ビンラディンを絶対に許さない!というアメリカの強い意志

「自国へのテロ行為を行なった、ビン・ラディンを絶対に許さない!」

2001年9月11日に発生した、アメリカ同時多発テロ事件の首謀者、アルカイダの指導者だった、ウサマ・ビンラディンを追いかけて、襲撃して殺害するまでのアメリカの強い意志と行動力を感じる、ドキュメンタリー「ビンラディン殺害計画の全貌」を見ました。

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ビンラディンを10年追いかけた終着点

旅客機の衝突でワールドトレードセンターなどを襲ったとされる、アルカイダ組織のトップ、ビンラディンを許さないという思いで、10年追いかけた、アメリカの終着点までのドキュメンタリー作品。

成功したからこそ、映像として残すというのは納得できますが、なかなか、緊張感溢れる話が続くものでした。

結局、逮捕・勾留ではなく、襲撃・殺害しかゴールになる

2011年5月2日、海軍特殊部隊SEALチーム6が首謀者のオサマ・ビンラディンを襲撃、殺害したというニュースが流れました。

アメリカで行なったテロの首謀者だけに、絶対に許さないのは当然だとしても、逮捕・勾留という形ではなく、やはり、殺害というゴールを設定するために、政府関係者、CIA、などが必死になった様子が伝わってきます。

10年という月日が経っても、風化することなく、現場の部隊がリスクを背負ってでもチャレンジしたのは、アメリカの誇りを取り戻すためには不可欠だったのだと理解します。

一歩間違えば、国際的な大問題になった

ウサマ・ビンラディンの連絡役を見つけて、潜伏先をパキスタンと特定したものの、作戦実行までに綿密な計画を立てて、事前訓練を重ねたエピソード。

ただ、確証があったわけではないものの、論理的に考えて、あの場所に潜伏しているという判断をして、ネプチューン・スピア作戦が決行されました。

生捕にすることは考えていないアタックですが、もし、一歩間違えば、国際的な大問題になったことは誰が考えてもわかるでしょう。

もし、ビンラディンではない人物しか見つけられなかったら。

パキスタン政府などに事前に相談・告知をしていない状況での行為に対して、反発やトラブルも予想できた話なのですから。

立場や役割の違う関係者の声を集めたので実態が浮かび上がる

アメリカのドキュメンタリー作品は、さまざまな立場や役割の関係者の声を拾い上げて作っている点が秀逸だと感じます。

記憶と記録を重ねて、一人一人のつむぎだす言葉をつなぐことで、今回の経緯までの緊張感、当事者の苦悩や苦労が垣間見れます。

日本の場合、ここまで多くの人の声を集めて、作られたドキュメンタリー作品は少ないように思えます。

もちろん、ビンラディン側の立場で作成されれば、全く逆のストーリー(暗殺された被害者)で構成される可能性はありますが。

テロとの戦いに終わりはないが、歴史の区切りは迎えられた

当時のことを思い出そうとしても、日本人の記憶は、3.11の東日本大震災と福島原発事故の騒動が激しくて、ビンラディンの殺害に向けたエンディングは記憶に薄まっているのではないでしょうか。

ただ、アメリカにとって、自国を襲われたのは、真珠湾攻撃以来の出来事で、絶対に許せないテロ行為への報復をやり遂げる強い意志に溢れています。

自爆テロを行なったアルカイダメンバーや、あのテロに巻き込まれて命を落とした人たちが、この報復的殺害で戻ってくるわけではありません。

ただ、腹の虫がおさまらず、許せない特定個人を追い込むまで妥協しなかったという姿勢は評価できます。

有耶無耶で誤魔化さずに、徹底したという点においては賞賛できます。

アルカイダを生んだのが本当に、ビンラディン一派の問題だけだったのか、アフガニスタン周辺での戦いの中で、アメリカの関わりの中で、誕生してしまったのではないだろうか、という疑念は、後世の歴史家が解明してくれると信じています。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。