“Google Home” vs “Amazon Echo” のどちらが日本で生き残るのか

“Google Home” vs “Amazon Echo” 両社のマーケティング戦略を比較する

新しい商品、サービスを購入する際、何を基準に選んでいますか。

価格、使い勝手、デザイン、色々な要素があると思います。

購入する消費者も比較検討するように、提供する側の事業会社側もマーケティング戦略を練って、市場で勝負をしています。

今回、注目されているAIスピーカーを題材にしながら、各ブランドの製品特性と差別化ポイント、ポジショニングを中心に考える機会を得ました。

自宅はGoogle Home 、オフィスでAmazon Echo というマーケター:理央周さん

「新しいものが好きで、好奇心旺盛なマーケターの私は、Google Home だけでは飽き足らず、Amazon Echoも比較のために、買ってみました」

マーケティングコンサルタント、著者、経営者としても活躍されている、マーケティングアイズ社代表、理央周さんの言葉には驚かされます。

【参考】マーケティングアイズ株式会社:http://www.businessjin.com/

まだ、AIスピーカーを持っていないし、よくわからない私とは大きな差があります。

商品の違いを把握することも大切ですが、AIスピーカーを提供する事業者の目線で比較してみようという話になりました。

生き残るためには、戦略が必要だ!

2018年4月19日 に第2回「ケーススタディーで学ぶマーケティング研究会「日本で生き残るAIスピーカーはどれだ?」を開催しました。

前半でマーケティング戦略のエッセンスを学びました。

マーケティングとは自然に売れる仕組みであるという定義。

◆ 何を(プロダクト)
◆ 誰に(ターゲット)
◆ どうやって(コミュニケーション)
◆ 売れる仕組み(ビジネスモデル)

顧客に価値を提供することを数式で考えると

顧客価値=利益÷損失

のような式になります。

次に、競合より優位に立つためには、ポジショニングが重要になります。

理央周さんのマーケティングの原理原則を分かりやすくまとめた1冊『課題解決につながる「実践マーケティング」入門』を手元に置いて、何度も該当箇所を読んでいれば、頭にインストールされてきます。

課題解決につながる「実践マーケティング」入門
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実践として、自分のビジネスの現場でどう考えるかを想定することに意味があります。

日本で生き残るAIスピーカーはどれだ?

いよいよ、後半は、ケーススタディーのグループワークです。

自分が、Google Home のマーケティング担当者、Amazon Echo のマーケティング担当者の立場になって、下記のポイントを考えていきました。

■自社だけの強みとターゲットは?

■市場でのポジショニング?

■何をすべきか(広告展開など)

参加者が5名のため、チームに分けずに、全員でグループディスカッションをしました。

Google社の強みは、検索、広告、地図(位置情報)、Youtubeなどテクノロジーを軸に、消費者が無料で扱えるサービスとプラットフォームである点が特徴で強みである。

収益は、法人からの広告収入が中心であること。

Android OSを軸に展開することで、より多くの事業会社を巻き込み、IoTの時代を抑えることを念頭に置いている。

サービスはあるが、具体的なモノとしての商品は少ない。今回のGoogle Home は、あくまで市場を確保するために必要なツールではないだろうか。

色々なアイデアや議論が出ました。

やはり、複数のメンバーで、自分と違う観点の発言があります。

CMを見比べることで、両社の違いを考える

理央さんから「両社のCMを見て考えてみましょう」と提案があり、見比べてみました

▼Google Home のCM

▼Amazon echo のCM

同じAIスピーカーだけども、このCMを見て、何が伝わってくるかを議論してみました。

Amazon Echoは、家族で楽しく暮らすために、時間を効率的に使えるようなイメージが伝わる。特に、商品の購入が簡単にできる点が便利に感じます。

Google Homeは、未来の生活の場面を、複数切り出すことで、AIを使いこなすことが新しいライフスタイルという印象を受けました。

つまり、Amazonは、情緒(emotion)に訴えかけ、Googleは、機能(function)を伝えているという違いがあります。

「イノベーター理論」から、現在のAIスピーカーの現状を考える

AIスピーカーは、現在、商品としてどのような状況にあるのか、についてイノベーター理論をもとに解説を聞きました。

 イノベーター理論とは1962年に米・スタンフォード大学の社会学者、エベレット・M・ロジャース教授(Everett M. Rogers)が提唱したイノベーション普及に関する理論で、商品購入の態度を新商品購入の早い順に五つに分類したものです。

この理論は5つに分類されています。

イノベーター(Innovators:革新者)
冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。市場全体の2.5%。
アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用層)
流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。市場全体の13.5%。
アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随層)
比較的慎重派な人。平均より早くに新しいものを取り入れる。ブリッジピープルとも呼ばれる。市場全体の34.0%。レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随層)
比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。フォロワーズとも呼ばれる。市場全体の34.0%。
ラガード(Laggards:遅滞層)
最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。イノベーションが伝統になるまで採用しない。伝統主義者とも訳される。市場全体の16.0%。

【参考】ビジネスマンのためのWeb活用術 
【イノベーター理論】市場に普及させる5つのマーケティング戦略
(こちらは大変わかりやすくまとまっていますので、ご参考に)

現在、イノベーターからアーリーアダプターへシフトしているAIスピーカーは、単独の商品というよりも、他の家電などとの連携が進むことで、爆発的に広がる可能性がある市場。

早く市場のシェアを確保することがGoogle、Amazon両社にとって重視しています。

既に、Amazon社は、電子ブックリーダーのKindleで成功事例があります。

端末を世間に広げることで、電子書籍・コミックを購入してもらい、課金できるモデルです。

様々な取り組みを社内で同時並行で進めているGoogle社ですが、日本に向けて、Amazon社よりも、先行販売するという作戦に出ています。
(Amazonは招待制で拡販をスタートするという戦略を打ち出しました)

自社の商品提供に頼らずに、スマホの android OSと同じ展開で、パートナーになるメーカーやサービス事業者と繋がることで、利便性を深めていきつつ、自らのネット検索やビックデータの強み、ディーブラーニングなどを活用していくでしょう。

まとめ(感想)

現時点で、AIスピーカー単独では、音楽を聞く、ニュースを聞く、などのスピーカー機能でしかありません。絶対的に誰もが必要に感じるモノではありません。

今後、対人コミュニケーション的な要素を深めていくことや、利用できる範囲・サービスが爆発的に広がるIoTとの関係の中で、私たちの生活を変えていく可能性はあるので、ワクワクした未来を描く人を惹きつけています。

GoogleとAmazonは、ITの先端技術に支えられながら、多方面のサービスを展開しています。

消費者としての立ち位置ではなく、提供側の目線で物事を考えることは、売れる仕組みを考えるマーケティング思考にとっては必要不可欠です。

ビジネスパーソンの役割や職種に関係なく、「マーケティングの楽しさと重要さ」は身に付けておくことをオススメします。

今回の参加者の方からも、「ケーススタディー」を扱うことで、リアルで深く考えられるので良かったというい感想もいただけました。

次回の理央周さんの「ケーススタディーで学ぶマーケティング勉強会」は、2018年6月21日(木)開催予定です。

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