出版不況と言われても、本を出したい著者を目指す方は減らない。
毎日、紙の書籍も、電子書籍も山のように世の中に出ては消えていく運命。
著者は増えても、読者は増えない。伝えたい相手に存在を知ってもらえないならば、どんな良書でも売れないのは仕方ない。
今後、電子書籍ファーストな時代を見越して、どんなプロモーションをすればいいのか、提案させていただきます。
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出版不況なのは、やり方を変えないからだ!
今まで、出版プロモーションといえば、著者自身と出版社の営業さんが書店を回ってポップを設置したり、出版記念イベントをやったり、出版社が本の売れ行きを見て広告展開を行ったり、SNSを利用して予約販売を促すという手法。
さらには、書籍の帯に著名人にコメントを書いてもらったり、自分のことを知っている方に、書評やレビューを積極的に書いてもらうなどの作戦。
出版プロモーションの基本を真似るだけでは、通用する時代ではなくなっている。
電子書籍の販促プロモーションならば、著者のSNSライブ配信が一番効果がある!
書籍発売を記念して、著者のトークイベントとサイン会をセットにするというのは定番です。
ただ、紙の本でなければ、著者がサインをするという行為は不可能です。
サイン本って、読者の満足なのか、著者の満足度なのか、どちらなのでしょうか。
しかも、書店や会場で人を集めてのイベントというのは、このご時世、制約が多い。
今回、電子書籍だったら、どのようなプロモーション策が可能なのか?
という1点に絞って考えてみました。
電子書籍のメリットは、手軽に場所を取らずに、持ち運べること。
デメリットは、目次をパラパラめくる感覚だったり、全体感が把握しきれないので、短めの作品にしか向いていないという事実。
しかも、電子書籍ファーストだと、文字が中心で、イラストや図、写真などが足りないので、途中で集中力が途絶えてしまう本も多い。
電子書籍の販促プロモーションは、著者のSNSライブ配信が最適なのです。
電子書籍だと、販促もネット広告で終わりがち!著者の顔や声が伝わらないと売れない
電子書籍の販促プロモーション活動を行おうとすると、電子で読めるという相性から、インターネット広告を使いがち。
確かに相性は抜群にいいのだけれど、どうしても足りないものがあります。
著者の顔や声が伝わらないので、リアル感が感じないのです。
また、紙の本を電子書籍化する場合、読みづらい体裁になるケースもあります。
あくまで、紙の本がファーストで、サブ的に電子書籍があるとすると、価値が一歩下がってしまいます。
さらに、電子書籍は気軽に出せるだけに、編集のチェックが緩いと誤字脱字も見受けられるので、品質がイマイチに感じられた方もいるでしょう。(自費出版的なイメージ)
だからこそ、どんな著者の方が、どのような思いでまとめた一冊なのかを、語りかける機会が必要なのです。
とは言っても、コストが無限にあるわけでないとしたら、SNSのライブ配信などを使うのがベストです。
YouTubeライブ、Facebookライブ、Instagramライブなどを使い、事前に告知をしたり、たまたま見かけてくれた人の知り合いが足を運んでくれれば、電子書籍にも興味を持ってもらえるし、著者自身にも関心を抱きます。
実績のある著名な作家さんならば、電子書籍のプロモーションなどをやる必要はないと思いますが、一般的な著者さんであれば、自分の言葉で語る場が不可欠です。
もちろん、アーカイブに残しても良いのですが、まずは、ライブ配信からスタートするのが良いと思います。
メジャーになったアーティストも路上ライブからスタートしてる
ストリートミュージシャンとして、路上ライブから出てきたフォークデュオの「ゆず」
彼らも、地道に自分たちの音楽を街中で届けてきた結果、メジャーになりました。
同じ道を誰もが歩めるわけではないですが、昭和の演歌歌手などは、レコード店に出向き、自分の曲をミカン箱の上で歌って、活動をしてきました。
派手ではなく、地味な活動によって土台を作ってくるアーティスト(音楽関係者)は多いのに、どうして、著者は、書店巡り、出版社頼りになっているのでしょうか。
アーティスト達は歌うのが彼らの姿。
著者は書いて伝えていくのがゴール。
でも、書いている姿を見せても、誰も嬉しくないもの。
だからこそ、書いている途中経過をSNSやブログで発表しながら、共犯関係的なファンづくりをする人たちは、確実な部数を確保できる著者さんです。
ビジネス書関連でいわば、精神科医の樺沢紫苑さんなどは、自分発信のメディアを使いながら、見事にセルフプロデュースをするように新刊を盛り上げていきます。
手売りで相手に届けている感覚がするだけに、ジワジワと効いてくるプロモーション活動です。
だって、売れるかどうかわからないものに、誰もが投資をしてくれないのですから、自らが体を張ってアピールするしかありません。
この泥臭さに真面目に向き合えないと、デビュー作だろうが、何作目だろうが、よほどのベストセラー作家や多くのファンを抱える有名アーティストでない限り、うまくはいかないものなのです。
物書きという著者も、自分の言葉で映像や音声に乗せて大事なメッセージを伝えよう!
既存メディアや宣伝活動に頼らずに、著書を売ろうと思うならば、仕掛けが不可欠です。
本の中身が100%斬新なものを作り出して、世に発表するのは難しいもの。
だからこそ、既存の書籍と比較されるし、タイトルのインパクトに頼ろうとしたり、すでにSNS上の多くのフォロワー数やブログのPV数などが一定のラインがないと売れないと決めつける出版社も多いと聞きます。
だからこそ、著者はメディアをジャックする感覚で、自らがSNSライブ配信という形を繰り返して、世間にアピールを続けるしか道はありません。
言葉という表現力を持ち、伝えたいコンテンツが文字だとしたら、その内容を映像にして、しっかりとアピールすればいいだけなのです。
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。