「マルチプルワーカー」って言葉に馴染んでいる日本人は少ない
マルチプル(multiple)とは、「多様な。複合的な。また、多くのものからなるさま。」(デジタル大辞泉より)という意味の言葉になります。
マルチプルワーカーとは、山田英夫さんの著書『C「複業」の時代:働き方の新たな選択肢 (単行本)』によって、知られる言葉になりました。
実際に、世間にはマルチで活躍されている方は多いのに、どうして、マルチプルワーカーやパラレルキャリアなどの言葉は広がっていかないのでしょうか。
「副業解禁」と言われても、実態が追いついていない現実が、大きな問題として捉えられています。
副業ではなく、複業を知るために、きむらあきらこさんに話をしてもらいたいかった
第27回のサードプレイス ・ラボは、マルチプルワーカーのすすめ 〜複業時代のパーソナルブランディング〜 というタイトルで開催しました。
このマルチプルワーカー、複業をテーマにしたサードプレイス・ラボは、以前も開催したことがあります。
◆ 【開催レポート】「複業時代に、最幸の人生を贈るための3つのヒント」(サードプレイス ・ラボ 第20回)
コミュニティマネージャーとして複業の道を歩まれている、朝日一恵さんをゲストに迎えてお話を伺った会も印象に強く残っています。
今回は、士業をベースにしながら、著者・講師などとしても活躍し、オンラインサロン運営など多彩な活躍を続ける、木村聡子(きむらあきらこ)さんにメインをお願いすることで、複業を成立させるために、必要なアプローチを知ってもらおうと考えていました。
きむらあきらこさんの存在は、私のSNSの友人界隈でも有名な方であり、本業の活躍よりも、ブロガーとしての存在、プロ野球の広島カープファンという側面から知己を得ていました。
今までの複業スタイルの起点にブログがあったことを教わる
当日、ブックハウスカフェで集まったメンバーは、少人数でもあったので、寄り添う座席でアットホームな空気感を出そうと考えていました。
きむらあきらこさんも、ビールで喉を潤しながら、今までの自分のキャリア、仕事に取り組むスタイルなどをお話してくれました。
大学を卒業して就職したものの、きむらさんは税理士の道を選び、短期間で学び、キャリアをシフトさせます。
その後、彼女の変化に繋がる起点が、ブログの存在である点は注目に値しました。
元々、スポーツ紙の記者になりたい思いを抱えていたことも影響して、15年以上、ブログを書き続けてこられました。
この情報発信の積み重ねこそが、きむらさんの存在を世に知らしめて、執筆や講演の依頼、仕事などにつながっていきます。
「ブログを書くことは、ミスマッチを少なくしてくれる」
このフレーズには、参加者誰もが引き込まれた部分です。
ブログは、自己表現や副収入を得るためのツールというものではなく、自分の伝えたいこと、専門性、個性などを表現することで、自分と合わない人は寄ってこない、という考え方。
ミスマッチによって、ビジネスも人生も不幸を呼ぶものです。
このブログを続けていくことで、きむらさんはセルフブランディングが確立されていきます。
相手に迷惑をかけたくない!だから本気で取り組むプロの姿勢
もう一つ、きむらあきらこさんの話の中で、彼女の仕事への取り組み方、徹底ぶりを知ることになります。
著書『あなたの1日は27時間になる。』にも書かれていた通り、彼女は、自分の時間をコントロールすることに長けています。
また、無駄を排除することと、新しいものを身につけるために全力をつくすことで、成長と活躍の幅を広げてきたという事実を学ばせていただきました。
「相手に迷惑をかけたくないから」
さりげなく、発せられたこの言葉にこそ、きむらさんの複業、マルチプルワーカーとしての真骨頂を感じられました。
収入を増やしたい、飽きっぽい性格だから、など、副業に取り組む理由は色々と耳にします。
一方で、マルチプルワーカー、複業家として成功する、しないの分かれ目は、活動量(行動りょう)のように錯覚されていますが、1つ1つの仕事に対する責任感とプロ意識なのだと理解できました。
生半可であったり、中途半端なアウトプットを出さないという覚悟を持って、続けてきた仕事や自分の趣味、学びが、血肉となって、きむらあきらこさんの現在のスタイルを築き上げていたのです。
家族の介護などのリスクヘッジのためにも、複業に取り組むことが必要と語りながらも、彼女の夢は意外なところにありました。
プロ野球の専属カメラマンになってみたい
マルチプルワーカーの話も去る事ながら、きむらあきらこさん自身が、自分にとって野球が大切な存在であった事を熱を込めて語ってくれました。
野球の応援をしたいから、学校を選び、仕事を15時で切り上げる働き方を完成させたという話には驚かされました。
野球が好きとは言っても、年間何試合、野球場で見れるのか?と尋ねられたらば、ホームチームの試合の半分も見れる人は少ないでしょう。
年間数試合というのが普通の野球ファン。
きむらさんは80試合以上となるので、広島のマツダスタジアムへの遠征も含めて、試合観戦を組んでから、仕事の予定を組み立てるという、逆算思考で生きているのが伝わってきました。
そんな木村さんは、カメラで選手を撮影することに拘り、プロ顔負けのレベルの写真の数々を披露してくました。
テレビの画面からは見れない、グラウンドに近い場所から見える選手の表情を丁寧に撮っていることで、彼女の野球、広島カープ(人生の大半をカープファンをされています。最近は、埼玉西武ライオンズも応援中)への熱い思いを感じます。
「私は、グランパスのカメラマンをされている渡辺光子さんみたくなりたいなあ」
と、さりげなく、将来の夢を語ります。
名古屋グランパスエイトの選手の笑顔を撮り続けてきた、70代のカメラマンです。取材陣だけでなく、選手からもサポーターからも愛される存在の渡辺さん。
おそらく、将来、きむらさんも同じようにカメラマンとして認められる日が来るような姿が想像できました。
まとめ:夢中になって、徹底してやることなくして、複業はできない!
今回、第27回のサードプレイス ・ラボで、きむらあきらこさんの話を聞くことでクリアになったことがあります。
夢中になれることを見つけて、徹底してやること
結果として、それが複数あれば、時間・タスク管理も、優先順位のコントロールもできる人間になり、本当の意味で複業に取り組めるようになる、ということです。
自分にとってベストな師匠や先生などを見つけて、素直に吸収しながらも、オリジナルな価値を高めていく生き方でなければ、複業のベースは成立しないという点が腹落ちできました。
現在、きむらあきらこさんが取り組まれているオンラインサロン「仕事に生かすブログ教室」も、是非、ブログを仕事に生かしたい方にはオススメです。
今回は、終了後、ブックハウスカフェで軽食タイプの懇親会を行いました。
<木村聡子さんの本>
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。