「劇場版 ルパンの娘」を我が子が見たいと熱烈にアピールしてきたので、映画館に付き添いで見に行きました。
正直言って、個人的には、期待はゼロ日かかったのですが、予想以上に配役・キャラクターが面白くて、最後まで楽しく見れる作品でした。
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泥棒のテクニックよりアクションが映像に適している
泥棒のテクニックを映画にするよりも、ファッションとアクションを見せたほうが、誰もが興味を持ってみてもらえる作品になることを、「劇場版 ルパンの娘」は証明してくれた作品だと思います。
誰もが泥棒になろうと思って生きていないので当然なのですが。
浮世離れしたキャラクターが展開する泥棒ファミリーストーリー
正直、ドラマを見ていないと、この予告編を見ても、海外ロケをした泥棒たちの話、としか想像はできません。
主役の深田恭子の可愛らしさとピチピチのコスチュームでの泥棒アクションには目を奪われる男性陣は多いはず。
引き込まれたのは、泥棒ファミリーの複雑な背景が、作品の軸になっており、適役の三雲玲を演じる、観月ありさの狂気じみた演技が、今までとは全く違うので、一瞬誰だかわかりませんでした。
しかも、タイムマシーンで歴史を変えてしまうなんて、どこか、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようでありながらも、複雑に入れ込む展開がありながらも、笑えてしまうのは、誰もが突き抜けたキャラクターを演じ切っているからです。
三雲華(深田恭子)の幼馴染で、世界で活躍する大泥棒の円城寺輝(大貫勇輔)の歌って踊るミュージカル調のシーン。
本当に、必要なのか?この動きは?と思ってしまうのは、インド映画の「ムトゥ 踊るマハラジャ」のようなトーンが差し込まれるのが変わり種。
事前に、ストーリーや人物相関図などがわかっていなくても、楽しめてしまう作品でした。
泥棒をファミリービジネスにする一族なんて荒唐無稽だけど
「劇場版 ルパンの娘」の大前提となる、泥棒をファミリービジネスにする一族という点が、荒唐無稽な設定で面白いです。
確かに、代々続く家業を引き継いでいる一族は存在しますが、ダーク・悪という世界だと、なかなかイメージがわかないもの。
どうして、泥棒たちが捕まらないのか、三雲華の夫が警察関係者なのに、という不思議な思いは残るものの、芸術的な技が織りなしているのだから、エンタメとしては成立しています。
一つ言えるのは、こういう一族に生まれてしまうと、価値観よりも血縁として、ファミリービジネス(家業)を担っていくのは当たり前に感じてしまうのかもしれません。
一人のスーパースターや、徹底した組織構成よりも、家族だと公私関係ないだけに、どっぷり、泥棒の世界につかるしかない人生というのもあるとしたら、ちょっと恐ろしいものにも感じられます。
だって、Lの一族って贅沢三昧な泥棒一家なので、立派に見えますが、所詮、人のモノを盗んで生活しているわけなので。
ファミリービジネスは長年の蓄積ですが永遠とは限らない
果たして、海外に舞台設定する必要はあったのか
ドラマが映画化すると、スケールを大きくするために以下のようなアクションが加えられています。
・出演者の顔触れを豪華にして登場人物を増やす(大物ゲストのインパクト)
・舞台を大きな環境に変える(日本⇒海外)
・空撮・爆発系などスクリーン映えするシーンが増える(VFX含む)
自宅のテレビモニター画面が大きくなったとは言えども、映画館のスクリーンとは規模感は違います。
パソコンやスマホならば、もっと小さい画面で見なければいけません。
とはいえ、本来ならば、連続ドラマの延長での2時間スペシャル版程度の内容であっても、無理やり映画化するために、盛っているような作品も見受けられます。
「劇場版 ルパンの娘」に関して言えば、なぜ、舞台を海外にしなければならなかったのか。
必然性はそれほど感じなかったです。
もちろん、ストーリー展開など全般は十分に楽しめたのですが。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。