今、特別支援学校が増えて、児童や生徒が増えているという事実をご存知でしょうか。
特別支援学級も常設されている学校も増えています。
その背景は、発達障害の扱いが多いと聞きますので、
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発達障害児と家族と一緒に向き合ってきた医師が語る
ADHDや自閉症スペクトラム症の歴史から掘り下げて、素朴な疑問にも向き合っています。
発達障害が治るのか、遺伝するのか、薬物治療の効果はどうなのか、なども専門医として篠山先生は丁寧に、答えてくれています。
発達障害とコミュニケーションについて考えて、問題を前向きに捉えて、周囲ができることまでまとめているので、充実と納得の一冊でした。
発達障害は本人と周囲のコミュニケーションのズレが問題
発達障害のカテゴリーの子どもは、本人も自分が周りの友達と違うこともわかっているのでしょう。
周囲の子と距離が生まれ、日頃接する教師も扱いに困り、日常生活でうまくいかないことが多い家族も悩みます。
本人と周囲のコミュニケーションがズレてしまう問題が発生しています。
なんとか矯正しようと接しても、子どもの特性だけに簡単に変えられるものではありません。
本人だって苦しんでいるかもしれないのに、周りにごちゃごちゃと言われるのは好まないでしょうし、家族などは疲弊してしまうもの。
児童精神科や心療内科などに通ったとしても、本人だけで状態や症状を説明するのは無理があり、親が付き添い、説明することでしょう。
ここまで、発達障害というカテゴリーに属する子どもが増えた理由は何なのか、疑問は残ります。
おそらく、グレーゾーンだった子ども達にレッテルが貼られているということなのだと、私は理解しました。
本人も生きづらい、周りも関わりづらい
発達障害児の問題は、本人も生きづらさを薄々と感じ、周りの人間も関わりづらい点です。
専門の養育環境に身を置いても、一生、その場で過ごすわけにはいかず、一般社会の中で、どう関わっていくのがいいのか、悩ましいものです。
特に、親は世間体を気にしたり、子どもの将来を不安視して、悩み苦しみながら、最終的には、専門医のところを訪れて、投薬を希望する道を選択します。
環境なのか、遺伝なのか、という問題もあると、遺伝となると両親の不仲のもとになり、お互いを発達障害の特性を持った大人だと批判し合う可能性もあります。
本来は、児童の成長に合わせて、適切な対応を目指すべきなのに、目に見えての改善が見えないとフラストレーションが貯まることでしょう。
どこかのタイミングで、本人が自分らしい生き方、コミュニケーションのスタイルを身につけることができれば、良いのですが、なかなか難しいものです。
今、考えると、あの子は発達障害児だったのかもしれない
私が、小学生の頃、隣のクラスで毎日のように廊下に立たされているK君のことを思い出しまいた。
忘れ物が多いとか、授業に集中していない、など様々な理由で、担任の先生に毎日、お説教を受けていました。
全く悪びれるそぶりもなく、自分は頭が悪いと堂々と公言していたK君ですが、たまに話をすると、相手のことをよく見ていて、褒めたりするのです。
つまり、彼は学習面においての障害はあったかもしれないですが、コミュニケーションが破綻するタイプではなかったのです。
担任の教師から見れば、何度言っても変わらない困った児童であり、親と話をしても埒が開かない問題児を抱えてストレスを感じていたことでしょう。
今の時代なら、間違いなく、特別支援学級に行き、自分のペースで過ごすことができたであろうに、と感じます。
そんなK君ですが、10代の終わりに、バイクの自損事故で亡くなりました。
彼が生きていたら、どんな大人になっていたのか、とても興味が沸きます。
おそらく家業の商売をついで、ニコニコしながら、生きていたのだと想像できるので。
まだまだ、理解が足りないのは、症例に個体差が大きいから
発達障害に対して、世間の理解が足りないのは、症例に個人差・個体差が大きいからだと思います。
流行の風のように典型的な症状が出て、薬を投与されて、一定期間で完治するというシンプルなものではなく、個人の脳の中で起きている複雑さがあるために、本質的な解明は困難なのでしょう。
となると、周囲の理解力を高めるしかありません。
ダイバシティな世界を目指すならば、発達障害を抱えて生きる人たちにとっても生きやすい世の中を作るべきですし、彼らを隔離するような(一般社会から遮断するような)対応は避けていくべきだと感じました。
是非、一度、
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。