【映画】「ファースト・マン」人類初の月に行くパイロット(宇宙飛行士)は何を考えていたのか

なぜ、月に人類が向かい、その奇跡は、現在、継続していないのだろうか。

1961年から1972年にかけて実施されたNASA(アメリカ航空宇宙局)による人類初の月への宇宙飛行計画であるアポロ計画。

ニール・アームストロング船長の功績よりも、人間としての側面に焦点を当てた映画が「ファースト・マン」です。

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栄光ではなく、人物に焦点を当てた結果、全体として暗い映画になった

これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。
That’s one small step for [a] man, one giant leap for mankind.

この一言が、ニール・アームストロング船長の名言として残されています。

その一言を伝えるまでに彼がどれほどの苦悩・不安を抱えていたのか、家族との関係はどうだったのか、などを垣間見れるのが「ファースト・マン」という映画でした。

考えてみれば、誰もが到達したことのない偉業には、大きなリスクが伴います。

ニール・アームストロングたちの前には、同僚パイロットたちが事故で亡くなるという、悲劇にも見舞われており、自分が月に行くということは、命懸けの行動であることは十分に理解していたのは間違いありません。

セリフも少なく、淡々と訓練や準備を繰り返しながら、彼は、ミッションを達成します。

帰還後、世界的な有名人になったものの、人生全てがラッキーとは言えない展開を迎えていくのですが、その点は割愛された映画です。

妻と子供達から見て、父親のニール・アームストロングという人物はどう見えていたのかを考えさせられるシーンが随所にあります。

娘を失った失意を原点にして、彼は、宇宙飛行士にというストーリーは、序曲にすぎません。

過酷な訓練、ハイリスクな事前実験などを繰り返さなければ、そして、運もなければ、彼らの偉業はなしえなかったのでしょう。

感情を押し殺した、振る舞いを続ける、ニール・アームストロングを見ていると、覚悟を決めた男の生き様を感じつつ、明るいストーリーにはなれなかったのもよく分かります。

現在、人間が、月に行かない理由は、予算と危険性だけの話なのだろうか

この「ファースト・マン」を見終えて感じたことは、たった1つだけです。

現在、人類が月に行かない理由は、予算と危険性だけの話なのだろうか。

もはや、人類初の偉業でもなければ、無人で調べられる宇宙の神秘や真実。

だったら、もはや、リスクを抱えてまで、宇宙に人類が足を運ぶ必要はないということになります。

それって、ロマンをかき消す話ですよね。

一方で、アポロ計画にかかった莫大な予算については、頭が痛いはずです。

民間の宇宙ロケット会社ができてコストダウンをしたとは言っても、一般人が大気圏を一瞬でるだけの宇宙飛行だって、恐ろしいほどのお金がかかる話です。

アポロ計画以降、技術も進んでいます。

本来ならば、もう少し、有人宇宙飛行士が増えてもおかしくないと思うのですが、世界で限られた人間しか到達できていません。

その理由は、この映画にも盛り込まれていた、身体と精神への負担の大きさとリスクにあるのだと納得することはできました。

私も、以前、夢リストとして、軽い気持ちで宇宙旅行に行きたいなどと書いてしまいましたが、この夢のテンションは正直下がりました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。