親として見えないお金・キャッシュレスを子どもに教えるのは難しい

子どもにお金のことを教えようとすると難しいと感じてしまうもの。

自分が、お小遣いをもらい、ものを大事にしながら、節約と貯金を勧められてきた年代だけに、何に使うのかということに慎重に育てられてきたのが理由かもしれません。

また、学校や教育としてマネーリテラシーを教わった経験もないうえ、今のキャッシュレス時代や仮想通貨に至るまで、教えようとするとハードルが高くなります。

今回、お金のルールを子どもに教えるのに役立ちそうな本を見つけたのでご紹介します。

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お金って大事なのに、ちゃんと教わった記憶はないまま、大人になっている

大人たちは、日々、目の前のお金とモノやサービス、今と将来のマネーのことを考えない日はない生活を送っています。

働いて(働かなくて不労所得を得る人もいますが)お金を得て、そのお金をどうやって配分して使っていくのか。

稼ぐ・貯める・増やす・節約するという1つ1つのことを知るために、情報を得ながら、試して生きているのが現実。

外国ではお金に関する教育、マネーリテラシーのトレーニングが教育に含まれているのに、日本では確立されていません。

どことなく、お金の話は不浄なものという先入観があり、気になるのに、近い人たちとの話題として取り上げないで過ごしています。

ただ、自分のためにも、自分の子どもたちのためにも、しっかりとお金に関して学び、ルールと伝えていくことは不可欠なことは、何となく理解しているのではないでしょうか。

三浦泰司(著)『10歳までに身につけたい子どもが一生困らないお金のルール』というわかりやすく一冊の本を読んで、考えてみました。

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子どものお金体験は、おこづかいから始まる

今、考えてみると、自分のお金を持ったのは、おこづかいやお年玉で得たお金を何に使うのかと考えることからスタートしています。

手にしたお金は、お手伝いなどの労働対価でない限り、自分が汗水たらしたり、苦労をして得たものではありません。大人が子どもに渡してくれたお金。

正直言って、価値なんて理解できていません。

だからこそ、親などの大人たちは、具体的に使わないお金は貯金するように、そのほうがメリットがあると伝えてきました。

実際、バブル経済までは、銀行や郵便局にお金を預ければ利子も含まれて増えていたので、貯金するメリットは誰もが薄々と理解していました。

おこづかいなどの少額のお金を握りしめて、何かモノを買う体験をすると、大人の世界に近づいたようでワクワクしたものです。

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お金は商売・ビジネスで動くことを知る

次に、お金を生み出す方法として、商売・ビジネスということを周りの大人から学びます。

両親が働いていることで、お金を得て(賃金・労働対価など)いることを知って、仕事とお金の関係性に興味を持つようになります。

ここで、原価と人件費が、などという話をしませんが、商売やビジネスを通して儲けるということがわかってくると、お金のありがたみを少しだけ、子どもたちにも伝わるようになります。

欲しいお菓子やゲームやおもちゃを得るためには、お金は不可欠だと知ることが出発点です。

今、難しいのが見えないお金と為替の話

次に展開される話題が、見えないお金、キャッシュレスな世界の話になります。

電子マネー機能というのは、カードや携帯をかざす事で、勝手に支払いを済ませてくれます。

キャッシュカードも現金が手元になくても、高額な商品を購入することができます。

さらに、仮想通貨まで入ってくると、今までのリアルなお金の世界とは異なり、バーチャルな感覚でお金の動きを理解しなければいけず、子どもにとっては難しくてわからない世界になっている可能性があります。

また、グローバル化を意識すると、為替のことまで頭に入れて、通貨価値の変動が影響する世界まで知ろうとすると、子どもの考える世界を大幅に超えて生きます。

この『10歳までに身につけたい子どもが一生困らないお金のルール』の中では、具体的な例をあげて、わかりやすく説明してくれるので、子どもと一緒に読めば、なんとなくはわかってもらえる世界だと思います。

このように、目の前の現金以外のお金というものが存在している事実を把握しない限り、マネーリテラシーを育てることはできません。

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子どもにはたくさんの時間であり、ライフプランを思い描くことは大切

大人と子どもの違いとしては、お金に関しては、有する時間の長さが大きく影響してきます。

お金に関する環境が、10年後や50年後には多く変わるのは避けられませんが、時間をかけてお金を増やしたり、ローンの借金を返済していくこともできるのが利点です。

そのためにも、どんな未来を自分で思い描くのか、何も決まっていない状況でライフプランなんて組めないのは当然だとしても、どんな大人として生きるのが自分の望みなのかを考えておくだけでも大きな価値があるのです。

時間をかけることで、無駄遣いを続ければ、手元にお金はなくなり、コツコツと貯めて運用をしていけば、大きく増えているかもしれないのがお金という存在。

しっかりとお金に対する概念を子どもたちに学ばせるようにしないと、幸せへの近道は得られないと言い切っても構わないと考えます。

三浦泰司(著)『10歳までに身につけたい子どもが一生困らないお金のルール』は、子どもとお金について考える前に、サラッと読んでおくことをおすすめします。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。