「女の子」のことがわからない父親へのアドバイス本

世間では、女の子を溺愛して育てる父親って多いと言われています。

でも、本当の意味で、女の子のことがわかって接しているとは言えません。

同性ではないし、感覚も違うので、難しいものがあります。

そんな父親が女の子を育てるために必要なことを知れる新刊を読んでみました。

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父親には女の子のことは知らないものという大前提

父親であれば、男の子と一緒にスポーツで汗をかいたり、女の子と楽しくおしゃべりをする。

友達とは違う、母親とは違う父親という存在。

昔(昭和後半)であれば、仕事をしてお金を稼いでくるのが父親であって、接する機会は限られていたのかもしれませんが、核家族である以上、育児・家事も役割を持っています。

父親は、女の子が生まれると可愛がって育てます。

ある日、女の子は成長して、父親と距離を置くようになり、近くにいる異性として距離感を持つようになります。

父親も異性である女の子のことがよくわからないまま、一緒に時を過ごしているのです。

女子校の教育改革を校長や理事長という立場で実践してきた、高橋博さんが書かれた『父親が知らないとマズイ 「女の子」の育て方』を読んで、女の子を育てる父親が知っておくと良いことを考えてみました。

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女の子と父親ってどんな関係が良いのだろう

母親と女の子(娘)は同性だけに、育児関係でありながら、友達的な仲間意識が働きやすいもの。

女性的な感覚は共有しやすく、お互いがケンカをしたとしても分かり合える部分があります。

では、女の子と父親の場合は、どうなるでしょうか。

父親は、広く知っている世の中にことをわかりやすく、丁寧に女の子に伝えるのが役割であると高橋さんは述べています。

相手を一人の人間として、どこまで受け止めて、真摯にコミュニケーションが取れるのかというのは大きな課題です。

やはり、父親は女性として生きた経験がないので、どうしても、体の変化であったり、恋心について理解しきれない部分は残ります。

見守ることの大切さを維持しながらも、優しく、時に、厳しく接することも必要な存在だと思います。

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女の子の教育・進路は父親の力が必要

本の後半になると、さすが女子校の教育に携わってきた高橋さんらしさが随所に見られます。

新しい本なので、良妻賢母や古い女性の価値観を押し付けるのではなく、これからの時代を女性がどう生きていくのか、という視点で書かれているので、父親ではなくても、うなづきながら読み進められます。

私立・公立の進学問題だけでなく、女子校・共学校という切り口も入り込みながら、女の子の性格や思考に合った道を選ばせることを促されています。

確かに、リケジョという言葉があるとおり、理系に進学する女子は増えています。

女の子たちも成長して、専門性を身につけて、社会で活躍するフィールドは広がっていく時代を生き抜く力が必要になります。

最終的な人生の判断は本人が選ぶしかない時期がくるのでしょうが、それまでは、選択肢をしっかりと見せてあげる、広い世界を教えてあげることが父親の最大の役目であることは納得できます。

現在を伝えつつ、未来を見据えて、女の子に方向性を指し示すというのは、責任が伴ってくるものの、父親がやらなければいけないものであると私も思います。

男の子と違って、自分ではよくわからないと逃げ出すのではなく、向き合う姿勢と見守る温かさをもてる父親が増えると、女の子は安心して成長して、素晴らしい女性になってくれるのでしょう。

女の子を持つ父親ならば、一度読んで損はない本です。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。