元東京都人事課長の書いた『ハダカの東京都庁』から見えてくる都庁職員の本音

あるYouTube動画で澤章さんの存在を知り、彼のことを調べて、著書『ハダカの東京都庁』に辿り着きました。

2021年時点で、元東京都の職員だった人物が何を都知事に感じていたのかを赤裸々に語っています。

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上司が選挙で選ばれるってすごい!

組織のトップを誰が選ぶのかという議論の中で、選挙によって選ばれるというのは珍しい。

投票する側は、そのトップに期待と賛意を持っているはず。

でも、部下たちの投票で決まってはいないので、戦々恐々とするのはよくわかる。

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東京都の職員は激務に追われながら働いている!都民のために

元東京都の職員だった、澤章さんがOBとして当時のことをガッツリと書いていることに驚きがありました。

守秘義務とかってないのだろうか。

もちろん、都民の個人情報とか、知事以外は個人名を出していないのだから、元同僚には迷惑をかけていないというスタンスなのは理解できます。

日本最大の役所、東京都庁の職員というのは、選抜試験を受けて入庁した優秀な方々でありつつも、最終的には都知事の判断1つで色々と変更に追い込まれてしまう姿を想像すると、大変な仕事だと思います。

都民から見れば、一体、東京都という存在が自分に何をしてくれているのか、市区町村に比べると遠い存在になりがちでよくわからないと感じる方も多いと思います。

都民のために、必死に自分の役割を果たす方々なのは間違いありません。

辞めたから言える話は、どこまで真実なのかはわからないものの

暴露本とも言える内容を澤章さんは書いていますが、辞めたからこそ、自由な立場で執筆できているというものの、どこまでが真実なのかは、第三者(現在の都庁職員やOB・OG)からの評価がないと分かりません。

ただ、細かい時系列の話と流れを書かれていると、フィクションで書ける内容ではないと気付かされます。

巨大組織の中で、トップが選挙で交代する流れを受けつつ、懸命に仕事に取り組んでいた一人の都庁職員(ベテラン)の本音だと受け止めると、興味深い内容です。

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上司である知事の意向に従い、都議会にも気を遣う様子が伺える

『ハダカの東京都庁』を読んでいて、都知事と都議会、双方の意向に従いながら、下請け的に仕事をしている姿が健気であり、もっと評価されるべき存在だと感じます。

おそらく、選挙で選ばれたという自負もあり、無理も無茶も言ってくるでしょうし、自分に利便を図るような依頼も受けることもあるに違いないと想像できます。

もちろん、選挙で選ばれた知事であれ、議員であれ、全てを完璧に理解して、自力でできるわ絵はなく、都の優秀なスタッフの力があってこそ、さまざまな政策・施策が実現できているのは納得できます。

もちろん、最後は、強引に押し切られてしまう弱い立場なのは、人事権も握られているという点で大変なのだと察します。

元上司のことを尊敬しているというケースはレアな話

私も、今まで様々な上司の元で働いてきましたが、全ての人物が優秀で尊敬できたかというと、是々非々です。

優秀であっても馬が合わない、考え方が合わない人もいました。

優しい口ぶりと腹の中が違うことが見え透いてしまうタイプも覚えています。

決断のできない上司というのが一番困りましたけども。

理想の上司像を芸能人や有名人でランキングされて発表されることがありますが、あれは、あくまでもイメージに過ぎません。

あの人のことは心から尊敬できると誰もが思うような上司なんて、世の中にどれぐらい存在するのでしょうか。

上司だって、人間なので、凸凹しているのは仕方ないのです。

例え、どんなに大きな組織のトップだったとしても。

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過去の批判ではなく、どんな人物が都知事に相応しいかを提示してほしい

『ハダカの東京都庁』の中で、今まで澤さん自身が関わった都知事についてコメントを述べています。

もちろん、良い部分と問題点が挙げられていますが、完璧な知事なんて存在しないわけですから批評に終わるのは、もったいないと感じました。

せっかくなら、理想の都知事像を都庁の職員の立場から、また、都民目線で語ってくれたら、今後の都知事選挙の際の目安になるのに、と少しだけ残念な気持ちになりました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。