子どものお金IQを伸ばす知恵は、華僑の「お金持ち教育」にヒントあり

自分の国を出て成功する華僑のスタイルを参考に

グローバルな生き方を先行してきたのは華僑だ!

グローバル化や、国際化なんて言葉が世の中に広まる前から、中国(中華)系のルーツを持ち、外国に移住している中国人、華僑が活躍してきた歴史があります。

彼らは、一人で海外に出ていくというよりも、一族(家族)で一緒に移り住んで行くというのがスタンダードだと言います。

お互いを助け合いながら、同胞との関係を維持しつつ、移住する国や地域で結果を出し続ける存在。

その力強さの背景について、直接、薫陶を受けてきた日本人、大城太さんの『子どものお金IQ伸ばすのはどっち?』を読みました。

子どものお金IQに対する考え方が異質!

子どもに対して、お金について何を教えていくのが良いのでしょうか?

私は、自分の親からは節約とコツコツとした積み立て貯金や複利の効果の素晴らしさだけは、教わってきたような気がします。

郵便貯金の定額に10年預ければ、お金が倍に膨らんだ時代を背景にしているだけに、このスタンスは古い成功事例をベースにしています。

ただ、倹約する、危険な投機・投資に挑むのはリスクが高いという思考は、若い頃の私の基本的な金融リテラシーになりました。

では、華僑のお金教育のスタンスとはどのように違うのでしょうか?

大城さんは本の前半に、華僑式お金教育の5つの原則を書いています。

原則1 やる気よりその気を重視する

原則2 感情に任せて怒らない

原則3 平等には接しない。でも、対等に接する

原則4 常に子どもの興味・関心、悩みを把握する

原則5 家族のことを最優先させる

正直な感想としては、これがお金教育の原則なんだろうか、という違和感でした。

子どもへの教育の基本方針として見渡した場合、その気を重視することと、平等よりも対等という点が特徴です。

日本人だと、やる気、モチベーション重視の話を持ち出しますが、その気になってしまうことを優先するあたりは、特徴です。

やる気は持続できないが、その気は継続できるというのは、盲点でした。

また、平等よりも対等。人間関係に強くなることが大事と考える華僑は、大人と子どもという違いがあっても、対等であること。異国でビジネスをする上でも、対等であるという立ち位置を

世界へ挑むのは個人か、ビジネス(組織)か、家族なのか?

その後、2択式のQ&Aが続くというのは、わかりやすい本にするための王道で構成されていました。

1つ1つの質問と答えは、自分の考えと合う、合わないという違いはあるものの、しっかりと根拠を持った考え方をベースに語られる大城さんは、華僑からしっかりとメッセージを受けとり、世間に伝えようという意図は理解できました。

日本を飛び出して、世界で活躍する日本人というのを誰もが憧れと尊敬のまなざしを送ります。

個人として自分の能力を発揮するスポーツ選手、芸術家、学者という人たちは、もちろん立派な存在です。

海外との貿易を含めたビジネスのために、組織の一員として赴任する商社マン、外交官なども責任感と使命感をもって挑んでいます。

一方、家族全員で移住するケースはどう考えればいいのでしょうか?

一定期間、子どもの時代を海外で過ごすと、帰国子女として日本に戻り、考え方の違うスタイルを生かす人もいます。

さらに、国籍まで変えて、日本を離れて定住する方もいます。
もはや、言葉も考え方も、日本人とは異なる存在になっているのかもしれません。

日本にも滞在する外国人も増えています。短期的な滞在(留学など)ではなく、日本の文化に馴染みながら、生活していく方々。家族とともに楽しそうに暮らしています。

結果として、ハーフの若者が増えていることも、日本人のアイデンティティが変わろうとしている様子として感じます。

自国を出て、家族(一族)で成功しようと退路を断ってまで挑む、華僑の力強さ、たくましさ、したたかさは、彼らの原動力なのだと改めて実感できました。

核家族が中心となり、家族の世代間の断絶が起きやすい日本人とは、異なるカルチャーが彼らを支えているのでしょう。

子どものお金に対する教育、金融・資産リテラシーは、親が中心で行なえるようにならないといけません。学校では教えてくれるとは思えませんので。

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