裏切りとパワハラの間に「孤独」があった二人 〜大河ドラマ「麒麟がくる」を終えて〜

2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が最終回を終えました。

スタート当初から紆余曲折があり、コロナウィルスの影響で撮影が中断されるという憂き目に遭いながら、今までにない長期間の放映になった作品というだけでも印象に残る作品。

明智光秀の人生は、本能寺の変に向かって突き進むというゴールがわかっていただけに、彼を主人公に進めるというのは、なかなかのチャレンジだったと言えるでしょう。

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明智光秀は、ただの裏切り者なのか、志の暴走する主君を諫める人物、どちらなのか

子供の頃の私が植え付けられた、明智光秀のイメージは、主君である織田信長への裏切り者でした。

儒教的な考えでみれば、主君を討つという行為は、とんでもない行為としか言えません。

一方、今回、NHK大河ドラマの「麒麟がくる」での明智光秀は、変わってしまった主君へギリギリまで意見を申し上げて、正そうとしていた人物として描かれていました。

どちらが正しいのでしょうか?

裏切りとパワハラ行為の間に歴史が動いた!

歴史については、後世の人間が類推できる資料は、勝者が作り出したものであったり、歴史研究家が資料を元に類推したもの、歴史小説家が描いたファンタジー、といろいろな側面があります。

明智光秀が本能寺の変で、主君である織田信長を討った説は、いくつもあります。

私は、織田信長の史実に残る、行き過ぎた残虐性を伴った行為と、それを成し遂げるために、家臣たちへ圧力をかけた行為は、今の時代ならば、パワハラと断定されるものだったと想定しています。

自分に逆らう勢力は潰すしかないという姿勢で挑んだ織田信長の生き方。

時代を大きく変えるには必要な個性ですが、その配下で生きている武将にとっては、厳しいものも多かったはず。

明らかに、未到の地に辿り着かんとする存在だけに、人間性が暴走していたことは想像ができます。

乱世の時代、戦い抜いて、天下を治める人物かもしれませんが、その過程には、無理や無茶があったのは間違いありません。

その中で、織田信長だけでなく、足利義昭とも縁があった明智光秀が、耐えられない感情を持って、謀反とも言える裏切り高を本能寺の変で成し遂げたという説には、共感できる部分が多いもの。

なぜ、本能寺の変から山崎の戦いまで含めて、明智光秀に味方が現れなかったのか

志高く、見識もあった人物である、明智光秀が、本能寺の変の後に、多くの見方を得ることなく、山崎の戦いに敗れていく展開を見ていて、違和感が残るのは私だけではないはず。

クーデターを起こすならば、根回しをして、仲間を増やして成功に導くべきなのに、なぜ、明智光秀には味方が現れなかったのか。

もちろん、乱世らしい駆け引きがあり、時代の流れを冷静に読もうとした結果、周囲の武将たちが味方する形を取らずに静観して、秀吉の勢いに乗るという道を選んだことは想像できます。

今の時代とは違う、情報戦と心理戦の中で、明智光秀は勝算があって、本能寺の変を起こしたのか、という疑問。

この辺りの歴史ミステリーこそが興味深い。

少なくとも、明智光秀を支えて仲間になろうとするメンツがいないのは孤立だったのは言うまでもなく、突発的な衝動で主君を討ったとすれば、パワハラに耐えきれずに、上司に暴力・暴言を吐いて事件を起こすような人と変わらないと受け止めることもできます。

織田信長も明智光秀も孤独な人物だったのではないか

私が想像している説は、織田信長と明智光秀の共通点を感じています。

二人とも孤独な人物だったというイメージが強くあるのです。

天才的な暴走パワーで時代を切り開く織田信長と、将軍(一説には帝も)も立てながら正しい世の中を作りたい明智光秀。

彼らは時代を作り上げた人物であったものの、権力や知力だけでは、人は動きません。

周りから支援や協力を得るには、駆け引きが必要になります。

この駆け引きに関しては、豊臣秀吉や徳川家康という思慮深い武将とは大きく違います。

ある意味の天才的な存在だからこそ、孤独を味わう人物として見ると、キャラクターは違うものの、織田信長と明智光秀は共通点が多いのではないかと考えます。

時代を変えるには、裏切りもパワハラも必要だと割り切れるのか

時代を変えるには、裏切りもパワハラも必要なのかもしれない。

平和な世の中には、裏切りもパワハラなどは許されないという価値観があります。

今の時代は、変化が激しいのだから、「裏切り」も生まれるし、強い個性の人物の圧力という「パワハラ」は消せないものと捉えるのは正しいのでしょうか。

決して、「裏切り」と「パワハラ」を賞賛するつもりはないのですが、必要に迫られたら、誰もが、このような行動を起こしてしまうのは避けられないのかもしれません。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。