の監督と言えば、名将の裏側の顔に、厳しい鉄拳制裁の雰囲気が漂います。

映画の中でも、何度も選手たちを殴り、蹴るシーンが続出。

勝つためには必要なのだという異常なまでの厳しさ。

考えてみれば、昔のスポ根アニメもドラマも、尋常じゃないほどのハードなトレーニングと、絶対服従させるほどの圧力と暴力について、仕方ないと受け止められていた時代のもの。

平成を越えて、令和の時代に生きていると、この感覚がリアルと離れすぎて、嫌なファンタジーになって受け止めてしまうものでした。

指導の中に愛情という名のパワハラがあった先に勝利があった

今、地上波のドラマであったり、世相として、この「沖縄を変えた男 」はNGとして扱われてしまう可能性が高い作品です。

暴力を振るってまで、彼らに徹底的に練習をやらせて、勝たせるやり方は、スポーツ界に限らず認めてくれません。

学生・選手たちがついてこないし、親や周りが許してくれないでしょう。

絶対服従をさせて、言いなりにならなければ、殴る、蹴るというスタイル。

勝利のためには致し方ないと考えられていたものの、今は、選手たちの自主性も含めて、セルフトレーニング的な己の強さを自ら磨くことが求めらています。

勝つためには非情でなければならないという、空気は世の中が認めてくれない時代に変わりました。

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2年連続甲子園準優勝監督という肩書きは素晴らしい!

紆余曲折があったとはいえ、当時の沖縄の高校球児たちを全国トップクラスにまで成長させて、勝利の体験を味合わせた、栽監督は偉大な人物だったのは間違いありません。

映画の中で描くためには、多少、オーバーであったり、逆に、控えたエピソードもあったのは事実です。

栽監督が、当時のエース投手を酷使して、野球選手生命(投手として)を奪ったと言われ、その後、各チームに投手を複数名用意するような流れを作ったいう副産物があります。

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日本のスポーツで野球がNo.1の選手層を抱えていた時代に、全国大会の準優勝まで成し遂げたのは、著しく素晴らしい結果になりました。

映画の作品としても、鬼気迫る栽監督を演じきった、ゴリさんは非常に頑張られていました。

タイトルと中身が合致していた作品なのか、と問われると、沖縄の難しい時代と社会背景があるので、YESとは答えられません。

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安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
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