自分が一緒に仕事をしていたこともある神庭 雄一郎さんに、ある日、突然言われた言葉です。
一瞬、出身地は鳥取だから、Uターンでもなく、突如、岡山県津山市に行くというのは驚きでした。
2024年1月より地域活性化起業人制度を通じて、津山市産業経済部商業交通政策課へ派遣へ。
元々、アグレッシブな男なのは知っていましたが、このチャレンジには何があるのだろうと思っていたところ、詳しく話をしてくれる、というので、サードプレイス・ラボに登壇して話をしてもらうことになりました。
なぜ、今まで縁もゆかりもなかった地域に行ったのか。
そこで大きな課題と向き合って、どんなことに取り組んでいるのか。
都市部と地方・地域のギャップに何を感じているのか。
この辺りについて詳しく話をしてくれる予定です。
(2024年11月15日開催)
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「岡山県津山市に単身赴任で行ってきます!」
長らく同じ会社で働いてきた神庭さんですが、とにかく前向きにチャレンジをしまくるという印象の強い存在。
家族と東京の東エリアに引っ越して、家族とも楽しく、仕事も、それ以外の活動も頑張っていたのですが、ある日、予想していなかった連絡をもらいます。
「岡山県津山市に単身赴任で行ってきます!」
津山市に会社の拠点はないはずなので、何事かと思っていたら、会社の地方創生事業として、手を挙げて、現地に赴任することが決まったという連絡でした。
地方都市に自ら飛び込んだ!
岡山県津山市というのは、県内第3の都市で、人口は10万人弱という規模の地方都市であり、ここに一人飛び込んだのが、神庭さんです。
神庭雄一郎さんのプロフィール
鳥取県米子市出身
東京から岡山へ単身赴任中
津山市産業経済部商業交通政策課にて津山市の中心市街地活性化という難題に挑戦中!
一人でできる事なんて何もない!一緒に津山を楽しく盛り上げてくださる方を大募集中です!
オープニングでは、独自の肉文化まで含めて、地域の背景を詳しく説明してくれました。
さすが、市役所の一員としてしっかり働いている、と感じました。
300億の十字架「アルネ津山」の話
今回のテーマの軸は、「アルネ津山」の存在をベースに語られていきます。
当施設は「津山市中心市街地活性化基本計画」により整備され、吉井川北岸の新魚町の商店街の一角に立地する市街地再開発ビルである。天満屋と複数の専門店からなる商業施設と、コンサートホールや展示場、カルチャースクール等の文化施設、また、津山市立図書館などの公共施設が入居している。(Wikipedia「アルネ・津山」より引用)
バブル期に計画されて設計された施設であり、地方創生の大失敗の典型だと話が始まります。
10万人で300億円という規模感という無理な施設の活用がうまく行っていないと。
中の施設の話を聞くと、無駄なレベルでの贅沢感がなんとも言えない気持ちになります。
空洞化する中心市街地であり、分断された商店街隣、少子高齢化の影響をストレートに受けています。

商業施設の中に2,000平方メートル以上の空き空間を持っていることに驚かされました。
シャッター街となった商店街の存在を具体的に話を聞くと、津山市も衰退化している地方都市の象徴例だと理解できました。
コンパクトシティ計画の負のスパイラルを打破するために
厳しい渦中に、2024年1月より神庭さんは、地域活性化起業人制度を通じて、津山市産業経済部商業交通政策課へ派遣されて着任します。
地域活性化起業人制度は、民間企業のサラリーマンが企業に所属したまま、地方自治体に行って仕事をするという制度です。
即戦力人材として、地域で活躍することを求めてられています。
地方都市の行政と都市部の企業人のマッチングでミラクルを起こそうという発想です
とにかく町を歩いて、地元の人と知り合う
人脈もノウハウもない状態で、津山市に行った神庭さんの素晴らしいのは、行動力です。
地域の中に飛び込んで、町の中を歩いて、地域の中のいろんな人に会い、知り合いを増やしていくことをコツコツとやっていきます。
完全にアウトサイダーな立場で地域に入り込めるのは、神庭さんのフレンドリーなコミュニケーション力が生きています。
いろいろな団体、活動に顔を出していくために、歩いて、知り合いを増やしていきます。
問題意識を持ち、現実に目を向けて、何ができるか考えていくのは、本当に大変なことに没頭しているのだと理解できます。
津山市(アルネ津山)に希望はあるのか?
地域から期待される解決策は、簡単ではないという常識感を神庭さんは持っています。
そのために地域全体を俯瞰して、必要なのは3つの「つくる」でした。
◆ビジョンをつくる
◆事業をつくる
◆組織をつくる
地域・関係を作るために、津山市の多様なコミュニティに連携・協業しようと考えて、アクションを始めていて、手応えを感じているとのこと。

地域のイベント作りに協力して、コツコツと取り組んでいくエピソードは心が打たれます。
人的ネットワークをゼロから作る、フットワークの軽さ、頭を使いながらも、汗をかける存在がいて、少しずつ、巻き込み力が町を変えていってるイメージが浮かびました。
行政中心ではなく、市民が関係人口を作っていくことに関わっていけてるのは苦労が多い中でも、楽しみながらチャレンジしているのは熱く話している神庭さんから感じました。
「自分が津山から離れても、持続可能な事業を作っていきたい」という言葉は、地元に何かを残したいという思いが、明るい未来になってもらうことを願っています。
自分の町を守るのは自分だ!という最後のスライドが胸に刺さりました。
▲当日のアーカイブ動画です。お時間がある時に見ていただきたいです。
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投稿者プロフィール

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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。