小学生で読んだ『象のいない動物園』の話を終戦記念日に思い出す

小学生の頃に自分が読んだ本で忘れられない作品はありますか?

私は、『象のいない動物園』です。

終戦記念日にこの実話の物語を思い出してしまいます。

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『象のいない動物園』の中で語られるメッセージ

象のいない動物園』の印象は、低学年だった私には衝撃的でした。

戦争末期、「空襲で猛獣がにげだしたら危険」と、日本中の動物園で象など多くの動物が殺されました。 戦後、それを知った子どもたちは、ふたたび象をむかえるために力を合わせます。 実話をもとにした物語。

上野動物園などで見かける、あの大きな象が、戦争を理由に殺されていたなんて。

トンキー(象)は、餌に毒を入れたリンゴを渡されても食べず、注射も効かず、餌を与えず餓死させるという過酷な選択をします。

今でも、保健所で殺処分される犬・猫の問題は見過ごせませんが、動物たちを人間の都合で殺してしまうという展開に心を痛めました。

こんなことが許されるのだろうか。悲しすぎるというのが当時の私の胸に刻まれました。

語られていない、もう一つの理由があるのでは?

私は、この実話の中で語られていない、もう一つの理由を考えています。

太平洋戦争後半において、国内の食糧事情も厳しかったことは、何度も語られている事実です。

象を筆頭とした大型動物の餌を確保することも厳しい状態にあったのではないか、という仮説です。

つまり、餓死をさせたのは彼らの危険性の問題ではなく、現実的に与えられる餌(食料)が少なくなっていたのではないかという見解です。

もはや、調べるつもりもないですし、調べても事実は変わりませんが、餓死をさせたという顛末からも想像してしまいます。

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上野動物園 動物慰霊碑に手を合わせる

以前、我が子と上野動物園に行った際に、動物慰霊碑に手を合わせました。

動物園の中で、あまり目立つことのない存在ですが、象を筆頭に殺された彼らの存在を忘れてはならないと肝に銘じています。

人間同士の戦争によって動物たちまで被害を受ける。

東日本大震災の時に、家畜やペットも悲惨な末路を描きましたが、どうしても、人間優先の考え方になると、この結論になってしまいます。

自然界で命を失うのとは違い、全て人間たちの都合によるものです。

トンキーたちの二の舞を生んではいけない!

世界中の紛争・戦争が完全に消えて平和な地球が生まれる日が来てほしいと願っています。

トンキーたちの二の舞を生んではいけないのです。

彼らは、人間の都合で、動物園に連れてこられて、全うすべき命がありました。

平和な状況ならば、幸せな(会話はできない動物なのでわかりませんが)一生を終えることができたはずなのです。

終戦記念日に、人の命を考えることは当然ですが、人間の周りにいる動物・生き物の命のことも頭の片隅には残しておく必要があると思います。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。