あの日 2011.3.11 の記憶を忘れないために
誰にとっても、人生で忘れられない日というものがあります。個人的な思い出の一日の存在。
ただ、あの日のことは、その後、色々な人と振り返る機会が何度もありました。
2011年3月11日(金)14 時46分頃、大きな揺れを感じました。
スマホのバッテリーが切れかかりながら、歩いて家に帰る
テレビでは、東北地方の太平洋沖を襲った地震、そして、津波の様子が映されていました。
とんでもない自然災害が起きてしまった、驚きに襲われていました。
東北に住む親戚に電話をしようにも繋がらず、急いで、自宅で赤ん坊を見ている妻に電話をしても携帯は繋がらず。
こういう時は、固定電話が繋がるらしい、という話を思い出し、数回トライすると繋がりました。
ひとまず家のことは安心。
職場では、余震が繰り返される中で、判断が迫られていました。
このまま、待機すべきか、帰宅するべきか。情報が足りなすぎました。
会社としては自分の判断で安全を優先するように、という指示。
家族のために帰ろうと決断したものの、交通機関は全面ストップ状態。
歩いて帰ろうと決めて、カバンを手に家に向かって歩き始めました。
電車で30分という距離を歩く経験なんてなかったものの、頑張れば夜遅くても家につけるという予測でスタート。
3時間以上歩くと、足が疲れて、コンビニで何かを買って食べようとしたものの、店舗内は商品が全くない状況。
自動販売機でお茶を買い、ひたすら歩きます。
途中、スマホで地震と津波の情報を入手。
情報が足りないものの、ひたすら足を前に進めました。
5時間ほど歩いて、家に着く頃は、足全体の痛みと疲労でいっぱいでした。
その後の日々、原発と放射能の不安に苛まれながら
余震も続き、スマホの地震警戒音がなり続ける毎日。
東北地方の被害を目にしながらも、福島第一原発の事故が起こります。
原発事故がどうなるのか、全くわからないものの、東京にまで放射能が降り注ぐ心配をしながらも、赤ん坊のミルクのために、ペットボトルの水を探し回る毎日。
生活も命も、自分と家族の明日がどうなるのか、全く読めない日々。
自分にできることは何かという問いを胸に、1日を過ごす。
自分のことだけでなく、日本がどうなるのか、未来はどうなるのか。
被災地に自分が何をできるのか、と考えるまでには相当な時間がかかっていました。
多くの教訓を得ながら、生きることとエネルギーを考える
あの東日本大震災以降、多くの教訓を得ながら、生きることとエネルギーの問題を考えるようになりました。
自然に逆らうことができない人間が、原子力というエネルギーで電力を得ながら、豊かな生活を送ってきたものの、それが正しかったことなのか。
もし、自分の住む地域で同規模の大地震が起きたら、どうなるのだろうか。
時間の経過と共に、薄まる防災意識。
復興のために東京オリンピックを、という世の中の流れには違和感しかありません。
オリンピックをやるために、復興に向けた資材、人材が被災地に回っていない事実。
日本の未来をどうしていくのか、復興までかかる時間は途方もなく長い道のり。
誰のせいではなく、当事者として向き合わなければいけない。
未来の世代に、この東日本大震災をどうやって伝えていくのかという大きな課題を突きつけられています。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。