眉間に縦じわを見せる男、室井慎次という警察官僚が、どんな人生のエンディングを迎えるのか。
前後編の映画で表現をしたものの、作品の裏側の想いに焦点を当てたのが、『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者 シナリオ・ガイドブック』です。
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2本の映画のシナリオ・ガイドブックが、約3,000円というのは高い?安い?
「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」の2本の映画のシナリオがメインの本が約3,000円というのは、正直言って高いと感じるはず。
「踊る(大捜査線)」シリーズのコアなファン、もしくは、室井慎次(柳葉敏郎)への思い入れが強くないと、買おうとは思えないはず。
分厚いガイドブックを思わず、Amazonでポチッと買ってしまった私。
映画のセリフとシーンが見える!室井慎次への愛を感じる
映画の台本、シナリオなんて、出演者や関係者が手にする以外は、ファンへのギフトとして成り立つだけの存在です。
なぜなら、映画がメインの商材であって、それを支えるシナリオや裏話なんて、観客・視聴者からしてみたら、二の次なのだから。
『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者 シナリオ・ガイドブック』まで作る商売根性とも言えるパワーに驚くものの、安っぽいグッズを手に入れても、長持ちしないのは目に見えています。
実際、このガイドブックを読むと、前半のシナリオに細かく描かれている描写から、制作サイドの手間を感じるし、室井慎次への愛を感じます。
寡黙でありながらも、絶対的なヒーローとも言えない、室井慎次という、約束を果たせなかった不器用で、無骨な男の存在を染み入るように理解できる一冊です。
主演、監督、脚本家、プロデューサーのインタビューが交差する
「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」に関わったのは、主演の柳葉敏郎が納得しなければ、成立しなかったのは言うまでもありません。
彼の脇を固める面々の中でも、新城を演じた筧利夫というサポート役もインタビューに答えています。
そして、この映画シリーズを生み出した3人、脚本家の君塚良一、監督の本広克行、プロデューサーの亀山千広の立ち位置がわかる後半パート。
ヒット作を作ろうと意図はしていたものの、その裏側にある彼らの苦労も垣間見れます。
そして、なぜ、12年のブランクを乗り越えて作品にした情熱。
室井慎次を成仏させるようなんて考える時点で、作り手側の思いは、異常な領域です。
ファンは置き去りなのか、制作者の意図が強かった!
公開前から、室井慎次はこの作品で終わりを迎えることは、ファンは想像できたはず。
一方で、作り手側の思いと長年愛してきたファンのズレは出ていたようで、制作トリオが劣化したのではないかという批判もネット上で見かけました。
もちろん、予算を確保して、作りたいもの、室井慎次の人生を見せたいというのはわかるものの。
秋田という田舎の雰囲気なども、ミスマッチ感がないと言えば嘘になります。
室井慎次のファンでもある私からすると、あんな終わり方で納得できるのかと言われたら、NOと言いたくなるのは必然。
理想に燃えて、偉くなろうとした男が、挫折していく物語だけに、寂しさを拭えない。
いつまでも、室井慎次のままで、定年延長してでも、頑張ってほしいという思いがあるのかもしれない。
室井慎次というキャラクターのエンディングに何を感じるのか
シナリオ・ガイドブックを読み終えて、心の中に残ったのは、27年間も同じキャラクターを演じ切った、柳葉敏郎の複雑な思いを想像してみました。
邦画史上、最高の観客動員をした映画のキャラクターであり、組織の中で戦い続ける男の物語。
ハッピーエンドとは言えないものの、彼の人生なら、こういうエンディングが妥当なのでしょう。
理想や夢は持っても構わないし、そこに向かって必死に努力するのは素晴らしい。
だからと言って、簡単に叶わないというのも現実であり、その姿を室井慎次に投影しつつ、そこに集まる関係者も納得したのだと理解できる、シナリオ・ガイドブックでした。
きっと、室井慎次は成仏できたと信じたいです。
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投稿者プロフィール

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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。