映画館の予告編を見ていて、興味が惹かれる作品とスルーしようと思う作品に分かれますよね。
映画「室町無頼」の予告を見ていたら、なんとなく興味を持つものの、ストーリーが読めない歴史物という点で、二の足を踏んでしまうものの、気になっていた作品でした。
大泉洋がどんな風に演じる役なのか、という一点に注目していました。
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蓮田兵衛(はすだひょうえ)という存在を知らない人ばかり
映画「室町無頼」を見るまで、主人公の蓮田兵衛という存在は全く知りませんでした。
Wikipediaを見ると、室町時代中期の土豪、寛正の土一揆(1462年)の首魁として挙げられているが、結果として捕まり、処刑されたという話しか出てこない人物なのだから、エピソードが見えないのは間違いない。
苦しい飢饉の状況をなんとかしたくて立ち上がり、反逆をしたリーダーというイメージは湧くものの、人物への共感度は、正直上がりにくい。
アウトローは、いつの時代もインパクトがある!室町時代でも
映画「室町無頼」で大泉洋が演じる蓮田兵衛は、まさにアウトローな存在。
いつの時代もインパクトがあるのは、時代や世間に合わせて生きることを望まず、自分のスタイルを貫く姿は、室町時代であっても異彩を放っていたのだろうと想像できます。
この役を見事なまでに、大泉洋が演じています。
彼は、どんな役でも、どこか飄々とした、ユニークな台詞回しを挟み込み、大泉洋らしさを埋め込んでくるタイプです。
ところが、映画「室町無頼」では、蓮田兵衛に徹しているので、大泉洋らしさを消し去っていた点が特徴でした。
実在したけれども、イメージがないキャラクターを演じるのは、フィクション要素が強くなるのでしょうけれども、完全に作り込んできた姿は、大泉さんが役者さんとして立派でした。
室町時代のアウトローな人物にしか見えなかったので。
飢饉と一揆は近代日本ではセットになっていたから
農作物が不作になり、生活が困窮する飢饉は、近代日本には繰り返される厳しい状況だったことは想像できます。
食べるものがなく、病気が蔓延もするので、死者が激増する状況。
この苦しみを打破するために、一般庶民は一揆という行動を図り、なんとかしようとアピールをする。
一揆そのものが大成功して、時代が変わったという話はないものの、彼らのエネルギーは、やむにやまれぬ不満の爆発であり、相当な覚悟とエネルギーがあったことは間違いない。
現代日本では、デモ活動程度なのかもしれないですが、昭和後期以降、ここまで盛り上がることはないのは、安定した国家、生活がある程度、担保されているからなのか、その刃を向けることすら許されていないのかは、判断が分かれるところです。
セーフティネットとして生活保護があるから、一揆は起こらない?
映画「室町無頼」を見ていて、現代でも生活が苦しいという人はいるものの、食うに食えず、餓死をするケースが少なく、なんとか生活保護などのセーフティネットでカバーできているから救われているのかもしれないと考えました。
もちろん、生活困難で行方不明者になったり、路上生活者になったり、という表向きのデータに出にくい存在が一定数はいて、オープンな情報として取り上げられていないのは知っています。
ただ、苦しむ人々が一致団結して、一揆を起こしてやろうという勢力にならないのは、ギリギリのラインで守られているとも言えるし、反抗する力すら奪われているとも考えられます。
確かに、一揆という行為は集団での暴行行為ですから歓迎されるものではありません。
今の時代ならば、SNSでの集中砲火のようなバッシング行為になって、特定個人、組織を叩く程度であり、溜飲を下げる程度で、訴えかける側に、深刻な状況までは生じているようには見えません。
ファンタジーな要素もありつつも、厳しい当時の現実を見せてくれた
もちろん、映画はエンターテイメントですから、ストーリー上にはファンタジーな要素も盛り込まれていて、見ているものを飽きさせない展開は必要です。
そうは言いつつも、映画「室町無頼」では、厳しい当時の現実を垣間見せてくれたのは事実で、ここまで庶民の生活が追い込まれて、苦しい状態だったと思い知ることはできました。
一揆を首謀した、蓮田兵衛は、最終的には捕まって、処刑される運命だったのでしょうが、周りの人々を束ねて、反抗する姿は、歴史書の一文にしか出ない人物であっても、魅力的に感じるものがありました。
歴史上は、有名人たちばかりが目立ち、勝者の論理で作られた歴史をどこまで信用すればいいのかは考えものです。
それだけに、映画「室町無頼」は痛快で見ていて、考えさせられる部分もある作品でした。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。