【レビュー】『バラカ』桐野夏生

読書が趣味ですが、最近、小説は減り気味

私が読んでいる本は、自己啓発系や、ビジネス本、育児・教育論、マネー本、ダイエット・健康本が中心です。

昔は、小説を中心に読んでいたのですが、最近は、東野圭吾さん、真山仁さん、池井戸潤さん以外は読んでいません。

各書評で春に多く取り上げられていた一冊が気になり、新たに作家さんの作品に、チャレンジしてみることにしました。

バラカ桐野夏生

2011年から4年連載していた大作だけに、読み終えるまで、かなりの時間がかかりました。正直、読み疲れました。

ドバイでの人身売買、日系外国人、登場人物も豊富で、主人公であるバカラ周辺で、起きる色々な事象が絡み合って、ストーリーが展開されていきます。後半に向かって、関係者が減っていき、すべてが終わってしまうのか、となってからのラストは意外性もあって、読了感は悪くなりませんでした。

小説の中に、東日本大震災前、当時、その後の三段階を描くという仕掛けに著者の意図を強く感じました。

震災から5年の月日で、震災関連の情報やニュースを目にする頻度は減っていま。今、東北やフクシマで起きている問題は、何も解決されずに、私たちの日常の近くに存在していることを忘れかけています。

小説の登場人物に負けないぐらい、複雑で波瀾万丈な人生を歩んでいる人も、世の中にはいるでしょう。また、私たちの周りで、いつ、「バラカ」のような象徴的存在が作られて、利用されてしまうかもわかりません。

一部のAmazonレビューにもある通り、設定が盛り込みすぎて、本当に必要性がないようなサイドストーリーも多すぎる印象は受けました。まとまった時間が取れないと、途中で、投げ出してしまう一冊になりかねません。

本音で言えば、読み疲れました。しばらく、長編小説はお休みしたいと思います。

◆ 桐野夏生オフィシャルサイト 

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