ドキュメンタリー「アメリカが最も恐れた男 “プーチン”」から時勢を考える

この20年間、大国のトップとして、独裁的な権力を築き上げた男、プーチン大統領について、批判的にまとまったドキュメンタリー番組「アメリカが最も恐れた男 “プーチン”」を見て、考えさせられました。

 

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恐ろしい権力者の姿しか感じないのは、彼がKGB出身者だからなのか

ウラジーミル・プーチン、ロシア大統領といえば、強面な人物であり、自分にとって有益になるように物事を動かす人物というイメージが強い。

 

やはり、彼が政治活動の道に入る前に、KGB（ソ連国家保安委員会）というスパイや破壊行為も辞さない組織で長年在籍したこととは無縁ではないと感じます。

 

つまり、自分の敵と判断すれば、命すら奪うことに抵抗がないのですから、一般常識では想定できない人物（怪物）なのは間違いありません。

 

世界の平和と秩序より、自国と自分の権力を優先している

プーチンといえば、ソ連崩壊後のロシアを民主化に向かう舵取りをひっくり返して、独裁的な権力のもと、自国と自分の権力で世界に影響を与えています。

 

対アメリカ、対中国、対日本、それぞれ、聞こえのいい内容のメッセージを出しても、実現性に乏しいこともよくある話。

 

しかも、天然資源の輸出によって、経済力をつけて、軍事力も高めてきました。

 

さらに、地域紛争に対して、武力を持って制する強さを訴えかけており、周辺国からしても、厄介な存在なのはいうまでもありません。

 

叛逆・反抗するものには暗殺などの行為も辞さないようだ

ドキュメンタリー番組「アメリカが最も恐れた男 “プーチン”」を見て、プーチンに反抗的な態度・情報を発信するジャーナリストなどへの毒殺や暗殺が続いているという恐怖です。

 

自分にとって、邪魔になる相手であれば、なんらかの手段で消し去ってしまうなんて、スクリーンの世界ではあり得ても、現実社会では考えたくない話。

 

証拠があるのか、ないのか、という議論はあるものの、多くの反プーチンの立場の人間たちが被った被害・命の代償を考えると、虚偽と断定できない恐ろしさがあります。

 

言論・表現の自由はなく、権力者のYESマン以外は不要とみなされるなんて、21世紀において想像したくないバックボーンです。

 

ドキュメンタリーの裏側にあるメッセージは、独裁者の末路への警鐘

このドキュメンタリーのラストに、独裁者の末路は、どうなるのか、というメッセージを伝えています。

 

プーチン直下のNo.2なるものは見当たらず、彼への批判は許さないという姿勢は、どこかで綻びが出て、独裁者への反抗が起きて、終焉を迎える日が近いだろうという警鐘です。

 

このドキュメンタリーの作成時期にも、ウクライナ問題は燻っていたはずですが、現在、世界情勢を無視する形で、暴走する国・ロシアの権力者、プーチン。

 

彼が描くロシアや自分への野望というのは、自国民も、他国にとっても、厄介なものであり、ブレーキを踏む術がないというのは困りものです。

 

なんとか世界の平和な日々が訪れることを願っています。

 

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