ライバルのことだから熱く語れる。
私は『amazon 世界最先端の戦略がわかる』を読みながら、Amazonという企業とそのライバル、マイクロソフト社の元社長の成毛眞の掘り下げた分析力をじっくりと味わえました。
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Amazon(アマゾン)のビジネスを紐解く一冊
今、ECサイト(インターネットでのお買い物ができるサイト)で年間いくらぐらい使っていますか?
0円という方は、ほとんどいないのではないでしょうか。
何か物を買いたいならば、一旦、Amazonで調べて、製品比較を行い、購入しようと決めたら、ボタンをポチッと押すと、翌日から数日以内には、自宅に商品が届く。
今では当たり前に誰でもできる行為ですが、20年前では考えられない話でした。
ネット書籍販売でスタートした、ジェフ・ベソスの作り上げたAmazonという会社は、今や、ビジネス領域を拡大し続けています。
確かに、ネットバブル期には、潰れてしまう企業の候補として、異端な存在のAmazonを語る文章を読んだ記憶があります。
ここ数年は、Amazonの急成長は、そのビジネススタイルのすごさを訴えている情報が並びます。
今回は、数あるAmazonを分析する本の中で、日本マイクロソフト社の元社長、成毛眞さんの渾身の一冊をじっくりと読みながら、考えてみることができました。
品揃えと価格を支えるキャッシュフロー経営と物流・倉庫
「グーグル八分」という言葉をご存知でしょうか?
以前、インターネットで検索しても出てこない情報というものは、世の中に存在しないものと認識されている姿を語っていました。
「村八分」の現代版としての「グーグル八分」です。
今は、ネット通販・ECサイトの分野で、Amazonに商品がなければ購入してもらえる機会がお幅に減ってしまう「Amazon八分」(私のオリジナルな表現です)になってしまうかもしれません。
品揃えと価格に関しては、リアルな小売店舗以上のAmazonは、パソコン、タブレット、スマホさえあれば、もしくは、Amazonエコーでもあれば、簡単に商品を購入できます。
▼私もアマゾンプライムデーで買ってしまいました。まだ、有効活用できていませんが
これだけの多分野の商品を揃えられるAmazonは、当然ながら、商品をストックしておける倉庫と、商品を顧客に届ける物流があって成り立っています。
最近は、倉庫も人手ではなく、ロボットがピックアップしているという話も有名です。
この環境を支えているのが、キャッシュフロー経営と呼ばれるものです。
難しい表現は専門家に譲りますが、要するに、儲けをどんどん事業に投資しまくる経営スタイルです。
利益を内部に残すのではなく、どんどん、新しいビジネスや現在のビジネスの拡大に躊躇なく投下していくことで、成長を加速させ続けられる姿こそが、Amazonの経営の特徴です。
結果として、赤字に見えるとしても、その先の成長を見込めれば、どんどん投資していけることで、彼らのビジネスとサービス領域は拡大を続けてきました。
AWSという副産物が利益の源泉
Amazonが、自社のECサイトのために作り上げたシステムを外販して利益を上げてしまった事例として、AWS(アマゾン ウェブ サービス)が有名です。
このAWSを顧客に提供することで、利益を生み出し続けて、キャッシュフロー経営を支えています。
クラウドサービスの雄という姿は、一般消費者からは全く見えない存在です。
この利便性を企業が導入してしまうと、そのメリットとコストパフォーマンスにより、信頼性を高めています。
この『amazon 世界最先端の戦略がわかる』を読むまでは、まさか、CIAまで利用しているサービスだとは知りませんでした。
ライバル企業を圧倒できることで、強みが加速するというビジネススタイルもAmazonの特徴の1つであり、利便性と業界ルールや常識を壊しても、顧客サービスのために突き進んでいる点は、驚きと恐怖の2面性を感じさせられます。
既存業界を壊すパワーは顧客のため
業界のルールを完全に破壊した結果、町の本屋さんはどんどん潰れていきました。
Amazonに狙われた業界は、インパクトから逃げることができません。
彼らと協力する道を選ぶか、破滅させられるか。
ネット通販だと思っていたAmazonがリアル店舗事業(アマゾン・ゴー)にも手を広げようとしていると、コンビニ業界は淘汰される未来が待っているのかもしれない。
他の分野でも、突如、Amazonがビジネスやサービスを立ち上げて、目の前に現れて、混乱させられる姿は、他の新興成長企業群「GAFA 」(グーグル、アップル、フェイスブック、Amazon)の中でも、ダントツのパワーを持っています。
彼らは、顧客のためになると判断すれば、躊躇せずに投資を行い、ビジネスを作り上げてしまう。(一方で、うまくいかなえければ、短期間で撤退するのも事実)
どんなビジネスも顧客が喜ばなければ、成功はあり得ないという鉄則に従っているだけといえば、シンプルなビジネスの考え方を持っているのがAmazonという企業だと理解することができます。
ある日、Amazonがなくなったらどうなる?
では、もし、この便利に利用しているAmazonという企業が、プラットフォームを抑えすぎることで、独占禁止法を訴えられて、解散や解体されてしまったら、どうなるのだろう。
ある日、Amazonがなくなる未来があったら、と想像してみましょう。
モノを買うときに、便利だったサイトがなくなり、品揃えやサービスに劣る別サービスに不満が募るでしょう。
そのために、わざわざ、店舗に足を運ぶのも嫌になれば、消費意欲を失い、経済は停滞していくことが考えられます。
AWSがなくなることで、企業のインフラ・クラウド環境が安定しなくなり、リアルビジネスで困る企業も出てくることが想定されます。
つまり、Amazonがなくなると、私たちは生活・ビジネスなど日常を生きていくことに困ってしまうという未来が待ち受けてるのではないでしょうか。
実は、この話は、とても怖い話です。
今は、顧客のために価格を下げて展開している、アマゾンプライムという会員ビジネスの料金が10倍になっても、私たちは利用を続けるのでしょうか。
とすると、いわゆる、Amazon帝国の下で、私たちは暮らしている現実をまざまざと感じることになるからです。
そこまで邪悪な会社ではないと信じていますが、この側面は、忘れないように注意しておきたいものです。
やはり、Amazonってすごい会社なんですね。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。